![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79942608/rectangle_large_type_2_c16def2e97fd2d46d0a89e9b88531219.jpg?width=800)
ディングルの入江 再読
久しぶりに読み返した本。
若い頃によく行っていたバーの店長さんから勧められた一冊。
他に勧められた本も何故か私の好みだった。
再読すると、若い頃にはあまり引っ掛からなかったセリフに注目して読んでいた。
文庫本p192より
ある日モイラはワシに言った。
『プーカは哀しい歌をうたっているだけなの』『喜びに満ちる人は喜びの歌を歌い、哀しみの傷を持つ人は哀しみの歌をうたう。それは自然なことよ』と。『そして、歌や絵はそれが哀しいものであろうと喜びのものであろうと、そこに美を見いだしたとき、それに救われるの』
こんな言葉たちに救われる。
子どもの頃から、悲しい時や元気が出ない時に元気出せと言われることに少しアレルギーのような何かを感じていた。
哀しみは哀しみ、喜びは喜びで、癒し分かち合うでいいのだと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?