お金のメンタルブロックを外す方法
■まず、気づくこと
能力も意欲もあるのに、いざとなると相応の収入が受け取れないという前回の質問者さんや、同じようにお金に対して抵抗感がある人のために、今回はお金に対するメンタルブロックの外し方を考えていきましょう。
まず必要なのは、「自分にはお金に対する抵抗感・嫌悪感・ネガティブな感情がある」と気づくことです。「そんなの自分には関係ない」と思っている人も多いかもしれませんが、自らの「癖」に自分では気づかないように、考え方の「癖」の一種であるメンタルブロックに気づかずに生活している人が意外と多いのです。かくいう私も、「そんなものないっ」と固く信じていたのですが、あるカウンセリングセラピーを受けた時、お金にいい加減な母親と、まじめな姉の間で揺れ動いている自分を指摘され、愕然とした覚えがあります。
■自分に聞いてみよう!
そういった自分のメンタルブロックに気づくには、やはり自分に尋ねてみるしかありません。以前、『あなたにとってお金とはなんですか』という質問をしましたね。また、その後もあなたのお金に対する価値観を探るワークをしてもらいました。
あの時なにか気付いたものがあれば、それを発展させてもらえればけっこうです。でも特に気づいたことがなかったという人、そういう方は再度『あなたにとってお金とはなんですか』という質問に答えてください。
前回の答えはせいぜい一言二言だったのではと思いますが、今回はその答えを最低20個、さらに50個でも100個でも考え付く限り書き出しましょう。
そうやって強制的に頭から搾り出していると、自分でも思いもよらなかった言葉が現れることがあります。私の場合は「めんどくさいもの」という言葉でした。自分にはお金を面倒なものとしてとらえている部分があるのだなぁと、その時初めて認識しました。心の奥底でそんなふうに思っていたのでは、なかなかお金を受け取りづらくなってしまいますよね。
あなたの答えの中に、そんなネガティブな言葉が現れたら、それは紛れもなくあなたの心の中にある思いです。それに気づいて、今後意識していくだけでも効果がありますよ。
■原因を考えよう
自分の中のお金に対するネガティブな思いや、妙なとらわれに気づいたら、今度はその原因を探っていきましょう。
前回、メンタルブロックは幼い頃の経験や両親の影響に基づいて形成されるといいました。ですから、あなたのそのネガティブな思いも、幼少期に刷り込まれた可能性が大きいと思われます。
次に自分にこんな質問をしてみましょう。
・子どもの頃、家庭の経済状況はどうでしたか?
・両親はお金に対してどんな態度を取っていましたか?
・お金に関して、なにか忘れられない思い出はありますか?
…いやなこと、思い出したくないことを思い出させてしまったかもしれませんね。でも、目を背けず、そのときの感情を思い出し、味わってみてください。現在のお金に対する抵抗感の源がそこにあるのかもしれません。そして、充分に味わい尽くしたら、静かにその感情を手放してください。なんとなく、スッキリした気持ちになれましたか?
お金のことに限らず、自分の持つメンタルブロックを壊すのはそうそう簡単にはいかないかもしれませんが、「自分にはそういうところがある」と意識しながら、少しずつ脱ぎ捨てていきましょう。
しかし、そのブロックがあまりにも強くて、実生活にまで支障をきたすようなら、コーチやセラピスト、カウンセラーなど専門家の力を借りてみるのもひとつの方法です。
幸せを呼び込むポイント
・まず自分の持つメンタルブロックに気づくこと
・気づいたらその原因を探ってみる
・よほど強力なブロックなら専門家の力を借りてみてもいいかも
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