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元デニムアンチ、沼る

デニムって動きにくいしおっさん臭くない?


服にハマりだした頃はそう思っていました。厚めの生地、気に入って着用を繰り返せば色落ち、膝抜け、どの要素も当時の僕にとってマイナスでした。お父さん世代が穿いている物だという認識も持っていたため、専らスラックスばかりを好んでいました。

しかし、今となっては僕の一軍はデニムばかり。どういう心境の変化?

価値観を変えたモノ


「HERILLのスプラッシュデニムがすごい」

こんな話を耳にしました。どれどれ、見てみよう、、、、なんだこれ!?

HERILL / 15oz Denim Tuck Splash 4pk

まず目に入るのは乱雑に散らされたかと思えば計算されたバランスのペイント。太すぎず、細すぎない絶妙な幅に加え、スッキリとした印象を与えるインタック。裾のダメージ具合。洗練されているがどこか野暮ったさを感じる。こんな仕上がったデニムが存在するなんて、、一気に心を奪われた。

なんとしてでも入手したい、と思ったが時すでに遅し。フリマアプリではプレ値で取引されていたほどの人気アイテムだった。HERILLの世界観を体験したかった僕は別のアイテムに目がついた。同ブランドの展開していた5ポケットデニムである。前述した通り、僕はデニムにあまり良い印象を持っていなかった。しかし、そんなことを忘れていたかのようにポチッた。人生初のデニム購買体験である。

HERILL / 15oz Denim 5PK

こちらが購入したもの。The デニムみたいな佇まいですね。特徴としてはリベットやボタンに金のコーティングがされていることくらいでしょうか、見た目に関して特筆すべきところはあまりないんです。リベットなんてトップスに隠れて見られる機会なんてほぼない、でも僕の気分を昂らせるには充分な要素だったのです。拘り抜かれたディテールが落とし込まれたデニムを穿いているってだけで心地が良い。完全に沼に引き込まれました。

それから数ヶ月、すっかりデニム大好き人間になった僕は購入したばかりの501の裾をぶった斬ってフリンジをつけたり、人にデニムの良さを勧めたりしてました。こんな単純なやついるんですね。

まさかの再開

服好きあるあるだと思うんですけど、買わなくても注目してるブランドのルックは欠かさず見るってのがありますよね。ちょうど22SSのルック公開の時期でした。僕はHERILLのやつを見ました。

スプラッシュ、再販されるやん。

ずっと買えなかったことが心残りで、プレ値で買ってやろうかとすら思っていました(そんな金無い)。そんなアイテムが次のシーズンにまた買えるかもしれない、鳥肌が立ちましたよね。勝手にシーズン限定のものだと思っていたので驚いた記憶があります。この機会を逃してはならない、絶対に手に入れる。特に贔屓にしてるショップもないためいつデリバリーされるか完全に不明。知らん間に売り切れてたみたいなことがあったら本当にショックで立ち直れないと思ったので毎日取扱店のストーリーをチェックしてました。すると明日発売ですみたいな告知がありました。今も昔も金欠な僕ですが、何も考えずに購入を決意しました。そして翌日ポチりました。サイズ感は表を見ればある程度イメージできるので試着なんて無しです、やってる時間なんてない。

購入した数日後、待ちに待ったスプラッシュと対面しました。期待を軽く超えてきましたね、本当に凄い。求め続けたものが手元にある、その事実だけで震えが止まりませんでした。即日着用して出掛けました、こんなに凄いデニムを穿いているんだぞと見せつけるように人混みに紛れました。最高体験〜。汚れたらそれも味になるなんて思ってましたけど、さすがにジンギスカンのタレこぼした時は萎えましたよね。

てな訳でデニム沼にハマったのでした。

デニム良〜!

いつもその辺で寝転んでごめんねスプラッシュ君

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