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BLOCKS FRIENDS インタビュー_005      2021年度 成果発表会プレゼンター      株式会社ラックワイド 吉廣 昌子さん


【元美容業からの建設業界】


東京生まれ埼玉育ち、結婚して宮崎へ行き化粧品販売で起業するも離婚を契機に交通誘導員になったという。
その頃知り合った社長に誘われ、建設業へ。
一番初めになった病気は膀胱炎。男ばかりの職場で、女性用トイレもない時代。トイレに行くのを我慢した結果だ。
集まりに顔を出しても男性ばかりで居心地が悪い。そんな昔の経験から、絶対にこの業界に女性を増やしてやると胸を熱くする。それでも、作ったものが形になり残っていく土木の仕事にはやりがいと誇らしさを感じた。 

【女性にはおススメの仕事】


吉廣さんは、建設業は女性におススメの仕事だと力説する。とくにシングルマザーや、子育て中の人にというから意外だ。
それはなぜかと問われれば、土日の休みが確保しやすく、雨が降ったら現場はストップ、明るくないとできない現場なら、暗くなる夕方には仕事は終わり。女性が就く他の仕事よりも収入もいい。 

【災害時に社会の力になれる】


建設業といえば、これまで見てきたもので語ると、新しいものを造ったり古いものを壊したり。街の新陳代謝を担いながらインフラ整備し、都市生活の安全を確保しながら生活の礎を築く仕事だと分かる。
しかし吉廣さんの語る建設業の可能性はまた別のところにある。その契機となったのは2024 年が明けてすぐに日本を襲った、能登地震。
土砂崩れで分断された地域や、建物の倒壊をテレビで目にするたびに「重機を動かせれば駆けつけて人を助けられるのに。」と強く思ったという。

「食べていくための仕事としても大事だけれど、災害復旧時はお金にならなくても社会のためになり、人命をも救えるかもしれない」のが建設業の力だ。だから自分ももっと重機をちゃんと使えるようになりたいと意気込む。

【仕事は役割分担】


子どもがいるから、親の介護かあるから仕事を辞める、というケースは世の中に少なくはないだろうが、「その理由で辞めなきゃいけないの?」と吉廣さんは言う。そこにどっぷり入らないといけないのか。

自分自身は障害のある娘を育て、その娘の子どもを引き取って自分の子どもとして今まさに育てている。認知症の親の介護もやっている。
持ち前の責任感から自分で全部やらなきゃと思っていた。グループホームや公共のサービスを使うことに抵抗があったが「プロに任せればいいんだよ」と言ってくれた人がいて救われたと言う。

自分の病気で入院し、現場を離れることにもなった。昔の人間の悪いところで、人に頼らず自分でやる!と思っていたが病気をしたことで、人に仕事をふれば休める。人に任せることでその人の成長にもなると気付いた。
人を育てたいと言いつつもできていなかった自分の姿を反省する。

土木や施工管理はいろいろな働き方ができる。労働時間や就労スタイルを臨機応変にすれば、子育て、介護、男性女性関係なく、もっといろいろな立場の人がこの業界で力を発揮できるはずだ。
当事者だけの問題ではなく、 1人1人のあり方をみんなで考えていくことで、性別とか年齢といった概念でくくるのではなく、その人にできることで役割分担をしていく仕事のあり方を模索する。

【夢は施工管理技士プロデューサー】


還暦を越えて、これから自分はどうなっていくのか、ぼんやりとしか考えていなかった。 BLOCKSへの参加や様々な体験から、今は人を育てることに使命感を持ち、施工管理技士の育成を目指す。
「昔のやり方は『見て覚えろ』が当たり前だったが、それぞれが得意とすることをどんどん伸ばす方が良くなる。未来に向けて、若手を育てていきたい。常に若い人の意見を聞きながら、決めつけや命令ではなく、本気で話をして進めていきたい。意識はティーチングではなくコーチング。その中からリーダーを見つけてチームを作ってもらう。私たちは影の力持ちではなくて、表に出て光を浴びればいい。建設業界でこれだけ人は輝けるんだよっていうのを作っていきたい。」

【BLOCKSに参加して】


こんなに建設業が楽しくなると思っていなかった。特にBLCOKSに参加して気持ちが変化したという。
大分県の建設業で、こんなにたくさんの若い子たちがまぶしいくらい頑張っている。みんな「なぜ自分が建設業をやっているのか」をはっきりと分かっているメンバーばかりだという。
悩みも喜びも共感してくれる仲間がいる。そしてみんなが仕事を楽しんでいる。そんな光景が吉廣さんの「施工管理技士プロデューサーになる」という夢を後押しする。


▲こちらのQRを読み込むと吉廣 昌子さんの発表動画、会社PVをご視聴いただけます

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