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スネークロール

ダブルスペイと同様、風が上流から吹いている場合に主に用いられる投法です。ただ、ダブルスペイがアンカーをセット後、一旦ラインをすべて水面に置きそれを引きはがしながらバックループを作る、ウォーターボーン・アンカーのタイプなのに対して、こちらはアンカーセットと同時にバックループを形成、それと同時にキャストする、エアボーン・アンカーのタイプに属するキャストになります。

ダブルスペイに比べて素早くキャストを終了することができることと、キャスターの上流に障害物などがあってもキャストすることができることが特徴だといえます(ダブルスペイでは一旦ロッドを上流へ移動させるため、ここに障害物があるとキャストができない)。

先ずはそのキャストを動画でご覧ください。

では、このキャストの大まかなやり方をご説明します。

先ずは他のキャストと同様、スタートの位置にロッドを構えます。そこからゆっくりと頭の高さあたりまでロッドティップを持ち上げます。

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その後、岸方向へ水平に岸方向へスウィングしてからロッドを持ち上げ、今度は対岸方向へスウィングします。

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そして、その後ロッドティップを下げ再び後ろ、つまり岸方向へと振っていき再び持ち上げます。この間スピードは徐々に加速していきます。

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この動きは、横長の楕円をその大きさがだんだん大きく、徐々にスピードを上げながら描くようにします。

するとラインは螺旋を描きながら上流に向かって飛んできます。

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螺旋を描きながら飛んできたラインはバックループを形成、それと同時に先端部分はキャスターの少し下流に着水。これがアンカーとなります。この間キャスターはキーポジションでロッドを構えて少しの間待ちます。

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アンカーがセットされると同時にフォワードストロークを開始します。

その後は他のキャストと同様にフォワードキャストを終了させます。

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よくあるエラー

縦長の螺旋

ラインピックアップ時、ロッドで描く楕円を縦長のものにしてしまうと、アンカーとして着水するライン先端部分は”グシャリ”とパイル状に折り重なって着水する、パイルドアンカーあるいはクラッシュドアンカーと言われる形になってしまいます。これは、ラインがその後飛んでいくのに大きなエネルギーロスとなります。

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そして、アンカーセット後のロッドの動きが大きく上に向かっているため、アンカーが外れやすくなっており、フォワードストロークの途中でこれが外れてループ形成を妨げます。

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フォワードストロークのタイミングが悪い

フォワードストロークのタイミングが早すぎる、あるいは遅すぎることもこのキャストの良くあるエラーの一つだといえます。

タイミングが早すぎる場合

タイミングが早すぎる場合はフォワードストローク開始時、アンカーがセットされないあるいはその量が充分でなく、フライは大きく後ろへ逸れてしまいます。また、ループの形成が上手くいかず、力のないワイドループとなってしまいます。
*アンカーについて参照

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ループは真っ直ぐターンせず、ダラダラと力なくパイル状に落下することも良くあります。

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タイミングが遅すぎる場合

反対にタイミングが遅すぎる場合は、後方空中にできたバックループが水面に接してしまい、これ全体がアンカーとして働いてしまうためその量が多すぎ、大きな抵抗となってしまいます。

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この時点ではアンカーは適切な量となっており、このタイミングでフォワードストロークを開始すればよいのですが…

これを過ぎてしまうと

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このようにバックループの下部分(ドロップ、ローアーレッグとも呼ばれます)は水面に接してしまい、アンカーの量が大きくなり過ぎてしまいます。

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フォワードループは大きすぎるアンカーの抵抗のため、ループの形成が充分ではなくなり、アンカーのラインは後方で大きな水しぶきをあげて引きはがされます。

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このようにフォワードループは力なく着水し、しっかりターンしません。

それぞれのケースを動画でご覧ください。

左右の投げ分け

左岸、右岸それぞれの岸から、左右それぞれの手が上手の場合のキャストを動画でご覧ください。これら4種類のキャストが全てできる必要はありませんが、少なくともどちらの岸からも苦手意識なくキャストできるようにしてください。

より詳細な動画も公開していますので、
ご覧ください。



これより先は申し訳ありませんが、有料となります。ここからは様々な角度への投げ分け、バックスペースの違いによる投げ分けなどについて解説しています。是非続きもお読みいただけたら幸いです。

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