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映画pearl感想

怖いけど切ない。恐ろしいけど悲しい。色んな感情がジェットコースターのように襲いかかってくる映画だった。主演のミアゴスが素晴らしく魅力的🥰
とてもかわいくて,セクシー。けど、ただ、かわいいだけではない。なんか目が離せない。危ういのかな。

色んなことをしてしまったけど、最後の告白のシーンの「私は愛されたかっただけなの。愛が足りなかった。」のセリフが切なく悲しい。パールが渇望していたのは、誰かにただ愛されること。

エピローグに戦争から帰ってきたハワードが、あのXのおじいちゃんなのかな?x観なおしたらそうだった。ハワードはパールに連れ添ったのかな。そう思うと夢に破れたけど、ハワードは側にいてくれたのかな、、。

パールの母親も辛い。
現実に逃げ場がなさすぎる、、未亡人状態。夫の介護。娘の世話。しかも伝染病(コロナを彷彿とさせる)戦争による人種差別や迫害を恐れてる状態、、。辛い。
厳格なのは一人で家族を養わなければ路頭に迷ってしまうから。家事労働が過酷で自分もいっぱいいっぱい、あんな風に娘を支配する毒親になってしまった、、。
父親もな、、意識ないくらいなのかな、、って思っていたら少しは意識はあったような描写。パールの恐ろしさを目にした時の目の演技がすごい。植物状態だから身体動かない設定で、目しか感情を表現できるところがないけど、見事に伝わりました。役者さん、すごい。パールが赤いドレスをきて自分の目の前に立った時に涙を流していたのも壮絶だった。パールの美しさ、恐ろしさ、こんな風になってしまった悲しさ、ないまぜになってる涙かなぁ。

自分の大切な夢のため、闘い、全てを犠牲にしてオーディションを受けたパール。結果、破れた。
殺人は許されないけど、夢に向かって一生懸命なパールが少しでも報われたらいいのに。と思わずにはいられなかった。
エピローグでハワードが帰ってきて、惨状に恐れ慄き、それを迎えるパールの顔の悲しさ。また愛する人に否定されるかもしれない。恐れ。でも、もう自分にはハワードしかいないから。精一杯口角をあげて笑顔を作る。見開いた目は瞬きもせずに今にも涙が溢れそうで、、ただただ悲しい。

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