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病院というヤリキレナイ箱


母のことで、本当に感謝している病院。
その感謝が大前提での話。

病院嫌いになる理由がやっぱり見える。

その理由って、諦めないといけないのだろうか。

中にいる人個々人が、あの箱に入ると変わってしまうのだろうか。

看護師さん

多分ある程度ドライじゃないとやっていけない、のだと思う。
私が看護師さんだったら、ひとりひとりにいろいろ感じすぎて1日もたない。

今も病院で過ごす時間の間にも、う〜ん、って思うことがあるからだ。

看護師さんの時に作業的な態度は家族を不安にさせる。

数人、ハートフルな看護師さんがいるが、そうでない看護師さんも多数。

患者はモノじゃないのに。

母の爪のことも相談しても、2週間くらい放置。
先日やっと、あたたかみのある看護師さんにあたり、対応してもらった。

必要以上に求めていないつもり。

できるだけ迷惑をおかけしないようにって思っている。

でも、看護師さんを呼んでいるのにめんどくさそうにするのは可哀想。
同室のお婆さんは看護師さんを声で呼ぶけれど、誰も来ないから、私がナースステーションに呼びに行っていたが、その時もなんか冷たいと感じてしまう。

看護師さんからしたら、『また?』って思うことかもしれないが、お婆さんにとっては、飲み物を飲みたいとか背中が痛いとか、生理的なことで、、、。

仕方ないと分かりながら、ちょっと悲しい気持ちになる。

これが普通の場所なら仕方がない。
でもあのお婆さんも今はどこか具合が悪くてそこにいるのだ。
嘘でも、めんどくさそうなそぶりは出さないでもらえたらなぁ。

今日、母の着替えを看護師さん2人でやっていたところに遭遇。
母は手の動きも悪いから痛がるんだけど、こう、なんというかグイグイやって最後元の位置に戻す時も勢いあり過ぎて、母の頭がベッドの端にぶつかるのでは?とヒヤヒヤした。

母もなんかそういう雑さ?みたいのを感じて嫌がっていたのかなぁ。
胸が痛む。

点滴がなかったら私がやってあげたかった。


連携のこと

母の状態のこと。

別の病院で指摘を受けたが結構前であやふや。

病院同士聞いてくれないのかな?
と思う。

別の病院に聞いたら、連携室なるものが各々病院にあるので、

A主治医→A連携室→B連携室→B主治医の流れで、電話とFAXで情報提供が可能とのこと。

それって、A病院が、家族の同意を得て聞いてくれたらよくない?
と思う。

結局、B病院にそのことを聞いて、再びA病院に伝える。

ちゃんと伝わるだろうか。

ヤリキレナイ

とにかく。

過去自分が健康診断で行ったり、数少ない通院だけだけど概ね苦手な病院ばかり。
病院が好きじゃない。
だからなるべく関わりたくない。

なのに、今回自分のせいで母を病院に置くことになり、本当にヤリキレナイ。

関係ないけど、北海道にヤリキレナイ川という川がある。
世の中のヤリキレナイことをあそこに流しに行きたい。

なんのはなしです川?


ちなみにヤリキレナイ川は、北海道の由仁(ユニ)町にある。
由仁町は新千歳空港からも近くて、帯広など道東に行く時の高速にも由仁というパーキングエリアがある。


ヤリキレナイことを川に流されても由仁町も困ったモノだ。
町がヤリキレナイことで溢れて、それこそヤリキレナイ!

ヤリキレナイ川は、大雨が降るたびに氾濫し、家屋や耕作物を流し、地域住民にとってはその度に大変遣り切れない(やりきれない)状況に追いやられていたため、明治時代から住民は「ヤリキレナイ川」と呼びはじめたという。
 昭和41年の大雨で、またも氾濫し、由仁町は災害復旧工事の補助金申請書を出すことになった。この当時の担当職員が「ヤンケナイ川」と表現するところを、通称名の「ヤリキレナイ川」と表現してしまい、そのまま「ヤリキレナイ川」という名前になった。その後はすべてにおいて「ヤリキレナイ川」と表現するようになり、現在の「第1級河川ヤリキレナイ川」となる。

由仁町ホームページより

初めて知った。
本当にヤリキレナかったのね。

本当に、なんのはなしですか?


あ、病院が嫌いという話だった。

結論はないけれど、
病院て明るく元気な人が行く場所ではないと思う。

だからこそ、殺伐としないように、
私も感謝やあたたかな心持ちで通おうと思うけど、

冷たい(そんなつもりはないのは分かっている)対応を見ると、
シュンとしてしまう。

私の感性が人と違うからかもしれない。

だから、私が病院に近づかなければいいだけなのだ。

看護師や医師の方も、個々人はきっといい人に違いない。

だって、人を助けようってあんな尊い仕事に就いて下さっているのだから。

今じゃない、と思う

ただ、病院という箱に入ると、

と思うことが多い。

緊急入院したその日の夜、夜中に看護師さんが言った。

『もしこのまま、寝たきりになった場合、その後どうされますか?』


それ、今、今聞く?
しかも、そんな言い方で?

手術後でもよくない?
今言われても、分かるはずない。

せめて、『申し上げにくいのですが、』と枕詞をつけるとか。

いや、でも。
あの時聞くことじゃないと今でも思う。

私は、冷静に伝えた。

看護師さんの立場は分かるけど、今聞かなくてもいいと思うし、言い方がひどいと感じます。

って。

これ、私だから言えたけど、
言えなくて
呑み込んだまま
の家族、たくさん居ると思う。

病院という箱


お医者様にも看護師さんにも感謝している。
本当に。
とても、よくして下さっている。

でも、時に
何気ない態度や言葉が、
患者や
患者の家族
にチクリと刺さっているかも、

って知って欲しい。

一方で、神経を使う仕事だから、
余分なところにパワーを使わない方がいいことも頭では分かる。
まずは医療というとても大変な仕事があるから。
お医者様や看護師さんもゆとりある状況で働けたらいいのにって思う。

でも、他人を思いやるって気持ちは、果たして余分なことなんだろうか。


私も自分の言葉で、
誰かに嫌な思いをさせないように
気をつけたい。

そして私も無駄にシュンとしないために、病院に行くときはサイボーグとなって心のセンサーをオフ気味にして出かけよう。

なんのはなしですか?

病院が好きじゃない話、だと思う。

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