初めてのお給料、どう考える?

Q.会社に入って、めまぐるしい毎日が続いています。慣れないことだらけで緊張の連続ですが、もうすぐ初めてのお給料がもらえるので、がんばらなきゃと思ってます。ところで、初めての給料ってみんなどんなふうに使っているのでしょうかねぇ?

■お世話になった方々に・・・
 初めての給料日、上司に「ご両親やお世話になった人になにか買ってあげなさいね」と言われ、そんなものなのかしらと思って、大きなケーキを買って帰った覚えがあります。こちらが思った以上に喜んでくれましたし、いま考えると、やっておいてよかったなと感じます。私の周りで聞いてみても、自分自身で使うよりご両親や家族になにかプレゼントをしたという人が多いですね。老婆心ながら、質問者さんもお世話になった方にささやかな感謝を表す贈り物をしてみてはいかがでしょうか。

■お金の習慣づけをする
 さて、「初めて」の給料は1回きりですが、これから給料は毎月入ってきます。つまり、これから長い間の給料(=お金)とのつきあいが始まるということなのです。ですから、初めての給料というのは今後のあなたの「お金の習慣」を決定付ける大切な節目となります。

 ここで、何よりも身につけてほしいのが「貯蓄の習慣」です。
 すでに具体的な目標を持っている人なら、それに向かってお金を貯めやすいのかもしれませんが、特にない場合「残ったら貯めておこう」と、何となく後回しにしてしまう人が多いのではないでしょうか。
しかし、いざという時に手許にお金がないと、どうしても行動が制限されてしまいがちです。お金というものは、これからの人生で何かしたくなったとき、選択肢を増やしてくれるものなのです。
ですから、貯蓄は『将来の自分のための投資』と考え、単に「貯めている」ということではなく、「自分自身に支払っている」という感覚でとらえてください。
 具体的な方法としては、給料の中で「月々使うお金=可処分所得」を決め、残りは有無を言わさず天引きで貯蓄に回してしまう、というのが理想的です。

 職場に財形制度や持ち株会、idecoなど、給料から天引きで貯蓄や投資ができる制度があれば、迷わず利用しましょう。サラリーマンならではの特権を見逃してはいけません。そういった制度がなければ、金融機関で、給料日のすぐ後に口座から自動引き落としになるような定期預金等を作っておきましょう。これをやったのとやらないのでは、3年後の貯蓄額がまったく違ってきますよ。

■自分の価値観の再確認も
 また、「月々使うお金=可処分所得」の内容は、当然のことながら、その人によって変わってくるものです。「お稽古事は続けたい」「月に一度はミュージカルを観にいきたい」「オタ活の費用は外せない」など、人それぞれにやりたいことがあると思います。
 月々の可処分所得を考え、貯蓄額を決めるということは、そのまま「自分にとって大切なことは何か?」ということを改めて考えるいいチャンスでもあるのです。

幸せを呼び込むポイント
・初給料は人生の節目。お世話になった人に感謝してみてはいかが?
・なにはともあれ、貯蓄の習慣をつけましょう
・可処分所得を考えることで、自分の価値観を再確認できます

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