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デザストさまについて考えたい、ただそれだけ①

ニチアサの定番、仮面ライダー。今期はセイバーというシリーズ名で放送が始まり、早数か月が経ちました。タイトル通り、今回はその仮面ライダーセイバーに出てくる敵役、デザストについて考えたことをまとめた記事を書きます。

動機は簡単です。私が、デザストが思わずさま付けしてしまうくらい好きだからです。ありがとうございます、デザストさま。私は、毎週日曜日が楽しくて仕方ないです。

もともとは、Twitterで毎週日曜日に考察を書いていたのですが、振り返りにくいのと、情報を整理したいという気持ちから、noteにまとめることにしました。

今後、この記事は続けていく予定ですので、①としています。とはいえ、この記事に書いてあることは、放送、剣士列伝の配信(今のところ1話のみ)、公式サイトに記載された情報を踏まえた、私個人の勝手な考察にすぎませんので、読み物として楽しんでもらえれば幸いです。

①では、デザストさまのプロフィールの紹介と、関わる本のエピソードについての考察をまとめます。これだけでも長くなりそうなので、放送のセリフからの考察については②以降にします。

デザストさまのプロフィール

仮面ライダーセイバーは本をテーマにした作品なので、敵も本から生み出されます。本は幻獣・生物・物語の三種類に分類され、例えば幻獣だとメデューサ、生物だとピラニア、物語だとアリとキリギリスといったモチーフの敵が出てきます。これらの敵はメギドと呼ばれ、デザストさまはそのメギドの一人にあたります。

ただ、メギドの中でもデザストさまは特殊で、幻獣「フェンリル」、生物「ハンミョウ」、物語「歌う骨」の混合種メギドという設定です。(https://www.kamen-rider-official.com/saber/5 より)

声を演じているのは内山昂輝さんです。素晴らしい演技力で、デザストさまの持つ怪しい雰囲気を、よりリアルに作り出してくださっています。元からファンでしたが、デザストさまの演技は特に好きなので、デザストさまの様々な可能性を考察するまでに至りました。素敵な作品をありがとうございます。

では次に、デザストさまの基になった3種の本についてそれぞれ考えていきます。

幻獣「フェンリル」

※Wikipediaを主に参照しています(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%AB)

フェンリルという名前は、フェン(湿原、湿地のこと)に棲むものを意味しており、北欧神話に登場する狼の怪物のことを指します。フェンリルは、初めは普通の狼とほとんど違いがなかったけれど、日に日に大きくなり、力を増したことから、神々へ❝彼は災いをもたらす❞という予言が告げられます。よって、フェンリルは神々によって封印されてしまいます。

その後、ラグナロク(北欧神話の世界における終末の日)に封印が消し飛んだため、フェンリルは神々と巨人たちの最終決戦の場に攻め込み、最高神にあたるオーディンを飲み込みます。しかし、仇としてオーディンの息子に殺される、という最期を迎えるとされています。

デザストさまの肩には、狼の顔のようなものがデザインされています。基にしているだけあって、外見にも特徴が出ているのだと思います。

フェンリルのエピソード中の封印というワードは、デザストさまとも縁深いものです。それから解放されているということは、フェンリルにとっての神々、すなわちデザストさまを封印した何者かにとっての終末の日が近い、ということを示しているのかもしれません。最新の13話での儀式がその終末を示しているのか、ということはまだわかりません。

フェンリルの最期を踏まえると、デザストさまを封印した者がデザストさまの仇であり、その仇に深くかかわる者がデザストさまを討つ、という最期になるのかなと考えています。

生物「ハンミョウ」

※Wikipediaを主に参照しています
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%83%A7%E3%82%A6%E7%A7%91)

ハンミョウは鋭い大顎で獲物を捕まえる肉食性の虫の一種です。虫なのでフェンリルのようなエピソードはありませんが、人が近づくと飛んで逃げ、1〜2m程度飛んですぐに着地し、度々後ろを振り返る習性があることから、道案内にたとえてミチシルベ、ミチオシエという別名があるようです。

デザストさまの顔の大きな牙のようなものは、ハンミョウのもつ大顎を踏まえたデザインかなと思っています。また、好戦的な性格なのは、肉食性というのが基になっているのかもしれません。

それでは、ハンミョウの別名、ミチシルベについて少し考えてみたいと思います。

単純に考えると、誰かを導く存在になるのかと思いますが、最新の13話までのデザストさまのふるまいは、ふらっと現れて意味深な言葉を残して消える、という感じなので、ライダー側を導いているように考えられます。

ストリウスをはじめとした敵側との付き合い方は、デザストさまにとって面白そうなことには加担していますが、導くというよりは行動を共にしているだけ、のように見えます。

戦いをより楽しむために、自分がメギドである以上、自然に対立するライダー側を導き、より強くなって欲しいと思っている……なんて思惑だったら、デザストさまらしさもあってアツいな、と思っています。

物語「歌う骨」

※Wikipediaを主に参照しています(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E3%81%86%E9%AA%A8)

「危険な猪を退治したものは王女を嫁にやろう」
王さまからのお触書が出て、野心家の兄と人の良い弟の貧乏兄弟が猪退治に名乗り出る。王の提案により兄は森の西側から、弟は東側から入る事となった。
森に入った弟は小人に出会い、猪を安全に倒せるという黒い槍を渡される。この不思議な槍で件の猪をすぐに退治してしまう。 弟が喜び勇んで猪を背負って城に向かう途中、居酒屋で飲んでいた兄と出会い、すべてを知った兄は弟を殺して橋のたもとに埋めてしまう。そして自分が猪を退治したと嘘をつき、王女と結婚する。
やがて年月が過ぎ、兄は王子として何不自由ない暮らしを満喫していた。そんなころ、羊飼いが橋のたもとで亡き弟の骨を見つけて、笛を作ると、笛に一息入れただけで勝手にこんな歌を歌いだした。
♪あなたが吹く笛は私の骨。兄に殺されて埋められてしまいました。兄は王女と結婚したかったから。
すぐに羊飼いは王さまにこの笛を届けると、笛は王さまの前でも同じように鳴った。この歌を聞いた王さまが橋の袂を掘り返すよう命令すると、そこから骸骨が出てきた。婿の悪行を知った王さまは、婿となった兄を生きたまま袋詰めにして口を縫い、池に沈めて処刑した。一方、掘り出された弟の方は、改めて懇ろに葬られた。

以上は、Wikipediaよりそのまま引用したあらすじになります。

この話を踏まえて考えるうえで重要なのは、デザストさまはどの立ち位置にいるのか?ということです。

メデューサのメギドは三姉妹、ピラニアは群れで行動するから複数のメギドがいる、など、過去に出てきたメギドは、基になった幻獣や生物の性質をしっかりと引き継いでいます。よって、デザストさまが歌う骨においての誰の立ち位置にいるのかで、デザストさまの目的、性質などが大きく変わってきます。

私としては、デザストさまは弟の立ち位置にいるのではないかと現状考えています。理由は以下の2つです。

・不死身であること

・封印から解かれたメギドであること

弟は既に死んでいるので、死んでも甦る、または死ぬほどのダメージをうけても問題ないと考えられます。また、弟は橋に埋められ、骨になってから発見されます。これは封印されていた、というデザストさまの状況に酷似していますし、フェンリルの話とも繋がりが見えてきます。

そう考えると、フェンリルの話のところで書いたデザストさまの仇、というのは兄の立ち位置のメギドまたは人という可能性が高いと思われます。

現状、デザストさまの兄、メギドだということを踏まえると対になるような存在がいるのかは不明ですが、デザストさまが信頼していた相手に裏切られ、封印されてしまったという過去があるのではないかと考えています。

その相手が既に放送の中に出ているのかどうかについては、まだ全然情報がないのでわかりませんが、いつかは明かされると思うので、その日を楽しみにしたいと思います。

というわけで、デザストさまを構成する3つの本について考察してみました。今後は放送回に沿って考察を書くので、ここに書いてあることと矛盾するかもしれませんが、それはそれで新たな可能性として、そのときまた考えていきたいと思います。

私はデザストさまとそれに関する考察しか書きませんが、仮面ライダーセイバー自体面白い番組だと思いますので、良ければぜひ見てみてください。

それでは今回の記事はこのへんで。ではでは(/・ω・)/

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