〈雑記〉 イラっとした時 機敏な動きに変身する私のどうでもいい話
そういえば、
かなり前になるが自宅にはピアノの音色が美しく鳴り響いていた年月があった。
私は特にショパンが好きで、
台所に立ち、子が弾くショパンの旋律を聞きながら料理をする、、
なんて贅沢な心豊かな時間なのだろう~とニンマリしたものだ。小さいながら感性豊な子が奏でる音色は独特かつ繊細で表現力もなかなかだったと思う。私は子の大ファンだった。
(親ばか?・・・! 間違いない!!)
時に、
それは譜読み段階の
メロディにならない意味不明な音が飛び交う、、、、
何がはじまる~?
何がはじまった~~??
まな板の前で
何度もずっこけ(古) こけまくる。
コンクール本番が近づく時期
外れた音がちょっとでも耳に入りこんできた時には
キャベツの千切りがとても素早く細く
高速トントントントン(千切り音)
お~完璧 !
という程イライラが手元を機敏にした。手際良さ・全てに無駄がない・
台所に立ちながら自分に感心したものだ。
並行して隣の応接室に置かれたグランドピアノに向かう子は、私の怒りパワーを感じ取っていたはず。
本番の緊張感よりも煩わしいママプレッシャーに打ち勝つ 精神の調整
本番当日の緊張感打破→リハーサルの場を与える母だった。(我が子よ、今更だけどすまなかった)
舞台で華を見せた本番を終え、清々しく堂々とニコニコしながら私の元に帰ってくる我が子を迎える母は、見守り続けた極度の緊張感に疲れはてヨレヨレになっているという、よくある光景。
ビアノのレッスンはその後やめることになったが、可能ならば今もう一度あの曲が聞きたい。
『機敏無駄無し行動現象』は夫婦喧嘩の時程顕著に現れた。夫婦の喧嘩 というよりは考えの相違による言い合いは途中で止めていた。多分夫も私も違う星からきた生物なのだろうか・・話が・言葉が全然噛み合わない。口論にもならない残念な二人。
義母が亡くなった直後に義父は脳梗塞を患い、その少し後に同居で嫁いだ私は病後の義父に余計な心配をかけまいと遠慮があった。息子を案ずる義父に仲違いしている夫婦の姿は見せられない。
だから、
イライラMaxになると私は瞬間だけど無口になる。その分 体が動く。片付けが進む進む! 集中力が半端なく、火事場のばか力とはよく言ったもので、
大型家具の配置替えに精が出過ぎる。無意識に力が湧き知恵が働く。それは部屋全体が変わるくらい。
一人の力では動かせないものも動かしていた。(私はナニモノですか?のレベルで)
部屋の模様替えもスムーズスッキリ。気分一新!
勿論、腰の痛みや体中の不具合はもれなく付いてくる。非情な手段 無口の代償は痛かった。
そういう時の料理は何故かとても美味しく完成していた。 不思議
そんな時代があったことが
懐かしい。
夫を異次元星人と決めつけずもっと歩みよる方法があったのではないか、とか
あの時、もっと優しい接し方もあったよなぁ、とか
遠慮ばかりして余計なところに気を遣い過ぎて、勝手に一人で淋しい想いをしていたのではないか、それは相手も同じように。とか
etc.
懐かしさと共に色々思うのです。
おしまいです。
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