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ホークス千賀選手のオレンジリボン運動支援

本日は、福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大選手が行うオレンジリボン運動の支援活動についてご紹介させていただきます。

ご存知の通り、千賀選手は2010年の育成ドラフトでプロ入り。「いつか一軍で結果を残せるようになったら社会貢献活動をしたい」と当時から考えていたそうです。

そんな千賀選手から「チャリティー活動を始めたい」と話があったのは、2018年夏のことでした。2016年に12勝、2017年に13勝を挙げ、その年も順調に勝ち星を重ねており、3年連続2桁勝利が見えてきた時だったと思います。ちょうど千賀選手に2人目のお子さんが生まれ2児の父となったことから、BLFでは子どもに対する支援をいくつか提案させていただきました。

その中で千賀選手が真っ先に選んだのが、児童虐待防止の「オレンジリボン運動」でした。悲しいことに、当時ある児童虐待のニュースが連日のように取り上げられていたのです。千賀選手も報道を毎日のようにテレビで見て、強い憤りを感じていたということでした。

オレンジリボン運動を推進する「児童虐待防止全国ネットワーク」によると、児童相談所が対応した児童虐待件数は、平成28年度には約13万3000件。これはその10年前の3倍以上、20年前の40倍以上とも言われています。あくまで児童相談所が対応した件数なので、実際の虐待件数ではなく報告件数が増えていると解釈することもできます。報告されていないケースもあると考えれば、この数字は氷山の一角とも言えます。

虐待の背景にあるのは、孤立や貧困などの社会的要因のほか、病気や障害、養育力不足、夫婦不和、予期しない妊娠、誤った教育観など、個人的要因によるストレスと言われています。

児童虐待防止全国ネットワークは、児童虐待についての正しい理解を得るための広報活動、オレンジリボンのモチーフによる啓発、講演会・学習会など啓発イベントの実施、全国児童相談所共通ダイヤル「189」の周知活動などを行い、児童虐待のない社会の実現を目指しています。これらの活動全般が、千賀選手が支援する「オレンジリボン運動」です。

蒲郡市ポスター

千賀選手は2019年シーズンより、自身の持ち味である奪三振ごとに1万円(ポストシーズンを含む)を、この団体に寄付することにしました。また、グラブにもオレンジリボンの刺繍を入れたり、会見やイベントではオレンジリボンのバッジをつけたりと、啓発にも積極的です。
 
活動をスタートした2019年シーズン、千賀選手は序盤から奪三振を量産。勢いは終盤まで続き、育成出身選手初、令和初のノーヒットノーランを達成した9月6日の試合では、自身初となる200奪三振を記録。公式戦終了時点で自己最高の227奪三振をマークし、ポストシーズン分と合わせて249万円を寄付しました。

コロナ禍で開幕が遅れた2020年シーズンは、163奪三振を記録し163万円を寄付。この年は通算1000奪三振を記録した節目のシーズンとなりました。

千賀選手2020シーズン寄付



千賀選手は現在調整中ですが、まもなく復帰すると思われます。あの奪三振ショーを見られるようになるまで、ファンはもう少しの辛抱ですね。今シーズンも、多くの子どもたちの希望の光となれますように!


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