幸せの答えはあなたの中にちゃんとある



ずいぶんと昔『幸せの答えはあなたの中にちゃんとある』という本を出したことがあります。内容は自分を知るためのワークブックといったところでしょうか。
「自分の好きなところを教えてください」とか「一番怖いものを教えてください」といったいろいろな質問が書いてあり、それに答えていくことによって自分自身の価値観を確認したり、自分自身のたな卸しをしてもらうという内容でした。

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noteに新しくマガジンとしてまとめるにあたり、今回はこの本ができるまでの経緯を書いてみます。

はるか遠い昔、ちょうど40歳になるかならないかという頃ですが、私はすっかり行き詰っていました。そろそろ人生も折り返して後半生に入るし、自分はこのままでいいのかしら? 今の人生が本当に自分の生きたい人生なのかしら?
40歳は不惑といいますが、「四十にして惑わず」どころではなく、気持ちは右往左往していました。

気持ちはいつも苦しいので、何とかしようと本を読んだりセミナーに出かけるようになりました。そこでいつも言われるのは「自分の本当に好きなことをしなさい
でも、なにが自分の「本当に」好きなことか、その頃の自分にはわかりませんでした。
結局、わかったのは、誰も私の好きなものを教えてくれないということ、自分の好きなものは自分に聞くしかないのだということでした。

そんな試行錯誤の毎日のなかで、自分に自分で質問をしてみる、ということがけっこう効果的な方法だとわかってきました。いわばセルフコーチングということですね。
そこで、私と同じように「何をすればいいかわからない」「自分を知りたい」という人に向けての質問をまとめてみようと考えました。でも、ただ机の上でまとめていたのでは、最後まで続けられないと思ったので、「幸せになるための100の質問状」というタイトルのメールマガジンをはじめました。

そのメルマガを書き始めて、しばらくたったころ、六本木ヒルズの40階で、セミナーを開きませんかという話がきました。本業はFPでしたから普段はお金の話をするのですが、ちょっとこの「100の質問状」的な考え方を世に出したいと思っていたので、これを題材にした企画書を出してみました。
結果は…。採用されませんでした。 やっぱりボツにされればけっこう凹みます。

その後しばらくして、今度は出版企画のコンテストのようなものがあると小耳に挟みました。せっかく企画書があるのでダメもとでもいいやと、ボツになったセミナーの企画書にちょっと手を入れて応募しました。
結果については、ほとんど期待してなかったのですが、運よく出版社の目にとまり、それから約3ヶ月くらいで出版することができました。
今考えても、本当にラッキーだったと思います。

本を出したいと思っている方は多いと思いますが、私が幸運にも出版できたのは次の3つのことがあったからだと思います。

ひとつめは、月並みですけれど諦めないこと。ひとつやふたつの場所でダメでも違う形で実現することもあります。違う形といえば、私もこの本をテキスト代わりにしてワークショップも開いていました。

ふたつ目はとりあえず、自分の考えていることを形式はどうあれ、紙に落としてみること。自分の頭の中だけでは、人に見せられないし、人に見せられないとフィードバックがもらえません。
特に人からのフィードバックというものは非常に重要なものだと感じます。

最後に、一番大切なのは、だめもとは当たり前でまず行動すること。
私の出版もタナボタとしかいえないことなんですが、棚の上の牡丹餅も棚の下に行かなければ落ちてきた時に拾えないということですね。



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