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50色以上から選ぶ世界に一本のビスポーク眼鏡 

こんにちは。ロンドンでフレームメーカーをしている新井です。ついにブリンクで開催されるトランクショーが明日、明後日となりました。

今回のイベントでは僕がデザインを担当した3型のサンプルフレームを元にサイズ、カラー、刻印などをお客様に合わせてオーダー頂ける、現地イギリスさながらのビスポークイベントとなっています。しかし、カラーの選択肢はなんと、50種類以上からお選びいただけます!

そこで今回の記事では「そんなに種類があっても選べない」という方のためにデザインを担当した僕目線でお勧めのカラーをご紹介します。

まずはこちらのカラー。カラー名のNorthan Lightsの通りオーロラをイメージしたカラーです。ブルーやグリーン、ブラウンなど様々な色が混じり合い、眺めているだけでうっとりしてしまうような美しいカラーはかけると意外にも顔に馴染みやすく挑戦しやすいカラーです。

カラーは勿論のこと、柄の入り方までオーロラがイメージされており、特にこのバターナイフから着想を得たPowellのテンプルシェイプにとてもよく映えます。

二色目はこちらのConstellation。高級感と上品さを併せ持つまるで天然石のようなブルー系の生地です。Smeedの少し前衛的とも言えるフレームシェイプに合わせると高級感に拍車がかかり、持っているだけで所有欲を満たしてくれそうな組み合わせです。

ブルーは英国王室のオフィシャルのカラーで、イギリスでは特別なカラーとされていることもあり、現地のビスポークオーダーでもとても人気のあるカラーです。

最後に既製品ではまず見かけないビスポークならではのコンビネーションカラーをご紹介します。女性でもかけやすい中性的な配色を意識して、テンプルはクリーム色のBone、フロントはMother of the Pearlで組み合わせました。

イギリスの伝統的なフロントシェイプのクアドラをベースにデザインしたLodesは、広めな天地幅(レンズ上下幅)が与えるナードで少し男臭い印象があります(いい意味で)。
しかしこのようなカラーを組み合わせるだけで印象が一変し、半円形のテンプル形状も相まり優しくレディースライクな印象を与えます。

いかがでしたでしょうか。ぜひ明日、明後日はブリンク外苑前にお立ち寄りいただき、一緒に50色以上の中からあなたにピッタリの一本見つけましょう。

Text: Keito Arai

2021年にBlincを退社。現在ロンドンでアイウェアブランドCUBITTSにFrame makerとして勤務しながら、デザイナーLawrence Jenkinの元でフレームデザインと製作を学ぶ。