322.言葉を集める
2024.6.6 thu 16:55
2年ぶりに、以前詩を書いていたノートを引っ張り出して、彼に対して頭に浮かんできた文章を、とにかくノートに書き留めた。普段の日記に書き残したものも、書き写してまとめた。
それらを理解てもらえるように、また説得力を持って伝えることはできない。そのことにきゅーっと締まる気持ちと、もはや面白がる気持ちがあった。(それが踊る理由でもあったから。踊っている間だけは嘘をつかずにいられた気がしたし、嘘をつけない場所でもある気がする。少なくとも自分が発する言葉のように、その安さに嫌悪することはなかった)
なぜそれをやるのか。誰に向けてやるのか。何をやるのか。と言う自分を知る為の問いに答えが出せず、また出した答えが嘘なんじゃないかと思って憂鬱な気分になった。そのことを相談したら
「特定の誰かのためかもしれないし、或いは自分を救うためかもしれない」という話をしてくれた。自分を救う為かもしれないという言葉を聞いて、私は泣き始めてしまうのをぐっと堪えたので、それが恐らく答えだなと思った。
なぜ活字を書くのか。忘れたくないからという理由で残したものもあった。でも、いまの私は、時間が感情の熱を覚まし、感情も感覚も記憶も忘れさせるものだと言うことを完全に理解し、そういう人間の性質に少し落胆してまでいる。
いま、私が紙とペンを持ち歩いてひたすら書くのは、自分を落ち着かせるためだ。整理するとは違うし、救うと言うのは少し大袈裟かもしれない。とにかく書かずにはいられなかった。
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