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夕方から恵比寿へ。駅近くのKAMUKURAでおいしいラーメン(文字通り"おいしいラーメン"という品名のラーメンである)と生ビールジョッキで準備万端、リキッドルームにてコーネリアスのワンマン。1曲目で弦が切れるギタートラブル、今日はツアー初日でもあり、どうなるものかとヒヤッとする。

ただ終わってみれば精密機械のようなバンドアンサンブルと、照明・VJを含めたビジュアルエフェクト、リキッドルームのサウンドシステムのクオリティに打ちのめされる(各々のパートの音のクリアさ!)。2日連続で日本のトップクラスのアクトを見る幸せ。コーネリアスは新作『夢中夢』のアンビエントとも形容出来る曲群が抜群に良い。他会場でチケットがまだあるなら、行くべし。この金曜土曜、なんとも贅沢な週末だった。

恵比寿で少し飲んでいこうかと考えたけれど、明日が仕事なのを考えて我慢。コンビニで買ったサラダを食べながら、自宅でノンアルコールワインを飲む。BGMはMoodymann『DJ-Kicks』。ここ数か月、映画くらいでしか感動できるものがなく、音楽への情熱を失ってしまったのかと思っていたけれど、そうでもないようで安心する。好奇心と行動力を失ったら、後は仕事をするだけの奴隷だ。

アナウンスされてはいたけれど、学生時代に通っていた映画館が2回目のクローズをする。思い出の場所はどんどん無くなっていく。10代のこっぱずかしい体験も、今や懐かしい思い出。ただ学生が人口の1割と言われている京都でこの状態なのだから、他の地方のミニシアターはもっと厳しいだろう。地方でも配信で見れるといっても、それは劇場での体験や偶然の出会いとは異なるものだ。日本のミニシアターカルチャーはこれからどうなっていくのだろうか。シネコンのような巨大資本だけが牛耳る業界は御免被る。

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