数の子づくり
母が台所に立てなくなったのがいつなのか記憶が定かではない。
離れて暮らしていたから、正確には分からない。
母が元気だった頃、いつの頃からか
①数の子は私が手配して、
②塩抜きはどちらかやって(母のことが多かったかも)、
③薄皮は私が剥いて、
④漬け汁は母が作っていた。
今はその全てが私。
毎年同じ数の子を2箱購入する。
今年は価格高騰で高かった!
買い始めた頃、そんなしなかったと思う。。。
一度に全部は器に入らないから2回に分けて作る。
私と弟は母から料理を横について習ったことはない。
出来上がりから、材料や味は分かるから、分からないところがあれば母に聞いてそれで料理ができるようになった。
気づけば弟も高校生の時、食べたいものは自分で作っていた気がする。
そんな訳で④の漬け汁も適当に。
昆布だしに鰹節、酒、塩、醤油で漬け汁を作る。
作ったら冷ましておく。
レシピを調べてみたら、味醂も入れるみたい。
隠し味程度だろうけれど、甘くなると嫌だから私は入れない。
塩抜きは、お米の研ぎ汁に数の子を入れて一晩置いてその後様子見。
だいたい夜に研ぎ汁に入れて翌日の昼前に取り出して薄皮を剥く。
この皮剥きが一番時間がかかる。
剥き終わったら、蓋付きのお皿に入れて、冷ました研ぎ汁を上から注いで、寒い場所におけば終わり。
この数の子仕事をすると、お正月が来ると感じる。
あと何回、家族揃ったお正月を過ごせるだろうか。
そう考えるも毎年毎年が貴重だ。
年末の過ごし方のひとつ、数の子を作る、でした。
お読みいただき、ありがとうございます。 いいなと思ってくださったら、サポートいただけたら嬉しいです。 いただいたサポートは美術館巡りの活動費に使わせていただきます。