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325.肌を見た時

2024.7.31 wed 21:19

私はヘッドフォンをつけて音楽を聴いた。
夜に音楽を聴くと、あっという間に時間が溶けていく。夜の街に歩きでしてしまうこともある。眠るのがかなり遅くなって、翌日の仕事に影響があるので、夜はヘッドフォンをつけて音楽を聴かないようにしているし、スマートフォンも見ないようにしている。
けれどもこの日は聴かずにはいられなかった。わたしは迷いなくヘッドフォンをつけた。

音楽の素晴らしさを力説したいのではない。音楽が必要だと伝えたいわけでもない。私のこの時間は、私の頭の中を妄想へ連れていくもので、それは言ってしまえば現実逃避だ。この日は現実逃避だと分かりながらヘッドフォンをつけた。そう思ったのは手をつけるべきことがあったからだ。この音楽を聴く時間は、音楽の勉強のためでも、創作のための素材探しでもなかった。

自分のしたい妄想に連れていってくれる音楽を探す。おすすめの音楽を次々とスキップして、結局何を妄想したかったのかも有耶無耶になった。
それでも、徐々に自分の気持ちを認められるようになった。しょうもない、くだらないことを想った自分を認められた。わたしは、

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