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「ゲストティーチャー活動」ー受講児童数1万人を超えて

ブラックラムズ東京は、ホストエリアの世田谷区を中心にさまざまなSDGs活動を行なっています。その一環として行っている「ゲストティーチャー」とは、世田谷区教育委員会が推進している「学校・家庭・地域が連携して子どもを育てる教育」に賛同する協力団体が社会貢献の一環として運動、音楽等の活動を通して子どもの成長に寄与していく活動です。

私たちは世田谷区教育委員会と連携し、世田谷区内の小中学生を対象として、タグラグビーやラグビー体験教室の先生になることによって、ラグビーやスポーツの楽しさを知ってもらい、子どもの成長の手助けになりたいと考えて活動を続けています。

2016年に始めた、ブラックラムズ東京スタッフ・選手が教えるタグラグビー教室を基本とする「ゲストティーチャー授業」は、2020年からのコロナ感染状況によって訪問できる学校数が減りましたが、現在では延べ受講児童数1万数千人を超えました。

ゲストティーチャー活動で訪れたいろいろな学校の子どもたちを見ていると、ボールを持って走り出したり、それを追っかけることで生まれる人間のプリミティブな喜びを改めて感じます。

日本では、ラグビー発祥の起源として「サッカーの試合中にエリスという少年がボールを持って走り出してしまったことが始まり」と流布されていますが、それには少し脚色が入っているようですね。ラグビー発祥の起源とされる1820年代には今でいうラグビーとサッカーは明確には分かれておらず、フットボールという名称で各地でさまざまなルールのもと行われていたようです。

フットボールが始まったのは中世のイギリスだと言われます。数百人単位で村と村の対抗戦が行われ、動物の膀胱で作ったボールを思い切り蹴り込み、ボールを奪い合う壮絶なゲームだったらしいですね。ある意味、サッカーよりもラグビー的な要素が強かったと思われます。人々は、喜びや楽しみを得るために村祭り的にやっていたのでしょう。

本能的に人は、ボールのようなものと戯れる喜びを昔から見出していたのですね。

ブラックラムズ東京がゲストティーチャー活動を始めたのは、2016年に遡ります。現在GMを務める西辻勤が広報・普及担当時代に世田谷区が行っていたこの活動に参加したいと働きかけてスタートしました。

また、この活動実績が世田谷区に認められて、2021年に世田谷区とスポーツチームとして初めて連携協定を結ぶことができました。

2018年からメインコーチとしてこの活動に参加し、自身の指導した授業での児童数も1万人を超えた大山大地に話を訊きました。

「2017年に体育編・小学校学習指導要領(解説)における『ボール型運動』の選択肢の一つにタグラグビーが盛り込まれたことも普及の大きな要因になったのではないかと思います。そこから『ゲストティーチャー』という要素と『タグラグビー授業』という要素が両輪で回り始め、訪問を希望する学校数も年々伸びていきました」

「受講した子どもたちの反応は、『やってみたら意外と簡単で楽しかった!』『1対1で抜くのが面白かった!』等々、みんな楽しんでくれている様子で嬉しい限りです」

「またやっている側としては、行く学校、行く学校で、学年も違えばリアクションも違う。そこに毎回アドリブのセッションのように合わせて教えていくのが面白い。それにボールを持って走り出すと、それまでおとなしかった子がいきなり見違えるように積極的になって走り出すのも面白い」と振り返ります。

現在、ゲストティーチャー活動を行っているスタッフは、「ダイダイ」こと大山大地、「タケ」こと武井真一、「タヌー」こと田沼広之、「ムー」こと武川正敏、のスタッフ4名。それにシーズンオフにはできる限り選手も加わります。

「ゲストティーチャー」は、来年3月末までに世田谷区の小中学校50校から開催申し込みをいただいており、1校でも多く回りたいと活動しています。どうぞ今後の活動も楽しみにしていてください。次は、あなたの街の学校で会いましょう。

来る1月21日(土)には、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022-23 ブラックラムズ東京ホストゲーム2戦目となる、第5節vs埼玉パナソニックワイルドナイツ戦が駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われます。

「世田谷デー ~そうだ、駒沢に行こう。」を試合開催テーマとして、さまざまな催し物も行う予定です。また子どもたちのタグラグビーやラグビー体験も楽しめます。どうぞご家族皆さまで会場にお越しください。


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