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noteと無料ブログサービスとの機能と持ち味の相違点

noteは、ソーシャルメディアの性質が強いと認識しています。ソーシャル機能が豊富で、個人的には戸惑うほどです。noteは、SNS(ソーシャルネットワーク)とブログサービスのどちらよりかと考えると、後者になると思います。

ソーシャル機能が充実していると言っても、TwitterやFacebookほど、他のユーザーとの交流はない場合が多いと認識しています。SNSでは必須と言えるダイレクトメッセージ(DM)の機能もnoteにはありません。

日本のブログサービスは、ソーシャル機能が充実しているのが特徴です。ブログ仲間のコミュニティー機能という点では、note以上に充実したブログサービスもあります。

ソーシャルやコミュニティー機能は、日本のブログ文化における重要な要素とも考えることができます。

以下はBlogger 101@ブロギングライフに、日本のブログサービスとBloggerの歴史と文化、機能などを比較、考察した記事です。

noteも、ソーシャル機能が豊富なブログサービスと位置づけることもできると思います。しかし、noteは日本の他のブログサービスと比べると異なる機能や持ち味を持っています。

noteと日本の他のブログサービスとの機能の違い

noteは日本文化のブログサービスと考えることもできますが、既存の日本のブログサービスと比べると異なるところも多々あります。

テーマ(テンプレート)はデフォルトのみ・選択肢はない

ブログの場合、テーマ(テンプレート)と呼ばれるページの構成デザインを定義する機能が提供され、ユーザーは各自の好みなどに応じて、ブログのデザインを選ぶことができます。

noteでは、テーマはデフォルトのみです。表示デザインも統一されています。ユーザー側で選択可能なテンプレートデザインがない点に関しては、Twitter、FacebookなどのSNSと同様です。

ユーザーによるカスタマイズ・拡張機能がない

日本のブログサービスでは、大なり小なりブログデザインのカスタマイズや拡張機能を備えています。CSSや投稿ページのHTML編集ができるブログサービスもあります。

noteでは、ユーザによるデザインのカスタマイズや機能拡張などはできない仕様になっています。この点についても、TwitterやFacebookなどのSNSと似ています。

少し細かい話になりますが、TwitterやFacebookでは、サードパーティーから拡張機能のモジュールやアプリなどが提供されています。

noteは、SNSなどよりも拡張性がないとも言えます。

デザインのカスタマイズができず、機能拡張も不可という仕様は、noteユーザーにとって、外観デザインや装飾などに時間を取られること無く、記事の作成に専念できるという副次的な効果が得られます。

noteの記事の表示形式・デザインは、基本的に全て同じため、記事の内容が最重要であることを記事の作成者が明確に認識できる利点となります。

noteでのアフィリエイトはAmazonのみ利用可能?

noteでは、HTML編集は認めていませんが、Amazonのアフィリエイトリンクを貼ることで、アフィリエイトによる収益を得ることは可能なようです。

例えば、Amazonで販売している商品ページのアフィリエイトリンクを貼ると、以下のように表示されます。

表示のデザインも良いと思います。

楽天などの他のアフィリエイトの商品リンクなどもテキストでは晴れるようですが、Amazonとの相性が良さそうに見えます。

Amazonでのアフィリエイトに力をいれる場合は、noteも有力なブログプラットフォームの候補になりそうです。

noteでAdSenseは利用不可

noteでは、AdSenseによる広告掲載を行って収益化はできません。アメーバブログを除く、日本の主要なブログサービスは全てAdSenseによる収益化は可能です。ただし、独自ドメインが必要となる場合もあります。はてな、Seesaa、SSブログでは、ブログサービスのサブドメインでもAdSenseの収益化が可能です。

noteではGoogle Search Consoleやアナリティクスは利用不可

無料版のnoteでは、Search Consoleやアナリティクスを利用することはできません。殆どの日本のブログサービスは、Search ConsoleやGoogle アナリティクスは使用可能です。この点では、noteは他の日本のブログサービスと大きく異なります。

TwitterやFacebookも、Search ConsoleやGoogle アナリティクスを使用することはできません。しかし、かなり強力な独自のアクセス解析機能を提供しています。

TwitterやFacebookの場合は、検索経由の訪問は多くなく、サービス内での訪問がメインとなるため、Search Consoleやアナリティクスの必要性は低いです。noteの場合は、ブログ的要素が強いにも関わらず、Search Consoleやアナリティクスが利用できないのは弱点・難点です。

note のアクセス情報はページビュー(表示)数のみ

ブログサービスでは、アクセス解析機能が提供されています。参照可能なアクセス情報・指標は、各社各様です。noteの場合は、ページビュー数のみです。参照可能なアクセス情報についても、他の無料ブログとは機能面で大きく異なっています。

Search Consoleやアナリティクスが使えないことに加えて、独自のアクセス解析機能も極めて限定されているところは、日本の他のブログサービスと比べて、noteが機能面で足りない感は強いです。

有料記事機能はユニークで魅力的

noteの場合、Amazonを除いて、広告で収益化できない代わりに、記事やマガジンを有料化できる機能を備えています。記事の有料化は、他のブログサービスと大きく差別化できるnoteの一大特徴と言って過言ではありません。

売れる有料記事を作成することができれば、広告よりも大きな収益を得やすいです。記事の有料化は、ブログ運営者にとっても魅力的な機能だと思います。

noteでは、カテゴリーは無い代わりにマガジン機能を提供

ブログでは、カテゴリー機能を使用して記事の分類を行うことが一般的です。noteでは、カテゴリーは提供しない代わりにマガジンと呼ばれる機能を提供しています。

マガジンは有料化することもできます。複数の記事をセットにして、マガジンで販売する事ができることで、収益化の幅・バリエーションを広げることもできます。

noteに適したブログ

デザインや装飾などに時間をとらわれずに記事の作成に専念することができることがnoteの大きな持ち味です。記事の内容で明確に勝負するという点では、他のブログサービスとは大きな違いがあります。

記事を描くことに専念したいという場合には、noteは極めて有力なブログプラットフォームになります。

アクセス解析機能が極めて限定されているのはnoteの難点ですが、多くの読者を得られるようになった場合に、有料記事や有料マガジンで収益化するオプションも選択可能であることも、大きな魅力の一つです。noteの有料記事での収益化は、日本の他のブログサービスとは大きく異る持ち味でもあります。

noteはブログ初心者にも適しています。ブログサービスは、多機能でデザインなどの設定も柔軟にできるのが特徴ですが、初心者は機能を使う方に時間を取られがちになります。最も重要な事は記事の作成です。

ユーザーに魅力ある記事を作成するスキルを身につけるのにもnoteは適していると思います。


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