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「うつ病」で仕事をするということ

「うつ病」で仕事をするということは、エネルギーが枯渇しているのにパワーを使うことになる。
これがなかなかのダメージ・・・
だから、誰彼構わず、私のように仕事しながら治すことはお勧めしない。


仕事をしながら「うつ病」を治す難しさ

「うつ病」になったから休職を利用する・・・としても、その期間で治るとは限らない。
ましてや、「うつ病」は何年もかかって回復することが多い。(治療に専念していたとしても)
そうは言っても働かなきゃ生活できないので、「うつ病」を隠して転職する方もいるだろう。

ただ・・・よっぽどでない限り、「うつ病」を抱えながら仕事をするとうまくいかないと思う。
なぜなら、病気のせいで正常な思考ができなくなるからだ。
マルチタスクや、期限、会話の理解など、圧倒的に病気前より悪くなる。
病気の程度にもよるけども、ほとんどの患者はそうなるのではないだろうか。
つまり、情報処理能力が衰え、判断力が鈍るため、転職先の選定から誤っている場合がある。
したがって、この状態で仕事を継続するのは本当に難しいし、ましてや、
転職などで環境を変えるタイミングは、慎重になった方が良い。

だからと言って、同じ環境に復帰するのも慎重になった方が良い。
なぜなら、ストレッサーは紛れもなく、その場所にあったのだから。
出来れば違う部署のほうが良いが、それはそれで、自分に合っているかはギャンブルになるので、逆に再発しやすくなる場合もある。

復職するにしても、環境を変えるにしても、働く意欲が戻ってからでないと、後悔することになると思う。
決して「働かなきゃ」という焦りや、世間体のために復帰を急いではいけないと思う。

休職をするが、長期ではない場合

これはオイラも当てはまる。
休職をしても、長期間になってしまったら家族が食っていけない。
そういう想いで、可能な限り休職期間を短くしたが、いい結果にはならなかった。
とはいえ、重症化している時に仕事には行けない。
ある程度、同じようなストレスがあっても耐えられるだろうという手ごたえが無いと、なかなか難しい。

ちなみに、オイラの場合は4か月~6か月程度の休職期間だった。
もちろん、普通のサラリーマンのように元の部署で働くということではなく、IT業界なので現場を変えてもらうということができた。
そのおかげで、やっていけたのもあるかもしれない。

休職を長期にする場合

会社によって期間の違いはあれど、数年休職が認められている会社もある。
その場合は大いに制度を利用した方が良いとは思う。ただし、2年、3年と「うつ病」で休職した後、職場復帰のプランはどうなるのかが重要。
仕事でうつになった場合、休職前の部署、職種で病気になっている以上、再発するのは目に見えている。その辺りを会社がどう判断し、復職に向けてどのようなプランを出してくるのかが重要かと思う。
会社がノープランの場合で、会社に復職する場合は、自分で交渉しないといけません。
当然、会社にも飲めること、飲めない事があると思うので、そのあたりを十分話し合ったうえで、納得いく形で復職できるかを判断しましょう。
納得できないのであれば、退職も視野に入れないと、結局また再発するため、何にもなりません。
再発率が高い環境に復職したとて、どれぐらい稼げるか・・・
また休職するなら、少し減っても働き続けられる職場の方が良いですしね。

退職する場合

若いなら思い切って退職し、転職やフリーランスに挑戦するのもアリだと思う。
ご家庭をお持ちの場合は、そう簡単にはいかないかもしれないが、単身者ならチャレンジするのもアリだと思う。
どの世界に行っても、それなりのリスクはあるわけで、だったら二度と「うつ病」にならない世界があるなら、苦労してもその世界に飛び込んでみるのはありだと思う
そして、親御さんや兄弟姉妹に頼れるのならば、頼るのもアリだと思う。
昭和や平成の時代は、やみくもに突き放して自立させるような思想があったが、家族って協力したりフォローしたりするものだと思うので、そういった頼れる家族なら頼らせてもらった方がいい。だって病気だもん。

さて、オイラみたいに家庭があった場合、退職は結構勇気がいると思う。
出費を削るだけで成り立つようなものではないし、住宅ローンや子供の進学などがあればなおさらかもしれない。
これも、親兄弟で頼れるなら頼らせてもらった方が良い
まさかローンを肩代わりなんてできないけど、例えばお子さんがいれば、おさがりをいただくとか、何等か協力できるとこもあると思う。

住宅ローンに関しては、払いきれない場合もあると思われますが、そこは考え方にもよると思うので、公営住宅や実家に入るなど色々な手段はあると思う。
間違っても傷病手当金や失業保険をあてにしない事。それらのお金はそれまでの給与を補填するにはあまりにも少ないし、支給されるのも遅いため、それらを抜きにして考えた方が現実的。

ちなみにオイラの場合は、親は毒親、兄弟も毒兄弟なので、頼れもしないし、こちらからも連絡はするつもりはないので、休職、退職を繰り返してきてることを知りませんし、もちろん「うつ病」になったことも知りません。
ただ、公営住宅に住んでいたのがラッキーだった部分でもあり、家賃や光熱費は何とか払えました。

「うつ病」を再発する度に、環境を変えて何とか生き延びていますが、根本原因が分かっていなくて、「うつ病」を再発することを繰り返してきた人生です。
これはまた違う機会にお話ししますが、根本を間違えると、いくら休職しても、退職しても、うまくいきません。

休職をしない場合

サラリーマンなら、休職をせずそのまま数日休んで復帰する場合もあるかもしれない。ただし、その場合はかなりの苦しさはあると思う。
まず、「うつ病」の急性期は重症化していると思われます。
辛さで布団から出るのもままならないし、そんな状態で出勤しようものなら、仕事にならない。
にもかかわらず、仕事を続けるのであれば、異常な状態で仕事を進めるため、多かれ少なかれ、実力を疑われるミス等を連発する可能性がある。
この「ミス」がかなり辛い。
今までしなかったようなミスをしていくと、信用が崩れてしまう。
そしてたいがい、ケアレスミスや凡ミスが多くなるので、自信も無くなっていきます。つまり悪循環にはまりやすい。
そして「うつ病」は間違いなく重症化します。
重症化すると慢性化しやすいとも聞くので、お気を付けください。

ましてや、パワハラなどで「うつ病」になった場合、ミスのせいでパワハラが増してしまう。
出世を考えていた人は、自分がどんどん不利な立場になっていくことが手に取るようにわかると思います。

その覚悟ができるのか・・・

「うつ病」になってしまったら・・・

ここまで書いてきて、「うつ病」になったら絶望しかないじゃん?と思ったかもしれませんが、必ずしもそうではないと思います。
と言うのも、「うつ病」になったのには理由があり、恐らくそれまで培ってきた経験からくる思考が、今の業界や、今の生活などに合っていないから。

つまりは仕事や生き方が、自分に合っていないからだと思うのです。
もっと適した場所や生き方があるはずだし、無ければ作るのも可能な世の中なのかもしれません。

オイラの失敗談ですが、今の業界は自分には合っていないです。考え方や自分の適性からすると、病気ではなくてもかなりミスをすると思います。
そんな世界で頑張ろうと思ったのですが、努力の仕方がまずかった。
適正な方法で適正な方向に向かって努力するから結果が出る。
それが理解できていないから、まったくスキルも身に付きませんでした。
スキルが身に付かなかったのは、自分の適性に合った業界ではなかったのも関係しています。
なので、スキルが無さ過ぎて未だに仕事で怒られます。
それもかなり年下に怒られますwww

だからこそ、環境を変えていくのも重要ではないかと思うのです。
まじめに頑張ったからと言って結果が出るわけではないし・・・・
そもそも自分に合った環境や職種ってなんだろうか?というところ。
その世界に飛び込むのも一つだけど・・・
自分が人のために役に立つことをするには、こういうことで人の役に立てるんでは?という「想い」が形になって、それがお仕事になる可能性もあります。

本来お仕事ってそういう意味で人の役に立つものであり、だからこそ社会貢献になるのかなと思うのです。

だから「うつ病」になったら、充分に休んでゆっくり回復し、その後に出てくる自分の想い等を、やる気が出てきた後に形にしていくのも良いのではないでしょうか。

家庭をお持ちの方は、すぐ実行するのは難しいとは思いますが、それでも、いずれは副業やリタイア後の主たる収入源になる可能性もあります。

最後に

オイラは仕事をしながら「うつ病」を治そうとして挑んでみましたが、「うつ病」になる時点で、その業界は適性が無いと諦めて、違う道に進んでも良かったなと思う日々です。

皆さんは、まずゆっくり休んで、それから自分の人生について、冷静にゆっくり考えてみましょう。


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