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『銀河の足場』【自由詩】

虫眼鏡でうがたれたかのごとく
ぼくらの足場には無数の穴がひろがる

見上げる時には双眼鏡で
見下ろす時には顕微鏡
重なり合う時は万華鏡となり
ぼくらがこれから建てるであろう宇宙の姿を
そこかしこに垣間見せる

おぉ 星を乗せたプレパラートよ
ぼくらに新しい星座の輪郭線を示したまえ

銀河の足場

それはぼくらにしか見えない天体望遠鏡
足でなぞる完成予想図

白昼の現場で
ぼくはそのように反芻しながら
今日も安全第一

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