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DMMバヌーシー22年募集雑感

DMMの22年度募集について考える。独り言に近しい。
広尾TC出身、blaze。ただの高額馬には興味ありません。この中にOP馬、重賞馬、G1馬がいたらあたしのところに来なさい。以上。
※なお来ない模様。

基本的に、募集価格で1億を超える馬に興味はないので、自動的に3頭もしくは4頭が候補から消えるか。
それで「たけぇ!」と思って即見送りしたシャンドゥレールは新馬勝ち→重賞挑戦なので、DMMの募集価格は勝ち上がり率にしっかり結びついてきそう。それでもリスキーなことにかわりなく、高いことにかわりなく、やはりスルーの予定。(ウィープノーモア、サマーハ、パンデリング)
興味あれば露骨に文量多くなるし、興味なければ流し目に。

・アルギュロス21 牡馬 父ハービンジャー 母父マンハッタンカフェ 宮田厩舎
1月30日生まれ、520kg、体高160.0cm 胸囲181.0cm、管囲21.3cm 
落札価格3,400万円 ノーザンファーム生産
デカい。そのわりに馬体は整って見える。あと尻尾の色がきれい。
SSを持たない馬にはSSの母をつけとけばOKでしょくらいには思うので、芝の中長距離を走る馬になるように期待を持っている。日本の芝といえばSS系(ディープ系)か、Kigmambo系(キンカメ系)。父ハービンジャーからのG1馬はみんな母からどちらかを受け継いでいる。ペルシアンナイト、モズカッチャン、ディアドラ、ブラストワンピース、ノームコア。
とりあえず…長距離実績を残した母父をつけたほうが大物は出やすいと思う。反対に、率を残したいなら米国型かノーマルなSS、KM系。
祖母はシルヴァースカヤで、”未完の大器"属性が好きな人にはたまらないんじゃないかな。1代薄めることで脚元の弱さは解消できるはずで(同時に大器である可能性も薄まる)、長く走るシルヴァースカヤ系を見たい人にはちょうどいいかも。耐久性の高い欧州系を持ってきているし、この管囲は頑丈そうに見える。母は1戦0勝。ほかの子にはシルクで未勝利を勝ったモーリス仔がいる(シルクHC所属)。こちらは札幌芝15を勝っており得意な馬場。モーリスが強く発現していると思われる。ほかは地方勝ちが1頭。20産駒はルーラーをつけられておりデビュー前。
現時点での不安は大きすぎるなぁということくらいで、基本的に大きいことはアドバンテージになるはずなのであまり心配はないかもしれない。
予想としては、東京や新潟だとキレ負けしそう。中山福島、札幌や京都内回りあたりでは走るんじゃないかな。
歩様は気になるけど「ちょっと知ってる」というレベルですらなくそれ未満なのでノーコメント。
芝2200~で走るイメージ。

・ウィープノーモア21 牡馬 父ドゥラメンテ 母父Mineshaft 池添厩舎
2月7日生まれ、456kg、156.0 174.0 20.0
落札価格10,000万円 ノーザンファーム生産
個人的には、キャロットでウィープノーモア20(父QualityRoad)に出資しているのでなにかと縁のある馬。
血統を見たとき、「東京ダート1600m走ってそう」と思った。
MineshaftはSeattle Slew、AP.INDYから連なる米国型だし、いまのところ牡馬牝馬の出世頭であるタイトルホルダー、スターズオンアースは牝系が欧州型で、ドゥラメンテ産駒が現役からいなくなった時にどうなっているかはわからないけど現時点では欧州型を狙いたい。ダートで活躍してくれればいいけど、ダートの可能性なら母米国型キズナの牡馬のほうが実績もあるし。
落札価格を下回る募集額にはならない…はずなので出資対象からは外れる。価格通りいい馬体だとは思うんだよな~。
母系からAP.INDYとStormCatを連れてこれているので、芝でもダートでも活躍できる血統を掛け合わせているのが好み。しかも父はドゥラメンテでキンカメ系。体の大きさとか調教師の運び方で芝でもダートでもというタイプに見える。

・ヴィラ21 牡馬 父ニューイヤーズデイ 母父ディープインパクト 茶木厩舎
4月26日生まれ、419kg、154.5、169.5、20.2
落札価格1,800万円 ノーザンファーム生産
ニューイヤーズデイ。日本での初年度産駒。BCジュヴェナイルの勝ち馬。ダート馬。代表馬にはマキシマムセキュリティ、ファイティングマッドなど。この二頭はSeattle Slewを持つ。他の重賞馬やG1で好走する馬もSeattle Slewを持つ馬が多い。となると、この血を持つ馬はダートで期待できるのでは。残念ながら本馬はSeattle Slewを持たないが、母父はディープインパクトということで芝での走りを期待する。ほかのクラブで募集されたときにこのクロスを持っているならば強気に出資を検討したい。特に海外生産馬・海外活躍馬だけあって抽選優先権アリのクラブでも満口にはならんだろうし。価格は2,500万以下になりそう?であれば母父ディープだし今回の募集までは安いレンジに入るので複数口も視野に。
兄は重賞馬ルークズネスト。姉は3勝クラス馬ペコリーノロマーノ。母を出しやすいといわれるKingmambo系の姉が芝に出ているので、母系から芝要素が出てくる可能性も高い(確実ではない)。芝短距離のMachiavellianからゴリゴリダート馬のドバイWC勝馬StreetCryが、そこからまたダート馬のニューイヤーズデイが出ている。血の巡りは不思議なもの。この父からはダートの大きなところを狙える馬に出資したい。

・カデナダムール21 牝馬 父ドレフォン 母父ディープインパクト 辻野厩舎
3月14日生まれ、393kg、151.5、168.0、18.8
庭先取引 ノーザンファーム生産
字面を見たとき興奮した。ドレフォン!と。母カデナダムールは父がディープインパクト、母がラヴズオンリーミーということでラヴズオンリーユーと全姉妹。ラヴズオンリーミーはリアルスティールにラヴズオンリーユー、プロディガルサンを産むなど、名母と言って差し支えはなかろう。ドレフォンはクラシック路線をにぎわせたジオグリフの父。札幌2歳Sと皐月賞という、場所を選ばない活躍と2,3歳の早期から活躍し芝も走れるというまさに日本向きの馬。もちろんSSは持っていないものの日本で大活躍のStormCat系。ダートの大物はまだ出ていないものの、一部の超優秀な馬---ジオグリフのような---を除けば大多数はダート向き。日本の若駒ダート路線はJRAに虐げられているので古馬になってからどうかというところだろう。
ドレフォン×ディープはカワキタレブリーなど芝マイル向きの馬が多く出てくる。ただ、母カデナダムールは未勝利馬なのでどれだけディープ要素が受け継がれているのか、そして受け継がれていくのかというところは気になる要素。
字面だけなら確実に出資したい馬であったが、体重と管囲…これを見ると出資をためらってしまう。牝馬なのでダートに出てほしくない(ましてやこの小ささでは)というところで確実に芝で戦えるのか?というところと、芝で活躍できなかった時に”ダート替わりの”が使えないのであれば成績にかなり響いてくる。どれだけ血統に惹かれるものがあっても、父の産駒が好きでも、このサイズでは…。

・カンデラ21 牡馬 父レイデオロ 母父ダイワメジャー 手塚厩舎
1月31日生まれ、470kg、155.0、176.5、21.0
落札価格3,600万円 ノーザンファーム生産
父レイデオロ。キンカメの子はルーラーシップ、ロードカナロア、ホッコータルマエ、ドゥラメンテ、リオンディーズ、(ラブリーデイ?知りませんね…)と活躍中。レイデオロも当然のごとく期待が向けられている。血統表にSSを持たないのでいろんな馬につけられるよという利点もあり、600万円でも種付け頭数196頭、170頭と多くの牝馬を集めている。700万に値上がりした今年もBookFull。この値段、このサイズであれば不安はいらないだろう。NF生産なのもいいし、手塚厩舎…は出資した経験がないからわからないけど、試してみたくなるような厩舎ではある。
Kingmambo系の特徴として、母を引き出す系の種牡馬になるなら…ダイワメジャーやカンデラの影響を受けると思う。母はダートで良績を残した馬だから…もしかすると、最初は芝を走ってダート変わりで激走したりするかも。しっかり芝を走る馬であれば2000未満の距離でということではないかな。上にはライオンでダート1勝を挙げて現役のルミナスフラックス(ドレフォン)、そしてスペキオサレジーナ(ルーラーシップ)こちらは芝マイルで5着。ドレフォンもわりと母を引き出すタイプだからダート色も強そうだが…。値段と照らし合わせても出資したい1頭。

・キャリコ21 牝馬 父モーリス 母父ディープインパクト 木村厩舎
1月23日生まれ、447kg、156.0、180.5、20.0
落札価格9,000万円 ノーザンファーム生産
税込み9,900万円だから1億超えるよな。と考えるとこちらも出資対象からは外れるかなぁ。ノーザンファーム×木村厩舎はめっちゃいいと思うんだけどな。現時点でモーリスにこれは…と考えてしまう。ただ、モーリスは未勝利さえ突破してしまえば上のクラスで通用しやすい(勝率が高い)という特徴も備えているので、DMMの高価格帯という暴力を生かして1勝の壁さえ突破してしまえば先々まで楽しめるかなと思うところ。
母は未勝利。母母はプリモシーンの母のモシーン。モシーンの21は4億5千万円、モシーンの22は3億で落札されたことも記憶に新しい。
モーリス×ディープインパクト、かつ母母からDanzigの血を持っている代表馬は、ジェラルディーナとドナウエレン。ジェラルディーナですら本賞金は8,619.3万円なので、モーリス×ディープインパクトの牝馬の中で一番の活躍をしなければ馬代を稼げない。
期待はしていい馬だと思うけど、私は出資しないと思うな。

・コレクターアイテム21 牝馬 父ブリックスアンドモルタル 母父ハーツクライ 斎藤厩舎
3月3日生まれ、425kg、154.0 176.0 20.5
庭先取引 社台ファーム生産
ブリックスアンドモルタル自体がStormBirdの3×3という強めのインブリードを持つため、子どもたちはすべて父からの4×4が確定している。そこに母から3代目でStormBirdを持ってきたのでさぁ大変。SBの血量25%の強烈なインブリードを持つことに。マジで何考えてるんだ…
これがヤバい方に出るのか、すごい方に出るのかは運任せ。
昨年はドレフォンとGunRunner、今年はブリックスアンドモルタル推しなので、すでに広尾とYGGでB&M産駒を出資済み。そしてこちらでも出資する予定。走ると思っている。
ヘニーヒューズ、ドレフォンの産駒が芝を走れるのには理由があるんだろうし、同じStormCat系としてブリックスアンドモルタルも同じ期待を持ってしまう。前述2頭と違ってB&Mは芝が本職のエクリプス賞馬だし。父芝、母父芝、母も芝で3勝と芝しか走らんでしょ。まぁ馬格があれば未勝利でもたついてたらダートで走ることも可能だが。そして母はG1レーシングで走っていて、なんと重賞馬。まぁこの時のアルテミスステークスはG3の格付けを持たない「重賞」だった。その時の2着馬が同年に桜花賞馬になるアユサン。母としての能力は疑いようがない。しかしこれまで母には3頭いて、1頭は地方行き、1頭はデビューできず、1頭はアスク冠でデビュー前…とよくわからない。しかし4番子ということでそろそろ産駒もしっかりしているのでは、と思う。17,18産駒がストロングリターン、スクリーンヒーローだから微妙なラインだったし、空けて20産駒はロードカナロア、21産駒はB&Mということで流れは変わってきそう。
不安なのは現時点で体重が見栄えしないなぁというものだけど、管囲があれば後から骨格や体重はついてくると考えている。しかしインブリードがかなり濃いため、一般論でいえば体質に弱さを持つことになるか。そこに一部の怖さはある。
斎藤師管理には出資したことなく、その点からどういう調教師かはわからない。
出資は一番前向き。

・サマーハ21 牡馬 父リアルスティール 母父Singspiel 矢作厩舎
3月3日生まれ、427kg、152.5、166.5、20.1
落札価格18,000万円 ノーザンファーム生産
一口10万になるのか?恐ろしい存在。矢作師セレクトなので走りそうだな。ラヴズオンリーユーの流れに乗ったらそれこそ恐ろしい存在に。ただ、1世代の中でどれだけの数がG1を勝てるのか。どれだけの数が2億稼げるのかというのを考えると…非常に厳しいと思う。一応バヌーシーではラヴズの例があるから夢を見るにはちょうどいいと思うけどな。リアルスティール産駒の代表格になるくらいの出来でなければ。
勝ち上がり率は超優秀。シャケトラが代表産駒になるが、G1に手が届かず(届く可能性はあったろうな)。ほかの馬も上位クラスで戦っている実績もあるし、この子も高いレベルで戦える子にはなるだろう。ただ、どこまでいけるか?という視点で見たときにそのサマーハの通常レベルの出世だとしたら馬代金をペイできなくなるのでは。シャケトラ以外に1億超えている馬もいないし。リアルスティールはここまで勝ちなし。まぁ活躍しないわけないと思うんですが…まだ偏っているだけだとは思う。しかし今のところ判断できないな。
正直いろいろ分析というか考えを書く前に「高すぎて出資しないしなぁ」で思考が止まる。HaloのクロスとNDの3本クロス発生しているのは好きだな。

・シャンパンルーム21 牡馬 父キズナ 母父BrokenVow 武厩舎
4月18日生まれ、448kg、160.0、171.5、20.5
落札価格5,800万円 ノーザンファーム生産
ダート走るんだろうな、と思っている。キズナの米国型牡馬で母系からはFappiano-Unbridledを引いているから。その子Unbridled'Song自体もダートを走っているが、母系からはCaro,Grey Sovereignを持ってきていることで、芝の遺伝子も受け継いでいる。日本でUnbridled'Songを母系に持つSS産駒が芝で走っているのは、その遺伝子が強調されているからではないかな、とみる。Grey Sovereignはその父ナスルーラで、いわゆるナスキロの血脈を持っていて配合しやすいんだろうなと思う。私は特に重視しないのでパス。あとシャンパンルームにも関係しないし…。元に戻すと、Fappiano-Unbridledの流れの中でUnbridled'Songを経由していないから芝要素がそれほどないのでは、という予測。Broken Vowもダート馬だしね(G1勝ちなし)。このまま体の大きさにあわせて体重が増えていってくれれば本当に助かる。480kg以上でデビューを迎えてほしいな。
ダートのキズナって微妙だよなって思っていたけど、それを覆すダート路線改革。それに乗ることができるっていうのは価値を覆す可能性もある。
母シャンパンルームはBroken Vowの代表産駒の1頭で、アメリカでリステッド、ダート1300mのG2、ダート1700mのG1であるBCジュヴェナイル フィリーズ勝ち馬。そして2歳チャンピオンの称号を得た。これは…いい馬だよね。いい産駒だと言いたい。上はAmericanPharoah、Justifyでどちらもサンデーで走っている。まぁ一つ上はまだ走ってないけど…。アメリカでもトップの馬をつけられているわけで、期待値はかなり高い馬だとみている。OCDが嫌われて値段が下がったのならお買い得だったなと。米国×米国には揉まれ弱さが多く受け継がれる中で、ディープ系×米国という血脈に変換できたのは爆発力を失った代わりに安定感を注入できたと考える。
7000万近い募集価格になるだろうというのがネックだが…。値引きキャンペーンが待ち遠しい。評価は高く設定。

・シンハディーパ21 牡馬 父レイデオロ 母父ウォーエンブレム 国枝厩舎
3月10日生まれ、422kg、151.0 168.5 20.6
落札価格6,200万円 ノーザンファーム生産
クラブ馬シンハリングの下。レイデオロに変化。姉に続き国枝師預託。
強調すべき点は国枝師の指名でラインナップ入りしたってことだろう。そういうコメントを出したからにはしっかり面倒を見てくれる、と思いたい。姉も勝ち上がらせて重賞に出るまでになってるし。ただ、この時代にSSやディープの血を持たずに勝負するのはどうなのかなって思うところがある。もちろん父系がキンカメなので必須レベルの血を持っているわけではあるけど、どうもピンとこない。でもこういう時代に逆らう馬が一時代を今まで築いてきたんだよな。大当たりを引くならこういう馬かも。
個人的には価格と馬が合っていないのではとどうしても思ってしまって、それが正しいのか正しくないのかは正直なところ運だろうなと思う。レイデオロ自体がそんなに自分にとって好きな馬ではないという個人的感情も、メモくらいなら許されるでしょ。レイデオロ好きな人はノータイム出資おすすめ。
補足するとしたら、母父ウォーエンブレムはポストサンデーサイレンスの期待をもって日本に連れてきたほどの馬。アメリカ2冠馬。しかし種付けが難しくあまり産駒を残せなかった…のだが、産駒の成績がめちゃくちゃいい。アーニングインデックスは一番いい世代で4を記録。通算では2.32とハイアベレージ。キンカメよりもいい。勝ち馬率は104頭デビューして勝ち上がり56頭の53.8%。これもキンカメより優秀。もしレイデオロがKingmambo系の特徴である母系引き出し型の種牡馬であれば、このウォーエンブレムの底力を伝える可能性もある。爆発力があるのではないか。これ実はいいかもしれん。

・タミーン21 牝馬 父ダイワメジャー 母父Shirocco 今野厩舎
1月24日生まれ、479kg、157.0、179.0、20.5
庭先取引 下河辺牧場生産
YGGのドライスタウトで夢を見させてくれた下河辺牧場。安ければ行きたい。DMMからしたらドリームインパクト、ドゥラヴェルデで勝ち上がりを決めている相性の良さも縁故もある。牝馬で馬格があるダイワメジャーというのはレシステンシアを夢見てしまうところ。レシステンシアは牝馬、そして短距離と相性のいいデインヒルを牝系から持ってきているというズバリの血統。血統からそこまでを期待できないと思っている。
ドリームインパクトは1億5千万、ドゥラヴェルデは3600万円とかなり差がある。庭先でそこまで高くなければいいなぁ。Shiroccoは競争成績はMonsunの代表産駒といえるものの、種牡馬としては活躍できず。母系の成績としてはあまり強調できるものがないものの、ドイツ系…特殊馬場にめちゃくちゃ強いパワーを持つ。ドイツ血統は2400mに強いのと、重い馬場に強いのと、どんな血統にも順応できること。牝系を大事にするドイツ競馬は他所からの血を長らく入れることはなかった。故に現在でもドイツ系といわれる純粋な国内血統を残している。こちらはSSやKMとつけても血が濃くならず相手の良さを生かすことができる…というのが特徴らしい。父ダイワメジャーはいわずもがな、素晴らしい種牡馬なのだけど父20歳の時の産駒というのはちょっと気になる。高齢の牝馬に警戒するなら高齢の種牡馬にも警戒しないと。ダイワメジャーは早期から活躍する馬が多く、2歳ステークスとか、クラシック戦線で勝利を挙げる馬が多い。だからといって古馬で活躍できないというわけではなく、4歳までは…と思う。ほとんどがクラシックまでなので、現在の晩成不利の制度ではかなり利する種牡馬だと言いたい。もう珍しくなっているダイワメジャーの産駒だし、値段が安ければな。安ければ出資したいと思うところ。下河辺は生産者リーディングで現在5位。ノーザンと社台を除けば岡田、白老に次ぐ3番目。ツイッターもやってるし、一口馬主との親和性は高い。
出資は前向きに(価格次第)

・パセンジャーシップ21 牝馬 父エピファネイア 母父ダイワメジャー 戸田厩舎
1月23日生まれ、514kg、158.5、181.0、20.5
落札価格2,600万円 白老ファーム
公式も言っちゃうお手頃価格。トップレベルの種牡馬にお手軽価格で出資できるなら、率を重視する人以外は出資したくなるんじゃないかな。NFから社台白老になるだけでこんなにお手頃ならとりあえず出資しとくかって意識でもいい気がするな。活躍が多い牝馬のサンデークロス持ち。ちょっと大きすぎるのが不安だけど短距離に行くならこの体重でも。広尾で出資しているアリシアンも500kg弱で短距離走ってるからそうなる可能性も高い。けど、それよりは長い距離で走ると思うから16~20くらいが主戦場になると予想。
母はダート14で2勝。ダイワメジャー産駒っぽい成績。それでもダートで走るというイメージはわかない。これもアリシアンから思うことだけど…ミニスター系のクロフネを持つアリシアンがダート走れないなら母父ダイワメジャーの血統を持ってきたところでダート走れないと思うんだよな。母母系からクロフネ持ってきている…やっぱり短いところで走るか?
価格次第では行きたいところ。やっぱり安いってそれだけで手を出したくなるもんね。率を重視する人以外は。

・パンデリング21 牝馬 父エピファネイア 母父キングカメハメハ 大竹厩舎
3月13日生まれ、433kg、154.0、171.0、19.5
落札価格14,000万円 レイクヴィラファーム生産
アーモンドアイの近親ということだけど、~の近親とか個人的には何も重視しない。姉妹に活躍馬がいるというだけで、血統は違うしさらに子供を産むために父親がいるわけでそこでもまた違う血統が入っている。あんまり惹かれる要素ではないな。
長女が父エピファネイアで未勝利。次女が父ハービンジャーで未勝利。20年産駒はライオンで募集、未出走。ドレフォン産駒。
強調できる点があるとしたら、エピファネイア×キングカメハメハという出世率の高い組み合わせなこと。さらに言えば母母父にサンデーがいるのはデアリングタクト、クラヴェル、スカイグルーヴ(牝馬のみ)。牡馬で最も稼いでいるレッドブロンクスも同じ構成。それが強みだけど、長女は同じ組み合わせでそうなっているわけだから、特にそれがプラスと言うわけでもない。しかし全兄弟でも活躍できる馬、できない馬がいるのだからここはもう運だと言わせてもらう。
自分的には価格でもう出資範囲外。

・ファイナルドリーム21 牡馬 父モーリス 母父Frankel 池江厩舎
1月17日生まれ、447kg、157.0、175.0、21.0
自家生産 辻牧場
広尾で池江厩舎出資してイライラすることしかないので…それでもうやめる。
たぶんDMMならまた違うんだろうなとは思うんですけどね。
22年度募集の中ではかなり安い募集価格(2800万円)で、モーリス×Frankelという夢のある組み合わせ。そして馬体も申し分ないといえば夢はあると思うんだよな。
母父Frankelはまだ母数が少ないものの、上位5馬でこの獲得金額。全部で22頭だから全然有効な数量ではないと思うけど…現時点ではそれほど目立った成績ではない。モーリス×Galileoですら2頭しかいないし。デビュー済み1頭は未勝利引退。

池江師なので行きません…。


・メジロツボネ21 牡馬 父ハーツクライ 母父スウェプトオーバーボード 大竹厩舎
1月31日生まれ、410kg、148.0、166.5、19.7
落札価格7,800万円 レイクヴィラファーム生産
大好きなメジロ血統。めっちゃ高いけど行っておきたい。メジロが強かった時期は見ていないけど…(生まれる前とか生まれたあたりの年代だから見れなかった)ハーツクライのラストクロップ。ラストクロップだからって出資した馬はキングカメハメハ、クロフネ…どっちも勝ってない。中央と地方で。思い入れ出資は本当に当たらない。当たらないってわかっているのに出資したいんだ。数少なくなっているメジロ血統。シルク入らないとダメかなぁなんて思っていたけど、まさかここで出資できるなんて。今年はキャロットのラインナップにもメジロがいないので、ここしかチャンスがない。
メジロツボネの6番目の産駒。出世頭はもちろん初子のディープ産駒のグローリーヴェイズ。カナロア産駒のカヌメラビーチも3勝。ディープ産駒のハナビマンカイは1勝。オハギは未勝利…しりすぼみの成績も心配。話題になったエゾダイモンも1戦0勝。盛り返しの機運がない。基本的には思い入れというか好きなメジロ一族だから出資したいという欲で…一口かな。サイズにもちょっと不安があるし。あまりいろいろなことは言えない。でもボトムラインを見てほしい。メジロヒリュウ、メジロラモーヌ、メジロルバート、メジロツボネ。このライン。メジロライアンも入っている。もうそれだけでいいんじゃないでしょうか。出資じゃ、出資。赤字でもいいさ。

・ルナティアーラ21 牝馬 父サトノクラウン 母父ディープインパクト 奥村厩舎
4月15日生まれ、368kg、149.0、163.0、19.2
自家生産 オリオンファーム生産
ルナティアーラちょっと行きたかった。名前見た瞬間に付けたい名前が思い浮かんだから…。でもこれもカデナダムールと同じようにサイズに不安が。
母はDMMバヌーシーで走った馬。2戦で引退。思い入れのある方はそれでも行くのかな。SSを持たないサトノクラウンは父ディープにつけやすい。それで初年度は207頭。次に135頭、次に93頭。かなり減っているのは気になるところ。馬産地での評価が良くないのか?疑ってしまうところ。
あんまり強調できるところもないのかな…。サトノクラウンがどれだけやれるか次第としか言いようがない。母からSSというかディープを持ってきているのはいいことでしょ、とは思う。
現時点ではサイズで見送り。

おわりに。
勝ち上がり率を重視する人、大きい舞台で活躍することを重視する人、多くの頭数を持つことを重視する人。いろんなタイプがいると思います。
金をたくさん持ってていろんなクラブや馬にいける人や、限られた予算でやりくりする人もいます。
それでも自分のできる範囲内でみんな楽しむために一口馬主をやっていると思います。何人も、誰かの楽しみ方を否定することも見下すことも許されないでしょう。



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