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Twitter動画広告配信メモ


広告を出す際の注意点(結論)


・人から必要とされやすい商品を知ってもらい売り上げにつなげる場合、広告はとても有効
・人から必要とされにくい商品の場合はテクニックが必要(上級者向け)
・広告は補助的なもの
・対象とする層の自発的な行動は、広告によって動かされた人の行動よりも根強い行動である
・広告でブームを作り出すことはできるかもしれないが、その後の対応を間違えると本当に一過性のブームで終わる
・広告はものの印象を良い方向にも悪い方向にも加速させる


Twitterに広告を出そうと思った経緯


・前からTwitter広告に興味があった
・広告を出すことで、実際に人の動きがどう変わるのかを観察してみたい、と思った
・動画をTwitter上で投稿すると、注目度が上がることを経験上知っていたので、それを実際に広告という形で実験してみたかった
・広告の内容による注目のされ方の違いが出るとしたら、どのように出るのかを知りたかった
・もし広告による効果が認められるようならば、場面に応じてTwitter広告を使ってみたい


と思ったのがきっかけです。

広告のリンク先にはAmazonアソシエイトを選びました。

これはデータをグラフなどにして表示できるから、という理由からです。

知名度も高く、ユーザー数も多いので、よりデータが取りやすい、と判断したからです。



広告を出すまでにしたこと


・広告を打つための商品の選定(Amazonアソシエイトにて)
・そのための戦略を考える
・注目を集める手段として動画を作ると効果が高い、と判断したので、動画制作の準備をする
・動画のための素材を集める
(動画の練習は以前からMacで無料で使用できるiMovieを使用して作った経験があった)
・編集作業
・完成した動画に対してTwitter広告にて広告を出すための登録作業
・広告対象や時間帯などの選定
・広告を打つ


動画制作に使用したもの


SoundCloud  https://soundcloud.com/discover

Amazon     http://amzn.to/3e5P2TU

iMovie

  https://apps.apple.com/jp/app/imovie/id408981434?mt=12…

GarageBand

 https://apps.apple.com/jp/app/garageband/id682658836?mt=12…

BlackHole

 https://github.com/ExistentialAudio/BlackHole…

LadioCast

 https://apps.apple.com/jp/app/ladiocast/id411213048?mt=12…


QuickTimePlayer (MacOSプリインストール)


AppleMacBookAir 2019 (メモリ16GB AppleオンラインストアにてBTO)


実質制作所用時間 3時間



なお、流れとしては、


動画の流れを考える → スクリーンショットなどで素材を作る → iMovieを使用して写真や動画をつなぎ合わせ、1本の映像にする → 音源を重ねてみて、映像と音声を編集する → エンコーディングやアップロードをする


という流れです。



苦労した点


Macで音声を編集する際、無料で使用できるGarageBandを使用したのですが、曲の編集のために今回、一時的に録音しなければならなくなりました。


MacのGarageBandで再生中の音を録音するソフト(今回はQuickTImePlayerを使用)で録音する、という流れになります。


(通常では、それはできません)


音の発信先がスピーカーになっているので、それを録音するとなると、一度スピーカーで鳴らした音をMac内蔵のマイクで録音する、ということになり、雑音が入ったりしてしまいます。


なので、音をスピーカーではなく、擬似的にMac内のオーディオデバイスから流したように処理しないといけません。


Soundflowerというソフトを使えばそれができるのですが、今のMacOSではSoundflowerは作動しません。


そこで、BlackHoleというソフトを使うことにしました。(このソフトの存在を知るのに時間がかかった)


このソフトで擬似的にMacのシステム内で音が鳴っていることにしておいて、それをQuickTimePlayaerで録音する、という形をとります。


無事録音できたら、それをGarageBandで編集、という流れです。


映像の編集よりは、その素材を用意するところで大いに時間を必要としました。



実際の広告の成果

広告のインプレッション数

  1日目 4998(費用1000円)

       5762(費用1000円、計測の尺度が違うのでデータなし)

  2日目 9507(費用7000円)

  3日目 9972(費用1338円)

スクリーンショット 2020-05-23 7.01.17



広告のエンゲージメント(誘導先のリンクをクリックした人数)

  1日目 137クリック(初回分) もう1回分は不明

  2日目 421クリック

  3日目 299クリック

スクリーンショット 2020-05-24 20.22.13

広告のエンゲージメント率

  1日目 2.74%

  2日目 5.11%(予算2000円)

      5.11%(予算2000円)

      3.71%(予算3000円)

     なお、それぞれ広告の条件に変更を加えている

  3回目 3.0%(予算2000円)


広告内の動画再生回数

  1日目 オーガニック99回 プロモーション1178回

  2回目 オーガニック105回 プロモーション2843回

  3回目 オーガニック44回 プロモーション535回

スクリーンショット 2020-05-24 20.23.35

動画を最後まで見た人の割合

  1日目 オーガニック平均16.6 % プロモーション平均1.05 %

  2回目 オーガニック平均12.87 % プロモーション平均2.6 %

  3回目 オーガニック平均3.1 % プロモーション平均0.6 %


誘導先(Amazon)への推定流入数

  1日目 51件以上(推定で250件以下、51の5倍でおまかに計算)

  2日目 72件以上 421件以下

  3日目 55件以上 299件以下

  トータル推定で最大 970件

※広告エンゲージメント数がそのまま流入したとは思えないので、実際にはもっと少ないと思われる

スクリーンショット 2020-05-23 7.12.19


誘導先(Amazon)でのエンゲージメント数(契約ページへのリンクのクリック数)

  1日目 51件

  2日目 72件

  3日目 55件

  トータル 178件

スクリーンショット 2020-05-23 7.12.19


成約件数 3日間で1件

成約率 0.56 %



実際の広告の例

スクリーンショット 2020-05-24 20.30.20

動画1(最初のバージョン、BGMは若者向け)

https://twitter.com/blog_thirdwaver/status/1263067133400936454?s=20

動画2(BGMをファミリー向けの曲に差し替えたバージョン)

https://twitter.com/blog_thirdwaver/status/1263324607269888000?s=20

動画3(BGMを若者向けの曲に差し替えたバージョン)

https://twitter.com/blog_thirdwaver/status/1263665432877137920?s=20


テキストのみ1 https://twitter.com/blog_thirdwaver/status/1263094768558501888?s=20

スクリーンショット 2020-05-24 15.50.13


テキストのみ2 https://twitter.com/blog_thirdwaver/status/1263326269548060672?s=20

スクリーンショット 2020-05-24 15.53.26


使用した音源

いずれもSoundCloudより選曲 https://soundcloud.com/discover

動画1に使用

動画2に使用

動画3に使用


Twitter上で行った動画広告全般についてのアンケートの結果

(実施期間 5月22日午前6時15分から12時間、回答数2件)

スクリーンショット 2020-05-24 15.48.19



考察


広告の位置付け

・インターネットの場合、有料広告を打つよりは、ネット検索からの流入を目指す方向の方が効率が高い
・Twitterで広告を打つ場合は、広告を打つ人の知名度も影響する?
・検索流入者は関心が高いので、実際に商品購入の割合が高いと思われる
・Twitterの場合、広告を見て商品購入数する人が他のSNSに比べて高いと言われている
・しかし、広告を打つ場合は費用が限られるので、それに対して得られる利益を考えると、どうしても限界が生じてくる
・目的が商品の販売、という場合は、最終目標は商品の成約であり、そこを中心に逆算していくと良い


それに従うと、


・商品成約のために広告を打つことになるが、費用の問題が生じる(広告の場合、キャンペーンを打った日数分だけ広告費用がかかる)
・予算を抑えながらアピール度合いを増やすのに適した方法は、

ブログやwebページを作る → そのページに適切なSEO対策を施す → 検索エンジンでの検索上位を目指す

という方法の方が費用を節約できる(一度費用をかければ、あとは費用がかからない)


考え方としては、

ユーザーインプレッション数(見られた数) × エンゲージメント率(リンクのクリック率) × 成約率

であり、それぞれに対して数字をどう上げていくか、ということの対策でバリエーションがあるということになる


インプレッションを増やすたのに1番の方法は、

・自然検索による流入増(関心高い、流入数が多い)
・次が見知った関係にある人からの流入(SNSからの流入、関心はあまり高くない)


となる。


・エンゲージメント率は、成約に至る機運を高めるために高い方がいい

・エンゲージメント率がもともと高ければ、解説はなくても良い要素かもしれないが、実際にはそんなことはほぼあり得ない

・エンゲージメント率を高めるために、細かな解説をするためのwebページだったり、広告(動画、画像、音声などの併用が良い)が有効になる

・これらを間に挟むことによって、関心を高めることができ、興味がある人たちを逃さない効果が期待できる

・高額商品ほど成約率は落ちるので、いくつかのステップを設けている場合が多い(まずは資料請求、など)

・これを行うことにより、後の成約率がアップする

・高額商品の場合、ステップを踏んでいく段階での直接の電話による売り込みも有効となるが、単価の低い商品の場合は労力を考えると必要性は低いと考えられる


広告を構成するもの

・説明文(webページ、ブログ記事、ランディングページ、各種SNS)

・動画(各種SNS)

・画像(各種SNS)

・音声(ラジオ配信など)


成約率については、これらの解説の出来と、ランディングページの出来にかかってくる、とも言える


これがうまくできていることで、相手は納得して商品を購入する



体験から得た、広告を打つ場合の数字のイメージ


インプレッション数に占める商品に関心を持つ人の割合 約3%〜5%

そこからランディングページへ移動する意欲を持つ人の割合 約20%

そこから実際に商品購入する人の割合 約0.5%〜10%(商品による)


今回の場合、
 広告がチラッとでも見られた回数 約30000件
 そのうち実際に関心を持ってくれた人の割合 900人、約3 %
 実際に次の行動(リンクをクリック)をした人の数は推定200人、約22%
 解説ページから実際に商品購入した人の数 1件 約0.5%


これは推測になりますが…
・商品の成約率は商品によっても変わってくるので、場合によれば10 %近いものもあるだろう、と思われる


今回の成約率が低かった原因として…
・商品が音楽の聴き放題という商品だった
・このサービスは競合他社が複数あり、すでに契約してしまっている人はなかなか契約しにくい

・差し迫った必要性を感じない?
・私が出した説明に問題があった可能性


という要素があると思われます


注意点

もし「アフィリエイトを行いたい」とお考えの方は、取り扱おうとするアフリエイト案件の実際の成約率を吟味した方がいいです。


なぜかというと、仮に集客できたとしても、その先のリンク先のページは自分がどう行動しても変えられない部分になってくるからです。(webページの操作変更は、こちらではできません)


仮に頑張っても、努力が報われにくいと言えます。


売れにくい商品を自分の手で売れるようにする、ということに喜びを見出す、という方向性ももちろんありますし、否定はしませんが、それをする労力は莫大なものとなり、スキルが必要となります。


流れに逆らうことをわざと実行しても、おそらく大変になることが多いので、素直に売れやすい商品・アフィリエイト案件を選択しておいた方が、実際に少ない苦労で売り上げを出すことが可能になります。



広告の考え方


広告の定義

広告(こうこく、英: advertising)は、非人的メッセージの中に明示された広告主が所定の人々を対象にし、広告目的を達成するために行なう商品・サービスさらにはアイデア(考え方、方針、意見などを意味する)についての社会的な情報伝播活動であり、その情報は広告主の管理可能な広告媒体を通じて広範に社会に流されるものである。
広告には企業の広告目的の遂行はもとより、消費者または利用者の満足化[1]、新しいモノや考え方・アイデアとの出会い、さらには社会的・経済的福祉の増大化などの機能をも伴う[2]ことになる。さらに多くの人々の価値観に影響を与え、長期に社会的文化的な影響を与える場合もあることから、本来的に(自主規制を含め)様々な規制の下におかれると言える。企業の他に、非営利機関、個人などが広告主となる場合もある。

Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E5%91%8A


これを読むと、広告とは「特定の人に、商品やサービスやアイデアについての所定の目的(販売や、メッセージを届ける、など)を達成するためのもの、ということになりますね。


今回の場合、なぜ私はTwitterで広告を打ってみたか、というと、広告の効果を探るため(実験)です。


いくつかのパターンを試すことにより、データを収集できたので、広告を打った目的は達成された、と言えます。


これがもし、販売することを主としているのなら、今回は広告費の方が実際の売り上げよりも多い赤字の状態ですので、明らかに失敗となります。



広告費用とその効果


今回、データを見ると、投入した金額の割に成果が上がらなかった場合と、非常にコストパフォーマンスが良かった場合がありました。


なお、広告対象は、


日本人で18歳〜35歳の男女、スマホ購入から1ヶ月以内、話題はAmazonについて語っている人

でした。


効率が悪かったパターン
 広告費 1118円
 インプレッション 1966
 エンゲージメント数 62
 エンゲージメント率 3.15 %
 エンゲージメントに占めるコストの割合 18.04円

 効率が悪かった動画
https://twitter.com/blog_thirdwaver/status/1263324607269888000?s=20


効率が良かったパターン
 広告費 903円
 インプレッション 4309
 エンゲージメント数 160
 エンゲージメント率 3.71 %
 エンゲージメントに占めるコストの割合 5.64円

 効率がよかった動画
https://twitter.com/blog_thirdwaver/status/1263665432877137920?s=20


両者の違いを考えると、


①映像は同じだが、使用しているBGMが違う

 効率が悪いパターン ほのぼのとしたファミリー向けの印象を与える曲
 効率が良いパターン 若者向けの曲


②説明文が違う
 効率が悪いパターンの実例

すぐそこにある音楽
https://amzn.to/3e5P2TU

 効率が良いパターンの実例


AmazonMusicUnlimited
新曲から名盤まで、6,500万曲以上が聴き放題。気分や活動に合わせて聴くプレイリスト、好きなだけ楽しめるステーションも。オフライン再生も可能。http://amzn.to/2WRxHIC  @amazonさんから                                いまなら3ヶ月無料です
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内容を分析すると、


・効率が悪い場合の文章は、説明がない
・効率が良い場合の文章は、サービスに登録するメリットが書いてある


広告対象と併せて考えると、


・効率が悪いパターンはBGMの印象と文章を合わせているが、むしろファミリー向けの印象があり、広告対象と必ずしもニーズが一致していなかった

・効率が良いパターンはBGMが若者向けであり、広告対象となった層により関心を持ってもらいやすかった(ニーズが一致)


と考えられます。



広告を効果的に打つために考えておくべきこと


広告を打つ場合、


広告対象を明確にし、その対象が求めているニーズを定め、その層に対して訴えかける内容の広告を、ちょうどいい時間やタイミングで効果的に打つ


これが求められます。


最初にも言ったとおり、広告はお金がかかります。


インターネットの場合、広告を打つよりは、関心がある人たちから検索エンジン経由で自ら来てもらった方が費用はかかりませんし、関心の度合いも検索で訪れた人の方が高いので、より次の展開に移ってもらいやすいです。


それを踏まえた上で、


広告を打つのは短期的な注目をさらに集めるため


と解釈できるかと思います。


これはちょうど、燃え盛る炎の火力を上げるために燃料を一時的に投入することに似ているかと思います。(ブーストをかけるイメージです)


効果的に使えば、広告はとても効果がありますが、使い方を間違えると、マイナスの影響も出ます。


仮に広告によって良い印象を人に与えられて、それが大々的に広まってくれれば、効果は絶大です。


ところが、悪い印象を与えてしまい、しかもそれが大々的に広まってしまった場合、マイナスの効果が広まります。


なので、広告を打つことはプラスにもマイナスにもなります。



広告実験3日間の履歴


2020年5月19日(火曜日) 

 Twitter広告を打ってみることを決める
 案を練る(とりあえずこの日は終了する)


2020年5月20日(水曜日)

 Twitter広告配信1日目

 午前11時ごろ Twitterで広告を打つことについて友人に相談する
 映像をつけてTwitter広告でアフィリエイト案件を宣伝することをここで決定する
 昼0時半ごろ 映像制作開始
 素材を集める
 iMovieを使用して映像の構図を決める(決まるまで1時間かかる)
 音楽の録音に手間取る(3時間くらい試行錯誤する)
 Soundflowerが動かない
 BlackHoleというソフトにたどり着く
 インストールしてQuickTimePlayerを使用して録音を試みるが失敗
 LadioCastをインストール
 録音できた
 音源はSoundcloudのフリー素材を使用(許諾は得てある)
 QuickTimePlayerで録音する
 加工する(GarageBandで編集)
 iMovieを使用して、映像とくっつけて編集
 エンコーディングする
 Twitter広告に登録、ツイートにして流す(午後6時30分開始、1回目の予算は1000円)
 広告ターゲットを入れ替える
 午後10時15分、広告を文字ベースのものを追加して打つ(追加して1000円投入する)


2020年5月21日(木曜日)

 Twitter広告配信2日目

・プロモーションを追加して打つ(期間は日曜日午後4時まで、この期間はトータルで2000円)
・動画を見てくれても、そのままAmazonで購入してくれる人がいない
・映像よりも、文字だけの方がエンゲージメント率は高くなる傾向
・動画は閲覧者が増えるがエンゲージメント率は低くなる傾向

 この分析をもとに、広告内容を検討する
 映像を入れない、文字だけの広告も打ってみることを考える
 午前10時半 友人と戦略会議
 午後1時 映像は変更せずBGMを差し替えたバージョンを制作開始する
 午後3時 BGM違いのバージョンを2つ制作完了する
 午後6時半 広告配信開始、予算は7000円を投入
 Twitterのアナリティクス機能を使い、状況をみて広告ターゲットを変更


2020年5月22日(金曜日)

 Twitter広告配信3日目

 音楽を差し替えたバージョンの2つ目を投入する
 午後6時半 広告配信開始
 予算は2000円(実際は1833円広告された)


2020年5月23日(土曜日)

 Twitter広告配信の結果を分析


2020年5月24日(日曜日) 

 今回の結果を記事にまとめる



まとめ


・人から必要とされやすい商品を知ってもらい売り上げにつなげる場合、広告はとても有効
・人から必要とされにくい商品の場合はテクニックが必要(上級者向け)
・広告は補助的なもの
・対象とする層の自発的な行動は、広告によって動かされた人の行動よりも根強い行動である
・広告でブームを作り出すことはできるかもしれないが、その後の対応を間違えると本当に一過性のブームで終わる
・広告はものの印象を良い方向にも悪い方向にも加速させる


以上のことを検討した上で広告の導入をすることをお勧めします。

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