広尾21産駒の個人的意見

21産駒の情報が公開されたので、個人的な意見。なんにも保証しません。参考になるかもわかりません。好き勝手に書くだけです。この血統は好き。という言い方はしますが、この馬は厳しい。とかいいません。わかりませんからね。
こんな意見もあるよね~くらいで見ていただけましたら幸いです。募集額とか厩舎とかは、同じ金額でも高いと感じる人と安いと感じる人いるでしょうし、厩舎も個人的な諸々の感情があるでしょうからね、私は何も言いませんし、その意見をツイートはしますが同意を求めて押し付けはしません。
ただ、ステラリード21は4200万円なら最高ですね。

ステラリード21。言わずと知れた広尾の代表繁殖馬。母14歳での出産。
G1を4着した4仔のパラスアテナから、OP勝ちのカイザーノヴァ、重賞勝ちのキングエルメスとどんどん期待が膨らんでくる繁殖。テラステラがどれだけやれるか。個人的にはテラステラから出資始めたので次はG1だよねと盛り上がる所。新馬勝ちしてほしいし、重賞取ってほしいしと、それまで出資できていないのにもかかわらず期待だけが膨らんでいる。
活躍馬の父は系統で行くとKingmambo→Roberto→Kingmambo→Roberto→Kingmambo(イマココ)という種馬になっていて、本当に安定して走っている。これまた個人的にはロードカナロア付けてほしかったけど、レイデオロは興味があったから良き。ただ気になるのは、ロードカナロアであれば入っていたStormCatがレイデオロにはないこと、そしてNorthanDancerを強調できなくなること。ただ、かわりにRobertoが入っている。それぞれ日本の芝に対応できる大系統と言えるような影響力の強い血で。それを考えると軽い芝より少し重いくらいの芝のほうが力を発揮できるのかもしれない。また、ダートにも適応できる馬力をもった馬になる可能性もある。SSを持たないKingmambo系種牡馬を迎えたことで、KingmamboもSSもそれぞれ活かせる可能性が出る。KM系の中でも楽しみな種牡馬じゃないかなと思います。レイデオロはディープを経由しないウインドインハーヘアを持っていますが、そこを経由できていないためディープはもちろんHaloも持っておらず、気にすることはないのかなと思います。
レイデオロに関しては、KM系の特徴である”母系を引き出す”ことを引き継いでいる可能性が高いので、思ったより適正距離が短くなる可能性も。ミニ・ロードカナロアになるんじゃないかと思っているんですよね。ディープ系とKM系の新種牡馬は考えずとにかく行っといても期待は持てるんじゃないかなと思います。KM系はコルトサイアーの気も強く、ステラ21は牡馬であることが心強いですね。ダービーと天皇賞を制した種牡馬はエイシンフラッシュが浮かびますが、あちらはドイツ血統、こちらはキンカメ型KM系ということで、またまるっきりちがった結果になると思っています。なってほしいです。
結論として、21産駒では一番多めに行きたいと思います。どれだけいくかは価格と厩舎次第ですけどね。

ミスペンバリー21。言わずと知れたパンサラッサの母。母19歳での出産。
父キズナはアシタカに続き。空胎あけ。アシタカには期待しすぎていたので現状には少し不満と不安が残ってしまっている。父キズナで言えば、マイル重賞勝ちしたバスラットレオンは少し意外に思っていて、母が欧州型のキズナ産駒はスタミナに寄りすぎるきらいがあると思ってるんですね。ただ、キズナ牡馬は切れる脚がなく前に行った方が成績がいいので、その力を使えるレオンは前に行ってNZTと海外重賞を勝ったのかなと。逆に牝馬のキズナは切れる脚をもっていて、アカイイトとかファインルージュとかアブレイズとかソングラインとか。狙い方は全く分からないけど、キズナの牡馬は前に行く馬を狙うべし。前進気勢とか前向きな気性を持った馬というか。
基本的には、アシタカを見て参考にするといいかもしれない。私はステラリードよりも少なくいく予定。あまりに高いなら1口でいい。舐めた価格なら0でもいい。広尾には「高っ!」っていう準備はできている。パンサラッサは大出世したものの、本馬の全兄は新馬に間に合わず勝ち上がりも見えない状況。ポテンシャルの高さは厩舎もチャンピオンヒルズも認めてくれているところだが…。母19歳での出産。そもそもアシタカが5000万だったとき皆さんはどう思ったでしょうか。そういうところが判断基準になってくると思います。

セイリングホーム21。これは広尾の募集予想をしていた方々にも意外だったのではないでしょうか。母6歳での出産。シュヴァルグランの初年度産駒。これには惹かれる人がいるでしょう。詳しく見ていきたいと思います。
母父はShamardal。14-21までの芝重賞で活躍した馬。マイラーなイメージがあったけどそんなことはなかった。クロスはMachiavellian。母の父としてヴィクトワールピサがいる。ほかにもヴィブロス、ロジクライ、インカンテーションなど。…ヴィブロス、ヴィルシーナ、シュヴァルグランは同じ母を持ってるから当たり前だね。すごい母ですわ。
Machiavellian自体は2歳にG1を連勝した馬という程度で、種牡馬になる馬としては目立った成績ではない。しかし父としてStreetCryを排出していて、StreetCryからはゼニヤッタ、ウィンクスという世界的怪物の牝馬を排出。そして種牡馬では日本に導入されたNewYearsDayを排出しており、サイアーラインをつなげている。そんな血がクロスしているというのは名血を持っているというか、爆発力を持っているというか、血統表的には好き。
母父Shamardalは父Giant's Causeway。Giant's Causewayからは日本に導入されたエクリプス年度代表馬ブリックスアンドモルタルや、DMM民の間で話題になったFootstepinthesand、エスケンデレヤなど。つまりStormCat系種牡馬。ヘニーヒューズとか、ドレフォンとかの系統。Shamardalからは日本だとライトオンキューがOPで活躍しているくらいか。こちらからは日本的な血をあまり感じない。母母父はMonsunなのでドイツ血統。父ドイツ血統は代表的な馬ではエイシンフラッシュ。しかし産駒が苦戦しているように日本の馬場には合っていない、かな。そして母ドイツ血統ではAcatenangoを母父に持つワールドプレミア。ワールドプレミアは母系がドイツなだけでディープ産駒なのでなんとも。SS×ドイツ母系はブエナビスタ、マンハッタンカフェ、サラキア・サリオス姉弟など。その他世界的にもドイツ牝系はその血脈を広げている、Gallileoもドイツのメイン血統であるAsterbluteを祖とするドイツ血統出身。
前回の馬場が悪かった凱旋門賞もドイツ血統であるドイツ生産馬トルカータータッソが制するなど、不良をものともしないパワーを持っているので軽さを持っているSSと相補完できる相性の良さがあるのかと。
最後に見るべきは、やはり父。父シュヴァルグランはレイデオロを破ったジャパンカップ勝ち馬。ドバイシーマ、キングジョージ、インターナショナルSを渡り歩いたジャーニーマンでもある。リスグラシューの有馬記念を最後に引退、種牡馬入り。引退レース、見に行ったなぁ。その父はいわずもがな、ハーツクライ。ここで困ってしまうのが「ハーツクライの後継問題」。現在しっかり走っているのがジャスタウェイくらいなもので、他はOP馬が1頭のみのウインバリアシオン。全然産駒がいない、1頭の勝ち馬しかいないワンアンドオンリー。そのジャスタウェイもパッとしません。のちに控えているのがシュヴァルグラン、スワーヴリチャード。リチャードは血統的にそれなりに走りそうな気はしてるんだけど。後継が2頭ともパッとしないからハーツ系は手を出しづらいと思っている。だから個人的には大口出資という選択肢はないかも。ハーツ系種牡馬はこれからも出てくるし、みんながみんな走らないなんてことがあるわけないとは思っている。

パーフェクトラブ21。母4歳での出産。初仔。4歳の出産かぁ。
父サトノクラウンはマジで活躍できるかどうか予想も何もできない。非SS・非KMということでそれぞれ良血が集まりそう。既にSSクロスを持っているとか、KMクロスを持っているとかの場合の選択肢として。ただ、ハービンジャーの後継候補が種牡馬入りできないように、こういう存在は主要血統をつけるために1代噛ませるだけの存在になりそうな予感もしてしまうよね。それまでに大物を出せるかどうか、アベレージを高く保てるかどうかの勝負になると思う。社台SSにスタッドインしていることだし、良血の牝馬が回ってきているかどうか。KM系牝馬と付ければKMはお母さんからラストタイクーンを持ってきているので、ラストタイクーンの3×4がつけられる(架空血統表で父クラウン、母アパパネで試してみるとわかりやすい)。SS・KMを持った、母父が主要血統の馬が増えるでしょう。
これまでの種付け数は207、135、93と下降トレンド。100万→150万→150万→100万という値段推移。本場の募集価格が高くなる理由は見つからない。
母父オルフェーブルは19産駒の2頭しか既走馬がおらず、参考にならなかった。
私はここまでの情報では行くとしても1口だが、新種牡馬だし広尾民にとってはなじみ深い血統、母の初仔ということで出資したい人も多いのではないでしょうか。初年度産駒×初仔ということで未知数なので、しかしSSを母系から持ってきていることからそういう縁故で選んでもいいのではないかと思います。

ラズベリータイム21。
ダンカークなので無し。個人的意見ですからね、気にしないでください。ダンカーク×フジキセキは狙いがはっきりしていて好ましいとは思うのですが。ドレフォンつけてくれたら。…と思うものの、値上がりしてしまったので遅すぎました。

キャッツアイ22。あんなにツイートしていた(まぁご存じないと思いますけど)GunRunnerの仔ですら価格が高すぎるのと尺を見せない舐めたやつなので見逃してます。この仔もそうだと思うので手を出さないでしょう。
タワーオブロンドンは父Raven’s Pass。父の子は日本では、タワーオブロンドン以外みんな未勝利勝ちがせいぜいと言ったところ。エラクレーアは未勝利を2着すること5回だった。先日未勝利勝ちしたレイヴンズコーがもうちょっといけそうな感じはしている。
キャッツアイと配合することで母系からSS系、というかディープを持ってくることができているのでより日本に適応しやすいRaven’s Pass産駒という見立て。

広尾は会員に縁のある馬を多く募集してくれていて、そこは出資者として嬉しい限りですよね。文句は値段だけ。
手を出しやすい値段であることを祈るだけです。

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