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7回忌を迎えても

2月2日はSの命日。
今年は7回忌。

一年勘違いしていた。
だから7回忌には行けない、予定があって。

でも、お母様と静かに過ごしたいから別の時に行きたいと思っている。


明日の命日を前に、段々と心がザワザワしてくる。

あの時も金曜日だった。

どこで訃報を聞いたかも、その時の恐ろしいどうしようもない気持ちも、未だにはっきり思い出せる。

思い出すと怖いから、普段は蓋をしているけど、時々その蓋が開くと心がぎゅーっとなる。

今も書きながら思い出すと、心が苦しいし涙が出る。

だから普段は考えないようにしている。

大切な人の死、時間は解決しない。

亡くなる前、よく月の話を彼はしていた気がする。
だから月を見るとSがいるような気がする。

おかしな人と思われそうだが、彼の魂は月にいる気がしている。
そして、こちらに来る時は右肩斜め45度の守護霊さんがいる位置にいるということにしている。

何か共有したい時、右肩斜め45度に話しかける。

月を見ると、

『どうしてる?』
とか、
『私はなんとかやってるよ。』
とか、しんどい時は、
『なんとかなるよね?大丈夫だって言って。』
とか、声をかけてしまう。

(大丈夫、私は正気です。)

太陽と月なら、月のような人。
金と銀なら銀。
縁の下の力持ち。
動より静。

そんな人だった。

今、どこにいるんだろう。
もう一度会って話したい。


少し前に珍しく夢に出てきたのだ。
ほとんど夢に出てこないので、夢の中でもびっくりしたのを覚えている。ものすごく嬉しかった!

しかも『生き返っている』夢だった。

だから、夢の中で私はこれからずっといられると思い、その時、Sから離れて他のことをしていた。(馬鹿)
目が覚めてがっかりした。
もっと話せばよかったと後悔した。

ふとした瞬間に会いたいと思って、
それが叶わないから辛くなる。
会えないことが寂しくて、まさかこんな早くに逝ってしまうと思わなかったから、本当に後悔が多い。

後悔しても仕方ないのも分かるけれど、後悔してしまう。

書いていたらまた悲しくなってきた。

このところ、気持ちがブルーなのは命日が近いからだなぁと思う。

私がしてもらうばかりで、してあげられなかった後悔。
もう一度やり直せたら、今度は私がSに与える人になりたい。

明日の午後、仕事で外にいるから思い出さないようにしよう。
なんとか明日を乗り切ろう。

奈良に一緒に行った時に買った箱。
思い出になってしまったものたちが
今はまだ辛い。

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