【音源レビュー】MARDUK - Panzer Division Marduk
スウェーデンのブルータル/ファストブラックメタル6th『戦車アルバム』
まず初めに、このアルバム最大の特徴としてスロー/ミドルテンポが存在しません。頭からケツまでブルータルなトレモロリフとブラストの嵐で爆走に次ぐ爆走、終始爆走。「ブラストビートが満載!」とかそういうレベルではなく、フィルと一部の溜めポイント以外はブラストしかしていません。
「ブラストしかしていないということは、つまりずっとブラストしているということです」
それでは単調かというとそうでもなく、要所要所でリフに合わせて金物でフックを付けておりテンポよくがなり立てるリージョンのヴォーカルと合わさってグルーヴはしっかり作られています。GREAT💥
曲間のSEは砲撃音、爆撃音など戦争を想起させるものが多くジャケットのイメージそのまんまで、爆音と共にブラスト疾走が始まる様は正に地獄の様相です。
本作ではMARDUKの特徴である荘厳なギターメロディーは抑えられ、一貫して攻撃性を重視。人柄重視とか言うアットホームな企業とは訳が違いますね。ソロもかなりイカれています。徹頭徹尾スピードと過激さを追究したサウンドには一種の美学さえ感じられるでしょう。
なぜ戦車なのか。それは当時のドラマーであるフレドリクが単に戦車マニアだったという噂がありました。戦車を前面に押し出した一大スペクタクルを描きたかったのではないのかと…
信じるか信じないかは、あなた次第(ハローバイバイ関)
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