本の紹介#1「きつねのでんわボックス」


みなさま、こんばんは。
しばらく日が開いてしまいましたが、本の紹介をしたいと思います。

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最初に何を紹介するかだいぶ悩みました。
が、最近懐かしさに手にとって月日の流れを感じたので。

この本は小学生低学年向けの童話本です。
読まれたことのある方も多いかもしれません。

何でこの本?って感じですが
歳を重ねると感じ方も違うなぁと感動したもので・・・。


個人的な思い出としては、
幼い頃、寝る前に母に絵本のように読んでもらっておりました。

ただ、読む度に号泣する母を不思議そうに見ている
という記憶が色濃く残っておりました。
(で最終的に別記事の自分で読む形態になるわけです)

つい先日、十何年ぶりに読んで上記の理由が判明いたしました。

なんて残酷なことを頼んでいたんだ過去の私!
(  Д ) ゚ ゚


えーと、ざっくり説明しますと、

この話、親子の愛情を描いた物語なんです。
登場人物、狐の親子、人間の親子、電話ボックス、みたいな。
人里はなれ、ぽつんと立っている電話ボックス


子供の時には消え行く電話ボックスの話、
位の感性しかなかったのですが、

今読み返してみたら・・・
ハンカチ要りましたw

母の境遇も相乗効果としてあるのでしょうが、
読み聞かせを子供から頼むには残酷な内容だったんだなぁとしみじみ思いました。
その後に、早々に色々な絵本を買い与えてもらい読み聞かせの本が薄い日本昔ばなしだったり、365日の小話?みたいな本になったのは興味を反らすためではないと思いたいです🙀


ではでは、内容を知りたくない方はここまでで、
お付き合いいただきありがとうございました!

後は実際に物語をお楽しみください。
読み聞かせにもオススメです(鬼か)


以上



ここからはネタバレ有りの呟きで御座います。









読んでいない方でネタバレ有っても良いって方もいらっしゃるかもしれないので簡単にあらすじを。


ある山に、狐の親子(お母さんとぼうや)が楽しく暮らしていました
ところがある日突然、ぼうやを病気で失ってしまいました

独りぼっちになってしまった狐のお母さん
ふらふらとしているところに見えてきたのは電話ボックス
ぼんやりみていると人の足音が

慌てて隠れて様子を伺うとやってきたのは小さな人間の男の子
きっと、ぼうやが人間だったらこの子ぐらいの年齢かしら、
と電話ボックスで話をする男の子を蔭で見つめる狐のお母さん

どうやら、男の子は遠くの町にいるお母さんに電話をかけているようです
じゃあね、またあしたね
と電話を切り、去っていく男の子

またあしたね

狐のお母さんは男の子の後ろ姿にしっぽが生えているような、
そんな錯覚を起こすのでした


とこの後も話は続くのですが(読んだことある方脚色し過ぎと思われたらすみません)

とにかくせつない


のですよ!
小さな男の子を、我が子と重ねてしまうお母さんの気持ちが大人になると余計に!
消えていこうとしている電話ボックスも

子供のころはやっぱり同じ子供目線で見るので、
男の子は幸せになるんだね、良かった
狐のお母さんも暖かい気持ちになれたんだね、良かった
で終わってたんですがそこから先は・・・
って考えることもあるんですよね。


この話をまだ影も形もない我が子に読み聞かせられるのか・・・
そもそも、この先”電話ボックス”って言って伝わるのだろうかと・・・

長々と失礼しました。最後に本文より好きな台詞を抜粋いたします。


人間の男の子の言葉

「かあさんって、ぼくがうれしいといつもうれしいっていうんだね」


子の幸せは、親の幸せ
そう思えるような人格者を目指していきたいです。

読んでいただき、ありがとうございました。


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