30歳底辺無能独身肥満女だけど人生を変えることにした
30歳になって、1年付き合っていたイケメンの彼氏に振られた。
仕事でお客さんにミスを指摘された。
上司と上手くいかず、どんどん仕事が出来ない人間になった。
彼氏と別れ出会いを探し回ったが、誰からも好かれない。
理想と現実のギャップが大きく常に劣等感を抱えるようになった。
そんな絶望から逃げるように暴飲暴食をしていたらあっという間に10kgも激太りした。
暴飲暴食をしていたので貯金が底を尽き、一人暮らししていたオシャレなアパートを退去し親に頭を下げて田舎の実家に出戻りをしてしまった。
これがこの1年弱で全て起こったこと。転げ落ちるような転落人生である。
ふと周りを見渡すと、コロナ禍が終息したので結婚ラッシュが発生した。皆ポンポンと結婚して幸せな新婚生活を送っている。
会社では私と同じ時期に入社した人が仕事のできる天才肌で、私が社内の人より少し才能があったことも私より格別の才能を発揮し社内で高い評価を受けている。
おまけに私の上司はその彼を気に入っている。私がやりたい仕事は彼が全部担当していて、私に回ってくる仕事は私の苦手な単調作業のみ。
転落した私と脂がのってつやつやと輝いている周囲もまた大きなギャップがあった。
先日、また大きなミスをした。私はミスをしないように以前から様々な対策をしていたし上司にも相談していたが、またミスをした。多分私はADHDだ。メンタルクリニックで可能性ありの診断を受けたのだ。
このミスをしたことによって私の中でプツンと気持ちが途切れた。ミスしても仕事ができるようになりたいと3年しがみついて来たけど、それでもダメだった。完璧主義になり鬱症状を発しながらもしがみついたが、それでもミスをした。もうダメだ。才能ないんだ。3年という期間がそれを裏付けた。
また、マッチングアプリでやり取りをしていた本命筋の男性からパタリと連絡が途絶え2日が経った。それまでは即レスでメッセージが来ていたのに急に連絡が途絶えた。きっと細身で美人の他の女性を気に入ったのだろう。私は彼を諦めることにした。
翌日は休みで友人と八重洲でランチの予定があり、オシャレなビルに足を運んだ。
オシャレで都会の雰囲気を纏った同年代の女性たちが楽しそうにランチタイムをすごしていた。
皆、身体が細く女性らしい上品さを持ち合わせていた。
パートナーと優雅なランチを過ごしている細身の同年代女性、女子会で談笑している左手薬指に指輪をはめた細身の同年代女性と赤ちゃんを抱っこしている細身の同年代女性。
誰一人として鬱々した太った女性はいなかった。(まあ私もこの場では明るいバリキャリOLを装っていたが、デブは隠しきれない)
前日の大ポカ、この日の同年代女性の実態を目の当たりにし、私は思った。
「私、何やってるんだ?」
仕事はやりたいことができず苦手な作業ばかり任されミスをし会社も自分も得をしていない。
身体は太り散らかして異性からデートに誘われることが全くなくなってしまった。
仕事と恋愛どちらもどん底で、しかも中度肥満。
女子会で撮った記念写真は、顔をコテコテに作り込みオシャレな服に身を包んだ顔がまん丸のぽっちゃりおばさんが写っていた。
私はここでようやく自分が落ちぶれ、現在は底辺スペックの人間であることを自覚した。
私、変わらないといけない。変わるか、死ぬかしかないんだ。(お家芸のゼロ百思考)
私は、今の会社を辞めてもっと自分がやりたい仕事・自分の能力を生かせる仕事が出来る会社に就職し、自分も周りも前向きになれる仕事がしたい。
痩せて、綺麗な服を沢山来て、周りの人間と同じように直感で好きになれた男性とキラキラした恋愛をしてその末に幸せな結婚をして、2人の家が欲しい。
とにかくもう今の人生は大嫌い。変わりたい。
私は心を入れ替え、ダラダラ続けていたマッチングアプリも社会人サークルも辞め、付き合い以外の飲酒・お菓子も辞めた。
そしてこの半年間はポートフォリオ作成・転職活動・ダイエットに専念することを決めた。
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