超短編。「ママ」

ツイッターで鯉のぼりの画像を見ました。

季節の写真のツイートからは幸せな気分を受けとれます。

少年時代、団地暮らしでした。

祖父母が兄に贈った5月人形を、ガラスケースからこっそり出し、小さな刀と甲をいじって遊んだ記憶が少しあります。

鯉のぼりはたぶん、町工場を経営する近所の友達の家以外では、あまり見たことなかったかなと思います。

小学校の校門近くに、国旗と校旗のポールがあったはずなので、そこで泳いでいたかもしれません。

子供の日の記憶ってボクの中には、あまりないんだなと驚きました。

そういえば、幼稚園時代の記憶になると、いくつかの断片的な映像しか思い出せません。

街ですれ違う、子供達の姿は、仕草だけ眺めていると、あまり昔と変わってないようにも思えます。実際はどうなんでしょうか。

少し不安になりました。チャンスがあったら誰かに訊ねてみようと思います。

ゴールデンウィーク明けの月曜日ですが、ちょっと辛いのをアップいたします。


ママ   作・よーかん


なんで
そんなことするのっ

やめなさい

やめなさいって
いつも言ってるでしょ

なに見てるの?

聞いてるのっ?

ちゃんとこっち見て
聞きなさいっ

なんでしたの?

ちゃんと答えて

なんで
したのって

聞いてるのっ

だめでしょ
だめって
言ったでしょ

もうっ

何度言っても分からない
いいかげんこっちも疲れてるんだから

だめっていったら
やっちゃだめでしょ

ナニ?その目?
ナニよそんな目で

悪いのはアナタでしょ

やっちゃだめって
言ったのやったのアナタでしょ

文句あるの?

言いなさいよ

もうっ
ママもう疲れた

何度言っても分からないんだから

       

     ・・・・他に言い方あんだろに

           
           殺されんなよ

           ボーズ


自由詩 ママ Copyright よーかん 2009-01-28 18:35:57縦

ありがとうございます。