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“真珠の女”は幸せになれないのか?

ヨガを続けていて感じること。ヨガのインストラクターには、ヨガの教え方のスキルも求められるけれど、何より人としての魅力が大切だと思う。
私の好きなインストラクターは、笑顔が眩しくて、周りの人にハッピーなエネルギーを与える、太陽みたいな人だ。彼女のようなタイプの人はとても素敵だし、誰しもが惹かれてしまう。そして、そういう人を惹きつける魅力を持っている人の周りには人が集まる。インストラクターに関しても、人気の有無はそれが関係してくるのだろう。

先日、職場の新規採用試験で、適切検査が行われた。その中に、性格診断ができる項目があり、採用担当によると、受験者のうちの一人の性格が暗いという判定なのが気掛かりだったらしい。
私が就職活動をしていた頃、適性検査を受けた会社がことごとく不採用続きだったのは、根暗判定をもらっていたからだったのかと、今になって知った。そりゃあ、暗い人より明るい人と仕事したいに決まってる。

根暗は誰からも必要とされない。では、私が活きる場所ってどこ?

「女はね、二種類に分かれるの。ダイヤモンドの女とパールの女。光りを外側に放つタイプと内側に引き込むタイプ。幸せになるのは、男たちの誰にでも値段がわかるゴージャスなダイヤモンドの女ね。真珠のよしあしがわかる男なんて、めったにいないから」
眠れぬ真珠(石田衣良 著)

私はどう考えてもダイヤモンドの女ではない。どちらかと言うとパールだと思う。
私もダイヤモンドになれたらそれは素敵なことだけれど、なんというか、ちょっと違う気がする。何より、私は私がダイヤモンドの女になることをそんなに望んでいない。
それよりも私は、自分が真珠の女であることを否定したくないし、そうであることに誇りを持ちたいと思う。

面接の時だけダイヤモンドの女を取り繕えばいいのかもしれないけれど、残念ながら私は嘘をつくのが下手なのだ。良く言えば正直者、悪く言えば世渡り下手。お世辞なんて言えないし、楽しくもないのに笑えない。適当にやり過ごせばいいのに、思ってもないことは言えなくて、どんどん顔が引き攣っていく。
変わった方が何かと得なことはわかっているのに、自分を曲げたくない天邪鬼。そんなところも案外嫌いじゃなかったりする。なんなん。


仕事でも、それ以外の人間関係でも、私はどうにかして、真珠のよしあしがわかる人を、見つける他ないみたいだ。


以上、根暗陰キャのぼやきでした。

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