迷ったら、絶対に達成したい一つのことをまず叶えるべきという話
ツイッターで書いていて長くなりnoteに綴ります。
こんにちは、@satoshi_gfa18です。
本日はキャリアの話を書いていきます。ニューヨークは現在朝の4:25です。やや読みづらい点はご容赦ください。
色々と考える時間もある年末年始、私も最近のこととこれまでの仕事なりキャリアを振り返っていました。
これまでのキャリアを振り返って、良かったことも、もう少しこうなっていたらと思うことも数知れず、そんな中でも一つ本当にこれだけは良かったと思うことは、「選択肢を広げすぎなかったことによる一点集中」です。
思うに、人間は選択肢をある程度広げ過ぎない方が幸せになれます。盲目のコロンビア大学教授の「選択の科学」という15年前くらいに流行った本でも、ジャムの選べる味は少ない方が幸せ、的な話があり、これが世界的に有名になりました。
キャリアで悩むのも、結婚が遅くなるのも、個人的には世の中として選択肢があらゆるものにおいて多過ぎて、決めるということのハードルがかつてよりも遥かに高まっていることによるものと思ってます。
昔は、(特に日本の場合)仕事も一つの会社に長く勤めたり、マッチングアプリもなければ出会える人も少なく、選択肢も限られていた。人生においても情報が多くなかった。キャリアの幅は限られていた。
それが90年代以降のインターネットの登場、そして極め付けが2000年代からのソーシャルメディア(SNS)で情報が広まったこと、世界のどこにいてもどの情報も得られるようになったこと、によると思います。
そして10年前の2015年より少し前に流行ったバイラルメディアと、2025年のネット社会においても同様のバイラル動画が出るような構造や人の行動は似ていますが、それでもこの10年で明らかに同じ国内はおろか、世界の違う大陸でも情報は爆発的に広く、早く広がるようになったと思います。
話を選択肢に戻すと、人はなかなか大きな決断はしたくない。時間がかかる。特に我々日本人は決断することのトレーニングを学校教育でも家庭でも多くしていないので、特により多くの時間がかかってしまう。誰かに委ねたい、決めること自体から避けたい。選択肢を永遠に探し続ける、ということになりがちです。
かたやアメリカは、サンドイッチをオーダーするだけで、やれチーズは5種類くらいの中からどれにするかとか、野菜はどれを入れるか、パンは何か、トーストするか、ドレッシングは、プロテインは、サイドは、と質問攻めで、オーダーするだけでわりと疲れます。生きることは決断の連続です。
冒頭のテーマに戻ると、良かったことなどと述べつつ、私はキャリア的に大成功しているわけでもなく、初めはITで、 ITの中でもエンジニアからコンサルから営業、サーバー管理する情シス、プロジェクトマネージャからビズデブと全然一点集中でないようなキャリアを経て、その後に食の事業を始めたり、不動産だったり、甚だ一点集中から程遠い経歴です。(そもそも学校の専攻はITでもなく、経済学部です。)
ここで一つ明確にお伝えできることは、もし己の興味関心ややりがい、思いを除き、お金を稼ぐことにフォーカスしたいのであれば、間違いなくビジネスフィールドは一つに絞るべきです。もっというと一事業、一つのことだけ何年、何十年とやって一番になる方が多角化するより、圧倒的に成功しやすいです。
そんな中で、自分の中に一つ根底にあり、追求し続けたことは「アメリカ」でありました。例えどんな形でもどんな仕事でも、必ずアメリカに行く、というのが自分の中で一番強く、そのためならどんな仕事でも、文字通りやって来ました。就職してからアメリカに行く社会人6年目の春まで、アメリカで働くのが夢です、とあらゆる先輩や上司に迷惑ながら毎日話してました。私はアメリカに行くか死ぬか、くらいの2択であるほどにアメリカのことしか考えていなかった。
駐在後の転職も起業も全部手段という位置付けで、LA駐在の後に、インドに2-3年いることになっていたところを辞めて、アメリカに行く道に賭けていました。
もし、ここがブレて、いや欧州でもアジアでもいいし、MBA取ったり会社でこんな経験もしたい、あれも揃えておきたい、まだやり残したことがある、これも捨てられない、と言った形で考えていたら、対して器用でも頭脳明晰でもない私のような輩は、目標であったアメリカには絶対来れなかった。
アメリカに行くためであれば、と考えてアメリカに行く可能性が高い内定複数と簡易に受けられるMBA1つ受かったところまで選択肢を当たり、それでもさらにもう一つ、どれもアメリカでもあるがすぐではないところ、そしてニューヨークに行けなかったため、その消去法的に起業することに決めたのが正直な理由でした。
結果としてそれでニューヨークに来て、たとえどんな仕事をしても、どんなに長時間働いても、一つ絶対に達成したかったアメリカかつニューヨークに来て仕事をする、という思いを達成できればそれで後悔はなく、何が起こっても自分で決めた道であり、一つも不平不満はありませんでした。
その先にいざ自分がアメリカに来てから、はてなんでアメリカに来たんだ、と日々自問して、その答えではないけれど、きっと同じような考えの方がいて、そういった方の気持ちは大なり小なりどの程度でも分かる気がして、かつ力になれるところが多い、と考えて(これは余談ながら)現在の移住および不動産事業に繋がっていたりします。
後は、元々無から来たような経歴なので、失うものもないが、成功したいという思いが小さい頃からあって、そこも何個もうまくはいかないが、自分はアメリカに一点張りするべき、という風になんだかんだ立ち返ってよく思ってます。
人生が限られていることを理解した時、自分の本当にやりたいことに素直になれる、という話もあります。この記事を読んでいただいてる方が何歳であれ、まだまだ人生は長くあると思いますが、時間とは限られている以上、人生でとても大切なことは、優先順位を意識することです。
何かのきっかけでこの記事を読んでくださった方には、絶対に後悔してほしくありません。自分が何を持っていたって、持っていなくたって、そんなことは関係なくて、ただどこかから出て来た自分の純粋な思いを見つけたら、それを大事にして、一番にまず考えてみてください。直感みたいなものかもしれません。それを一つさえできれば、どんなことも不平不満なく、生きることができるはずです。
人生の時間は限られている以上、何かを決めることは何かを失うことでもありますが、何かを失っても、絶対に自分が達成したかったことは叶えること。そのために、迷ったら、ご自身が長く思って来た本当に一つやりたい、達成したいことの一点張りをおすすめします。
お読みいただき、ありがとうございました。