見出し画像

脊髄損傷による後遺症、知ってましたか?

ハシロウが「夏に弱い」というようなことを言ってます。

人間の身体はよくできているもので、冬寒ければガタガタと筋肉を揺らして身体を温めようとし、暑ければ汗をかいて気化熱で体温を下げようとするとか。

個人的な感覚ですが、スポーツやってると体温調節がうまくなる気がします。わくい犬は、せっせとスポーツに勤しんでいる時期と、家でゴロゴロしている時期があるのですが、よく身体を動かしているときは、すごく汗をかきやすくなります。
以前、真夏に呉市に行って炎天下で洪水の泥掻きボランティアをしたのですが、その頃は炎天下でテニスをしていたので、ボランティア中もひとり水でも浴びたのかというくらい汗でびしょ濡れになり、そしてバテもせずいつまでも元気でした。そして飛行機に乗りそびれました。

脊髄を損傷することで起こる後遺症

こういう体温調整は、自律神経ってのがこなしてくれているのですね。わくい犬は脊髄損傷(略して脊損)の人と知り合うようになって、脊損の人は体温調節が難しいことを知りました。

脊損は文字通り、事故などで脊髄を損傷することです。
神経を痛めてしまうので、手指や足にマヒが出るのがもっとも一般的な症状だと思います。
交通事故でケガをしたという人がわくい犬の聞いた中では一番多いですが、電車事故や、なんかビーチで転んで、という人もいました。ケガの理由はほんとさまざまです。

痛めた場所によって、足だけなのか、腹筋が使えるのか、手指も動かしづらいのかなど症状が変わってくるそうです。そしてその症状により、使う車いすの種類が変わってきたりします。ひとくちに「車いす」と言っても、いろんな種類があるんですね、これもいろんな人と関わっている中で知りました。

パラリンピック選手を取材しに行ったとき、その方は屋外スポーツの選手だったのですが、やはり体温調節がとても難しいと言っていました。とにかく汗の代わりに水で身体を濡らしたり、氷で冷やしたりとケアをしているそうです。

脊損は、基本的には回復しないようです。
でも個人的には、慶應義塾大学のiPS細胞による脊損治療の研究にとても期待しています。

ストーリーマンガで脊髄損傷を学ぶ

脊損の登場人物が出てくるマンガはいくつかあります。詳しく知りたい方は代表的な作品をピックしたので、読んでみてください。どれも名作です。
『SLAM DUNK』の井上雄彦先生による『リアル』は、車いすバスケをこの世に知らしめた重要な作品だったのではないでしょうか。障害やリハビリに関してもかなり"リアル”に描かれています。エッセイ調のコミックではなく、ストーリーマンガでは初めての取り組みだったと思います(違ったらごめん)。

『パーフェクトワールド』は、再会した初恋の彼が、脊損で車いすになっていた、というお話。一級建築士となってバリバリ働いていて、同じ社会にいるんだという設定がいい。彼を理解し、寄り添おうとする主人公がかわいいです。だが「娘の幸せ」とかいって自分の価値観を押しつけてくる親にはイライラしますが! ドラマにもなりました。

描かれかたは若干ドラマチックなんですが、『アイスエイジ』は車いすの男性と、戦場を駆け回っていた主人公の物語。もんでんあきこ先生、男性がガチムチマッチョで好きなんですよね。本テーマは、悩める高校生達に熱血教師のエイジが、生きるとはなにか、みたいなことを体当たりで教えていく物語です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?