重要指名手配犯と牡羊座カイロンリターン(50年)
1月21日に冥王星が水瓶座に再入宮しました。予想していたとはいえ、途端にいろんなことが起きてきました。
天王星も順行に戻り、ハイスピードで世界が動いているのを感じます。
この記事では、冥王星が水瓶座に入った影響があったと考えられる重要指名手配犯の発見について、占星術の観点で書いてみます。
50年ぶりに明かされた真実?
1月25日に50年間逃亡していた重要指名手配犯の桐島聡らしき人物が発見され、29日には末期癌で亡くなったというニュースがありました。
50年前と言えば、小惑星カイロンが現在と同じ牡羊座にあった頃。カイロンの公転周期は約50年です。
カイロンは、占星術では「傷ついたヒーラー」「魂の傷」と言われるためロマンティックな印象を持たれやすいですが、トランシットの影響は「負荷をかけて改善する」エネルギーです。
50年前は日本赤軍(極左)によるテロが世界を震撼させていました。
アメリカの大学闘争から少し遅れて始まった、日本の学生運動は1960年代後半から盛んになり、高じて過激派と呼ばれるグループが生まれました。
桐島は明治学院大学在学中に、東アジア反日武装戦線(極左)さそり班のメンバーになり、連続企業爆破事件の複数のテロに関与したそうです。
桐島が指名手配されている直接の容疑は、1975年4月19日のオリエンタルメタル社・韓産研爆破事件における爆発物取締罰則違反です。
このほかに桐島が共謀・実行で関与したことが認定されている事件は、
1974年12月23日鹿島建設爆破事件(死傷者なし)
1975年2月28日間組本社ビル(9階・6階)及び大宮工場同時爆破事件(桐島が共謀した本社ビル9階爆破で1人が加療4か月の骨折・熱傷等)
1975年4月27日間組江戸川作業所爆破事件(1人が加療約1年3か月を要する頭部外傷等)
1975年5月4日間組京成江戸川橋工事現場爆破事件(死傷者なし)
桐島が爆破に関わった最初の事件とされている鹿島建設爆破事件1974年12月23日は、カイロンは牡羊座19度の場所にありました。
この記事を書いている2024年1月30日時点のトランシットは、カイロンは牡羊座15度にあり、Nノードが牡羊座19度にあります。
上の図を見ると、内円はカイロンと山羊座12度の金星がスクエア、トランシット(外円)では山羊座火星19度とカイロンがタイトなスクエアになっていますね。
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日本のテロ集団の活動が激化した1970年代は、冥王星が天秤座にあり、射手座の海王星とセキスタイルで、天王星がその中間にありました。
ハウスで考えると7~9ハウス。活動が国際的になったのは合点がいきますね。
実は、桐島聡(1954年1月9日生まれ)のネイタル太陽が、山羊座18度にありました。カイロンがコンジャンクション。
太陽とカイロンは、蟹座の天王星とオポジションになっています。
生まれ時間がわからないですが、月は魚座です。
太陽とカイロンのコンジャンクションは繊細な性質と言われます。人には好かれるタイプです。年下からの信望もあったでしょう。
また、強いものに憧れるところがあります。
太陽と天王星のオポジションは反骨精神の持ち主で、カイロンと天王星のオポジションは不平等からの解放を望む革命家のエネルギーです。
山羊座と蟹座にノードがあるので、この人は地域社会に奉仕するリーダーになることが魂の目的だったはずです。
爆弾犯ではなく、警察官や政治家になったらよかったかもしれません。
事件当時、蟹座16度にあったトランシット土星(外円)は、桐島のネイタル太陽とはオポジション、ネイタル天王星とはコンジャンクション。
家庭の事情などはわかりませんが、社会に対してかなり不満を持っていたことでしょうね。
ネイタル山羊座太陽とネイタル蟹座21度天王星、事件当時のトランシット牡羊座19度カイロンとで活動宮のTスクエアを形成していました。
またネイタルノード軸(山羊座蟹座24度)もカイロンとTスクエア。
オーブが緩いですが、ネイタル天秤座25度の海王星も含めるとグランドクロスになります。
社会を良くしたいという理想に燃えた青年が、若さゆえに視野狭窄な考えに囚われてしまったのでしょうね。
死刑が確定していたが2017年(平成29年)に多発性骨髄腫により収監中に死去した「狼部隊」の実質的リーダーであった大道寺将司は、次のような手紙を残しています。
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そして50年経ってカイロンが再び同じ場所に戻ってきて、50年前と同じように桐島の太陽、天王星、ネイタルのノード軸とTスクエアを形成しました。
さらにトランシットの北ノード(牡羊座19度)も桐島の太陽とスクエアです。
桐島聡と思われる人物は、身元が確定されないまま、2024年1月29日午前午前7時33分に入院先の病院で死亡が確認されました。「最期は本名で迎えたい」と言っていたそうです。
上の図を見た感じでは、死期には早かった気がしないでもないですが。
桐島がテロ事件に関与していた頃、プログレス太陽は水瓶座に入っていました。現在、彼のプログレス太陽は魚座29度。
生まれ変わるために肉体を脱ぐタイミングだったかも。
50年間逃げおおせていたのに、自分から桐島聡であることを告白したのは、桐島聡の人生を終わらせたかったのでしょうね。
本人かどうかはわからないですが・・・。
当時の東アジア反日武装戦線の意志「国家も資本家もない理想の世界を目標とし、国家や資本家に立ち向かう」は、現在は別のスタイルで引き継がれている気がします。
「狼」のリーダーだった大道寺将司が書簡に「多くの日本人民に対する絶望感、不信感が抜き難くあった」と書いているように、現在も絶望している若者は多いはずです。
現在の日本の若者たちは社会に対して不満があっても、50年前の若者とは違ってテロ行動を起こさないため表立った事件にはならないだけ。
もしかすると、これをきっかけにテロ活動が激しくなる可能性もなくはない気がします。
2024年は自由への欲求が強まる
上のリンク記事(無料部分)にも書いたのですが、4月21日に牡牛座21度で木星と天王星がコンジャンクションになります。
木星と天王星のコンジャンクションは、科学やテクノロジー、経済の分野で革新が起きます。
イーロン・マスク氏率いるニューラリンク、ヒトの脳に装置埋め込む治験 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
これからどんどん、挑戦的で革命的な時代になることが予想されます。
また自由への欲求が高まり、1960年代の学生運動のような抗議活動も盛んになるかもしれません。映画『いちご白書』の舞台は、1968年頃の大学闘争ですが、この頃は天秤座で木星と天王星がコンジャンクションしていました。
現在の日本の若者全体では、昭和の若者のような派手な学生運動やテロ活動を行うのは考えにくいですが、魚座に土星が滞在しているためオウム真理教のようなカルト集団の活動が盛んになるかもしれませんし、新時代はAIを駆使したサイバーテロの可能性があります。
2024年~2025年は世界が大きく変わります。そのために現在は「破壊」が起きています。
シートベルトを締めて、しっかり目を開けて幻想を見破り、カオスを乗り越えていきましょう。
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