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2023年度 プレミアリーグ

新年あけましておめでとうございます。シティ対エバートンの試合で2023年度のプレミアリーグが始まりました。

アーセナル


首位をひた走るアーセナルは三笘所属のブライトンと対戦しました。リーグ戦再開後も勢いは止まらず、4-2で勝利しました。三笘の対応には手を焼いたものの、前線のヤングスター達が得点を重ね、勝ち点は43まで伸びました。

2位のシティが引き分けたことで勝ち点差は7まで広がりました。数年前までの暗黒期は完全に脱出し、新生ガナーズは止まることを知りません。ウーデゴールを中心とした攻撃陣は躍動感にあふれ、後方でもサリバやガブリエウがしっかりと守備を引き締めています。中盤ではトーマスとジャカの兄貴分がいるため、バランスが整っています。

日本代表の冨安はまだまだ本調子ではありませんが、重要な戦力であることには変わりありません。新戦力が完全にフィットしているため、久しぶりのプレミア制覇が見えてきました。


マンチェスターシティ


シティのハーランドは止まることを知りません。エバートン戦でリーグ戦20点目を記録しました。歴史的にも前代未聞の得点ペースで、全試合が終わるころには40点は取っているでしょう。まだ試合数は半分残っていますが、既に得点王が確定したと言っても過言ではありません。

首位アーセナルを追走するため、エバートンには勝利したかったところですが、グレイのゴラッソに沈み、ドロー決着となりました。一方アーセナルは勝利したため、勝ち点差が7まで広がりました。これ以上勝ち点を落とすのは許されません。

現在のところアーセナルに一歩で遅れてしまっていますが、ハーランドに加え、アルゼンチン優勝に大きく貢献したフリアンアルバレスが勢いをチームに還元することが出来れば再び栄冠を手にすることが出来るでしょう。リーグ終盤ではデットヒートが予想されます。


ニューカッスル


大型補強に完璧に勝利したニューカッスルは元日現在3位につけています。ブルース監督時代の守備一辺倒なサッカーとは真逆の攻撃的サッカーを展開しており、現在のところ見事にはまっています。アルミロンが覚醒し、他の選手もエネルギーに満ち溢れています。

改革プロジェクトの一環として就任したエディハウのもと、選手が非常にまとまっています。格上相手に臆することなく自分たちのサッカーを貫き、格下相手には容赦なく襲い掛かり敵守備陣を破壊します。もはや彼らは弱者では無く、強者のチームです。

433をベースとしたアタッキングフットボールは選手全員が走り回り、攻守において相手を圧倒します。この勢いがどこまで続くか分かりませんが、優勝とCL圏内フィニッシュを目論むBIG6からすると厄介極まり無い存在です。



マンチェスターユナイテッド


ロナウドの去就問題にひと段落がついたユナイテッドはらしい勝利を続けています。W杯を経てラッシュフォードが完全に復調し、アカデミー育ちのガルナチョは負けじと結果を残しています。

再開2戦目となったウルブズ戦では10番が値千金の決勝弾を決め、4位に浮上しました。3位のニューカッスルとは勝ち点差が1で、2位のシティも射程圏内に入ってきました。長らく批判されてきたマグワイアも調子が戻っており、明るいニュースが多いです。ラングニック政権時代ほどの不安定さは無く、心配せずに試合を観戦できます。

カゼミロとショーのCB起用などオプションがかなり増えてきている印象で、怪我人が出てもあまり心配ありません。ダロトにポジションを奪われたワンビサカですが、フォレスト戦ではアシストを記録し大幅な改善が見られます。

人心掌握と戦術眼に優れたテンハフのもと、少しずつ強かったユナイテッドが戻ってきている気がします。今冬の補強目玉であったガクポをリバプールに強奪されましたが、決して悲観するほどではありません。マルシャルに代わるCFの戦力は必要ですが、テンハフのことですからさほど問題にはなりません。このままニューカッスルを躱し、首位のアーセナルを唯一破ったチームとして優勝を目指してほしいです。


その他のチーム


4位以下にはトッテナムとリバプールが続いており、その下の7位から11位までの勝ち点差は僅か3でかなり詰まっています。ブライトンはアーセナルに敗れはしたものの、三笘が完全にフィットしたことで今後も順位を上げていくものと思われます。チェルシーはトゥヘルを解任したものの、現在9位と苦しんでいます。得点力不足が明確でストライカーが欲しいところです。

それ以下のチームは例年通りといったところで、さほどサプライズはありません。ただ、ラージを解任したウルブズとハーゼンヒュットルを解任したセインツは今も降格権を脱出できないでいます。両チームの新監督は着任して間もないため、チーム作りにはもう少し時間がかかると思われますが、悠長なことを言っていられないのが現状です。

ボトム10は勝ち点がかなり続いているためどのチームにも残留と降格の可能性があります。そのため、ウルブズとセインツにも同様のことが言えますが、この2チームには他のクラブに比べて明確なアイデンティティが確立されていません。自分たちのサッカーを展開するのか、勝ち点を優先し現実的な戦い方をするのか、舵取りを間違えると一気にチャンピオンシップへの降格が加速するでしょう。

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