Single_Spey表紙

シングルスペイ

川でウェットフライやストリーマなどをスウィングさせて釣る場合、ロールキャストやスウィッチキャストのように下流に流れきったラインと同じ方向へ投げ返すことはまれで、対岸に向かってある程度の角度変換を伴ってキャストすることが必要不可欠となります。

今回からはその角度変換を伴うキャストをご紹介していきます。先ずはその角度変換をするスペイキャストの中でおそらく最も良く知られ、最も使用頻度の高いキャスト、シングルスペイをご紹介します。

そのキャストを先ずは動画で…

ひじょうに長いラインでも一度に投げ返すことができるため、たいへん素早く効率的に投げ返すことができるキャストです。このキャストはご覧いただいてもわかると思いますが、シングルスペイを角度変換できるようにアレンジしたキャストと言っても良いでしょう。

そして、このキャストは無風、あるいは下流から風が吹いているときに行うキャストです。これはこのキャストはキャスターの上流側でロッドとラインを操作するため、下流から強い風が吹いてラインが吹き流されても体にぶつかることがないため、安全にキャストすることができるからです。ですから、上流から風が吹いている場合は、その風にラインが身体の方へ吹き流され、たいへん危険ですから行わないでください。そのような場合には別の、下流側でロッドを振るダブルスペイやスネイクロールなどを使用します(これらのキャストについては、後ほど順次解説していきます)。

もう少しクローズアップした映像を基に全体の流れを解説していきます。

より詳細な解説動画も公開しています。
こちらもご覧ください。

ここから先は

5,088字 / 18画像
この記事のみ ¥ 300
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?