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メンターインタビュー!高瀬 黎

BLAST! SCHOOLでサポートいただいているメンター陣のインタビューシリーズ!

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プロフィール

■名前:高瀬 黎(たかせ れい)
■現職:IDEO Senior Business Designer
■経歴:東京大学 文学部卒→ 三菱商事→ スタンフォード大学経営学修士(MBA)→ 現職
■得意分野:デザイン思考、組織文化
■ハッシュタグ:#和洋折衷 #海より山派 #食感

ーどんな活動をされていますか?

IDEOではイノベーションを生み出すためのプロセスとして人間中心のデザイン思考を用います。デザイン思考とは、有用性Desirability・技術的実現性Feasibility・経済的実現性Viabilityのうち、有用性(人間のニーズ)を出発点とし、リサーチ、グラフィックやUI/UXなど、多岐にわたる分野のデザイナーと企業の課題解決に尽力しています。その中でビジネスデザイナーのわたしは、経済的実現性Viabilityの観点から、利益を生み出す仕組みをはじめ、製品・サービスのポジショニング、販売・チャネルの設定、既存ビジネスや社会への影響について考え、コンセプトがちゃんとエンドユーザーに持続的に届くために必要なビジネスモデルを構築する役割を担っています。

ー人生でBLAST!した経験を教えてください。

■自分の努力で叶った日本留学

わたしは大学までの18年間、生まれ育ったテキサスで過ごしましたが、高校卒業後の進路を決める際、環境の変化を求め、前から興味があった日本への留学を目指しました。ただし思ったより道は険しく、まず日本への留学に関する情報や知見が皆無な状態でした。前例がなく周りに経験者もおらず、両親もどうサポートすればいいのかわからなければ学校のヘルプもない。勉強法も受験プロセスもすべてがゼロスタートの地味で孤独な道のりでしたが、自分で決めたことを最後までやり切った経験はいまの自立心につながっていると思います。

■シャイな自分が挑んだ新入生歓迎委員

大学のサークル活動で新入生歓迎委員という役職につき、新入生の勧誘を任されたときがあります。でもわたしはもともとシャイな人間なので、わたしの性格とは真逆の役職でした。日本に来た当初、クラスメートの沈黙に耐えられず自分から積極的に人に話しかけるようになり、徐々にオープンになってはいましたが、新歓委員の体験はわたしをさらに開花してくれました。イベントを追うごとに、はじめましての人と話すことへの抵抗が低くなっていった記憶があります。

■自分軸で決めたスタンフォードMBA進学

もともと大学院進学は社会人1年目から考えてはいましたが、日本での生活が長くなる中、日系アメリカ人としての自分の個性が埋もれ、薄まっていっていることに危機感を感じ、MBA進学をより意識するように。ただ、当時のキャリア・ライフステージ上、受験を躊躇していました。悩みに悩みまくりましたが、最終的には自分軸で決断することができました。スタンフォードは自分を見つめ直す時間、思考プロセスやインスピレーションなどのリソースを与えてくれました。そして、自分らしい未来を描き、実現するための後押しをしてくれる大切な同士と出会い、こうあるべき姿より、こうありたい姿で、考えられるようになっていきました。

ーメンターをする上で心掛けていることはどんなことですか?

一方的にアドバイスをするというより、何をどうしたらいいか、一緒に考えるような関係でありたいと思っています。現状の課題や考えを整理し、次に何をすべきか、具体的なネクストアクションを毎回一緒に確認したいですね。また、学生にはない着眼点や実社会からのインスピレーションを共有することで、視野を広げるきっかけになればと思います。ぜひ気兼ねなく頼ってほしいです。

ーBLAST!生に期待していることと、応援メッセージをお願いします。

BLAST! SCHOOLに参加している時点で、自分を変えようと大きな一歩をすでに踏んでいると思います。まずはその行動力を認識し、自信に変えてください。事業を進めていく中で悩むことがあれば、BLAST! に参加した理由に立ち返って、ワクワクしていた気持ち・原点を思い出してみてください。わたしはBLAST!生の強みを発見し、伝えることで、みなさんの自信につなげられればと思います。

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