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「JR」の知られざる豆知識10選:日常の足に秘められた歴史と工夫

JRに関する雑学をいくつかご紹介します。JR(Japan Railways)は、日本の鉄道網の中心を担う企業グループで、各地域で異なるJR会社が運営をしています。

1. 「JR」という名前の由来


JRは、1987年に日本国有鉄道(国鉄)が分割・民営化されて誕生しました。国鉄は巨大な赤字を抱えていたため、6つの旅客鉄道会社(JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州)と1つの貨物会社(JR貨物)に分割され、効率的な運営を目指しました。

2. 日本最長のJR線は「山手線」ではない!


「山手線」は非常に有名ですが、実は日本最長のJR線は「東海道本線」です。東海道本線は東京から神戸までを結び、全長は約590kmに及びます。一方、山手線は東京をぐるっと一周する路線で、全長はわずか34.5kmです。

3. 日本最古の鉄道路線


日本で最も古い鉄道路線は、現在のJR東日本の一部である「新橋駅〜横浜駅」間の路線です。この路線は1872年に開通し、日本の鉄道の幕開けを飾りました。この時、新橋駅は現在の「汐留」駅付近にあり、現在の新橋駅とは異なります。

4. 世界初の「女性専用車両」


JRは、世界で初めて「女性専用車両」を導入した鉄道会社でもあります。2000年にJR東日本が導入したこの車両は、混雑時の安全性や快適性を高める目的で運行が始まり、その後、他の鉄道会社でも広く採用されました。

5. 世界一混雑する駅


JR東日本が運営する新宿駅は、ギネスブックにも登録されている「世界一混雑する駅」です。新宿駅を利用する1日の乗降客数は、なんと約350万人にも達します。新宿駅にはJR線の他に、私鉄や地下鉄も乗り入れており、合計で36のプラットフォームが存在します。

6. JRの「グリーン車」サービス


JRには普通車と比べて座席が広く、リクライニングができる「グリーン車」という特別車両があります。グリーン車は新幹線や一部の特急列車だけでなく、普通の在来線にも導入されています。特に通勤時間帯に運行される首都圏の電車には、グリーン車が2階建ての車両として連結されていることがあり、通勤中に快適な座席を確保したい人に人気です。

7. 列車の「色」には意味がある


JRの電車には、路線ごとに異なる色が使われています。例えば、山手線は「黄緑」、中央線は「オレンジ」、京浜東北線は「青」といった具合です。これらの色は、視覚的に路線を識別しやすくするためのもので、駅構内の案内表示や電車そのものに反映されています。

8. ICカード「Suica」と「ICOCA」の違い


JR東日本のICカード「Suica」と、JR西日本の「ICOCA」はどちらも電子マネーとして使用できますが、名前の由来が異なります。「Suica」は「Super Urban Intelligent Card」の略で、「水」や「スイスイ進む」という意味も込められています。一方「ICOCA」は「IC Operating Card」の略で、「行こか?」(関西弁で「行こうか?」の意味)から来ています。

9. JRの「青春18きっぷ」


「青春18きっぷ」は、全国のJR線の普通列車が1日乗り放題になる大変お得な切符です。5日間分で販売されており、年齢制限はありません。「青春」という名前に反して、若者だけでなく、幅広い年齢層の旅行者が利用しています。特に長距離旅行を計画する際には、非常にコストパフォーマンスが高い切符です。

10. 新幹線の独特な形状の理由


JRの新幹線は、その独特な先頭車両の形が特徴的です。この形状は「空力特性」を重視して設計されており、トンネルに入る際の「トンネルドン」と呼ばれる爆音を軽減するための工夫がされています。特にE5系「はやぶさ」のような先頭部分が細長い車両は、空気抵抗を最小限に抑えることで高速走行を可能にしています。

結論


JR電車には、歴史的背景や技術革新、利用者の快適さを追求する工夫が詰まっています。日常的に利用している鉄道にも、意外と知られていない面白い事実がたくさんあります。これらの雑学を知ることで、次にJR電車に乗る際には、少し違った視点で楽しめるかもしれません。

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