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自転車を手放した

私は最近自転車を手放した。本記事では、自転車を手放すまでの流れ、どのように自転車を手放したか、そして自転車を手放したことで得られたことを説明する。

自転車を手放すまでの流れ

自転車を手放すまでに以下の流れがあった。

① 自転車に乗らなくなった。
② 徒歩で移動するようになった。
③ 家の中を整理して必要ないと判断した。

① 自転車に乗らなくなった。
 自転車に乗らなくなったと説明しているので、以前は自転車に乗っていたことを示す。徒歩よりも速く、そしてより遠い場所に移動できることが自転車の魅力であった。自転車を移動手段としか考えないことも有り得るが、私の場合自転車に乗ることそのものが目的というか楽しみであった。景色の移り変わりを楽しんだり徒歩では味わえない移動の速さを味わえるなどの、自転車に乗ることで感じ取れることを楽しんできた。
 しかし、生活する上で必要だと私が思う買い物やジムに行くなどの行動は、全て徒歩圏内で完結することに気づき、自転車に乗らなくても生活はできるんだなとだんだん強く思うようになってから、自転車に乗るとしても頻度は下がってしまった。最終的には自転車は、私にとってただ家の中にある所有物となった。
② 徒歩で移動するようになった。
 少し①でも触れたことだが、現在の私は徒歩圏内で生活ができると気付いた。その後考えたことは、徒歩圏内の生活に必要な外出以外を徒歩で行けるかどうかである。その結果、思っていた以上に徒歩で様々なスポットに移動できることに気付き、徒歩で移動できるところは徒歩で移動し、それができない時は電車に乗ればいいやと思えた。
③ 家の中を整理して必要ないと判断した。
 これも①の最後で触れたことだが、私は自転車を家の中に所有していた。徒歩で移動するようになってから、全然外に持ち出さない自転車を家の中に展示しているという状態になっていた。展示と言えるだけの外観の良さがあったと今では思う。外観が良いのと、自転車に再度乗る日が来ないとも言えないため、しばらくそれを家の中に所有するだけの状態が続いた。
 そんな状態も束の間、断捨離や家具家電の配置を再考するなどの家の中の整理を始めた際、所有するだけの自転車のスペースは今までは当たり前にあったが、よく見ると結構スペースを取っているんだなと気付いた。本当に自転車以外置くものはないか、自転車を置かないことで開放感は生まれるかと考えたところ、自転車以外のためのスペースとして活用したいと思った。さらに、自転車にしばらく乗っていないという事実が自転車は必要ないとより強く感じさせ、最終的に自転車を手放すことを決意した。

どのように自転車を手放したか

 自転車を手放すことを決意してから、どのように手放そうか少し考えた。その方法はすぐに思いつき、自転車買取をお願いすることにした。色々ある自転車買取店の一つとして、以下に掲載する自転車買取店のWebサイトを見つけ、自転車メーカー一覧に手放す予定の自転車のメーカーが載っていたため、自転車買取を申し込んだ。

具体的に自転車買取の方法として3つある。

① 店頭買取
② 出張買取
③ 宅配買取

 たまたま私が現在住んでいる家の近くに店舗があるのと、すぐにでも手放したいという思いがどういうわけか強かったので、①の店頭買取をお願いしようと決めた。どういうわけかと言っているのは、上手く言語化できない感覚を敢えてそのままにすることでより深く味わうためである。大事にしたい主観的な感覚は敢えてそのままにすることで、より大事にすることができると考えている。
 自転車本体だけではなくそれの関連した物品、例えばサドルカバー、自転車の前後で点灯させるライト、その他メンテナンス商品(空気入れ、チェーンクリーナー、チェーンオイル等)も一緒に店舗に持っていき、10分ほどで査定が完了し、買取金額に満足したので買取が成立し、手続きが完了した。思っていたよりも早く買取が終わったと感じ、手放したことによる解放感を十分に味わえた。買取が終わり店舗から出た時の感覚は今でも覚えている。

自転車を手放したことで得られたこと

自転車を手放したことで様々なことが得られたが、主に以下のことが挙げられる。

① 自転車の汚れ掃除やパンク・盗難の不安から解放された。
② 歩くことがより好きになった。
③ 施設の駐輪場の有無を気にしなくなった。

① 自転車の汚れ掃除やパンク・盗難の不安から解放された。
 自転車を所有していた時は自転車が汚れないように注意したり、自転車がパンクしないようにできるだけ綺麗に整備された道路を選ぶようにと気を配ったりし、良い意味で自転車を大事にしていた一方で、悪い意味で自転車に気を遣っていたとも言える。自転車を手放したことで、自転車を大事にしている感覚を味わうことはできないが、どちらかというと自転車への気を遣うことから解放されたという思いの方が強い。
② 歩くことがより好きになった。
 自転車を手放したことで、なるべく徒歩で移動しようという活力が以前よりも強くなった気がしている。また、歩く前の想像以上により遠い場所まで移動できることに気づいた。その気づきにより、「あ、自分って意外と歩けるじゃん」と少し気分が上がる。その体験を何回か繰り返すことで、歩くことがより好きになり、当たり前に歩くことが日常の習慣や楽しみになっている。
③ 施設の駐輪場の有無を気にしなくなった。
 自転車を所有していた時は、これから訪れようとする場所に駐輪場があるか確認したり、駐輪場があったとしてもなるべく自転車が盗難されにくい安全な場所なのかを下調べする必要があった。それにより、本当は行きたい場所なのに、駐輪場が無かったり駐輪場があったとしても盗難されるかもしれないと不安になったため、行くのを中止したことがあった。今考えると、自転車を安全に置いておけるという条件がないと、その場所に行けないなんて少し勿体無いというか、自転車ありきで行きたい場所を考えすぎていたなと思う。
 自転車を手放してからは、移動手段は主に徒歩、電車・バスなので、駐輪場がどのくらい自転車台数を収容でき、どのくらい安全かを一切考えなくなり、より単純に行きたい場所に行くことができるようになった。この感覚は自転車を最初から所有していなかったら味わえていなかったと思うので、ある意味自転車には感謝している。

まとめ

 本記事では、自転車を手放す前後、つまり自転車を所有していた時・自転車を手放そうとしていた時・自転車を手放した後のように、全体を通して時系列で説明してきた。自転車を手放したという単なる事実だけではなく、それに付随する自分の感覚やどんな行動の選択をしたかなどの過程も意識して述べた。
 これから自転車を手放そうか考たい、自転車を手放した後の感覚を共感したいなどの思いがある方にとって、少しでも本記事が役に立つと嬉しい。最後まで読んでくれてありがとう。それでは、また。


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