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303.ストリップができて幸せ

2023.9.16 0:42
Ifの後半が納得いかなくて、モヤモヤした気持ちで自転車に乗る。
オープン曲で使っている藤井風の「燃えよ」を流しながら湯船に浸かってしばらくすると、だんだん楽しくなって踊り狂いたい私が妄想の中で躍り狂った。
ステージ上で裸になっても踊れて、それを見に来てくれる人がいて、生の声を聞けて、なんて幸せなんだろうと思って踊った。今日はいつもよりちゃんとお客さんを見て踊れた。
もっとやれたなと思う気持ちが顔を出して、なんでやめるんだろうと名残惜しくなってくる。

今日で最後だった人も、1番前で何度も見に来てくれるおじいちゃんも、元気でいてほしいなと思う。ストリップを好きになってくれて嬉しいなと思う。ふと、シールを送ってくれたお客さんを思い出す。
私が辞めることを知らなくて、写真の時間でそれを伝えた時の声や表情を思い出すと、ぎゅっと悲しい気持ちが湧き出す。
短い踊り子の人生も、何度も見に来てくれたお客さんも、出会った大切なお姐さんも、私の心の中で、時々ふとまた思いを馳せるんだろうと思う。

2023.9.19 2:34
やめるの、やだなぁと呟いてと声を上げて泣く。この言葉をずっと言いたかったんだなぁと思う。こんな世界もうないな、なんで、なんで、もっとやれた、もっとやれたよと自分に呟く。自分で決めたことなのに。もっと、やり方があったんじゃないかと考えだしてしまう。
でも、決めたことだと、時間が経てば忘れることを知っていると、我に返って冷静になる。でもしばらくすると感情の波に呑まれて膝に手をついて泣くことしかできなくなる。ばっと起きて、こうやってダメになっていっては恩返しにはならないと自分を奮い立たせる。
大好きな、お世話になった従業員さんに、衣裳のことを聞かれたことを思い出す。ああやって言ってたけど、すごくショックだったんじゃないかなと思い返して、してもらったことの大きさを思い返す。どうして、どうしてと自分につぶやいて、でも、でも、と自分を奮い立たせる。やり切らずに卒業をする選択を、ずっと

2023.10.1 15:27
Twitterを見返して、劇場の出演情報を見て、お姐さんのことを思い出す。あんなふうに踊り続けたかったなという気持ちが湧き出す。
でも、これは、きっと今何かに夢中になるでもない時間を過ごしていて、寂しいからだなと思う。
私の行動のきっかけを辿っていくと、多くの決断が寂しさから来ている。コミュニティからなかなか抜け出せないのもそう。突発的に離れてしまうのもそうだ。
私は音楽を聴く。私を活気づけるのはいつも、音楽。

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