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文房具アーカイブ#4『三菱鉛筆 LAYERED(レイヤード)』

限定といえども色々ある。色々あるから欲しくなる。二度と会えないかもしれない可能性が高いのが「限定」。この二文字にどんなに踊らされたことか。

三菱鉛筆 LAYERED(レイヤード)

商品スペック(三菱鉛筆公式プレスリリースより)

型番:SX-LY-07(ブラック〔銀〕/ネイビー〔銀〕/バーガンディ〔金〕/グリーン〔銀〕)〔〕内は金属部の色
ボール径:0.7mm
インク色:黒(リフィル交換可:SXR-600《0.38/0.5/0.7mm互換あり》)
定価:20,000円+税
2018年12月19日から数量限定販売~現在は流通分のみ

https://www.mpuni.co.jp/company/press/20181129-36680.html

 文房具好きとはいえそんなに高額なものは持っていない。高ければ高いほどいいというものではないが高いものは高いなりの理由がある。文房具とは身近にあるべきものではあるけれども1本は高いペンを持っておくのはモチベーションアップや然るべきところに持って行く「格のある一本」たりえるのだ。安いペンで商談に行くと足元を見られる気がする。対面するような職業の方は1本いいペンを持っておくといいと思う。
 特筆すべきは「G2規格」と同規格である『SXR-600』芯。これは海外ペンメーカー「PARKER」の単色ボールペン芯と同じサイズ。互換もあるしPARKER純正芯より安いので見た目PARKERで中身ジェットストリーム芯ということもできるようになった。もちろん逆もできる。

『LAYERED』とは

この軸色が一番「鉛筆」感ある

ある日、マイク・エーブルソンは考えました。「鉛筆とボールペンの中間のようなペンがあったら、いいんじゃないか」と。その理由は?「鉛筆には約500年の 長い歴史があって、使い心地もいい。なにより存在感がいい」。ボールペンのよさは、やっぱりその使い勝手。いつでもどこでも、書ける。頭の中のアイデアが、 ペン先から出るインクを通じて目の前の紙に現れる。「ボールペンは自分が考えていること、思っていることを文字やカタチにしてアウトプットできる道具。 線に強弱や濃淡といった、メリハリが付けられるのもいい」。本体は書いている途中で気にならないように、手に持ってしっくりくる重さとバランスに。中身の芯 は、なめらかな書き味の三菱鉛筆の「ジェットストリーム」。「書いているときに、ペンのことは考えたくないんですよね。そのほうが、考えていることがうまく出てく る。インクがかすれたりすると、ペンを意識してしまって」。ポスタルコが考えて、三菱鉛筆と一緒に作った新しいボールペン。芯を挟んで層になった構造は、 鉛筆に学んだもの。その見た目から「レイヤード」と呼ぶことにしました。

https://postalco.com/blogs/postalco_design_studio/layered-uni-by-postalco-%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%83%A6%E3%83%8B-%E3%83%90%E3%82%A4-%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B3

『LAYERED』はPOSTALCOデザイナー:マイク・エーブルソン氏が手掛けた、
“鉛筆のようなおもむきのボールペン”。アルミ鉛筆キャップをはめた『ハイユニ鉛筆』を思わせる見た目(特に自分が持っている色)は美しい。『ハイユニ』大好き民なので仕方のないことだ。
 コンセプトはPOSTALCO公式から引用させていただいたのを読むとして、「どこら辺が鉛筆なん?」というのはこの名前の通り、鉛筆が黒鉛を木材で挟んで紐で括り付けたのが始まりということをコンセプトにしているということなのだ。鉛筆は木材と黒鉛のサンド、『LAYERED』は樹脂と金属(とボールペン芯)のサンド。この重なりが「レイヤー」ということ。名前もしっかりコンセプト決まってていい。

『LAYERED』の魅力

どう撮っても映える。これも高級筆記具だからだと思う

冒頭に言った通り、高いペンは高いなりの理由がある。それは素材もそうだしデザインの面もある。むやみに高く設定することなんて基本ない。もちろん限定にするにあたって箔をつけることもあるのかもしれない。それはわからないけど、手に持ったら分かる。これは「質の高いペン」。芯がジェットストリームなことも使い勝手を重視している。いるかは分からないがジェットストリーム芯が嫌だというなら「G2規格」のパーカー芯(油性:クインクフロー芯/ゲル(水性)芯)などに変えればいいのだ。いるかは分からないけど。
金属キャップも吸い付くように閉まり、使う際には尾軸にちゃんと取り付けられる。付けた際に邪魔にならないのもいい。
樹脂もマットな仕上がりというかよく見ると軸の金属のヘアライン仕上げと揃えたような筋が入っている。これによって滑りにくいような気がする。

気になったら使ってみてほしい……けど。

箱も鉛筆の軸と同じ六角柱。

ここまで一生懸命書いてきたがこのペンは2018年12月19日から数量限定販売~現在は流通分のみという「限定品」なので、もしどこかの文房具店にあったらぜひ手に取ってほしい。ネットにもたまに売ってたりする。

文房具との出会いは一期一会。気になったら買うんだ。

今回はここまで。
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