「オープンなアラフォー母さん」さんにお仕事をお願いした話
1年半ほど前でしょうか。
note の「あなたにおすすめの記事」にこんなアイコンが表示されました。
???
「オープンな母さん?」「オープンな関係?」
ちょっと、何言ってるか分からない…🙄(お前もな!)
おすすめ記事のタイトルは「デートアプリでデートしてみた 3人目」。
noteでは、マッチングアプリで出会った相手を記録し続ける人が大勢いらっしゃいます。
で、そのうちの多くが突如、「マッチングアプリで〇〇する方法」などの記事を売り始めたりもするのですが、そういう方を散々見てきた私は
「また現れた🙄」
と思ってスルーしようとしました。
しかし、デフォルトのままのアイコンが満面の笑顔で無邪気に見つめてきます。アイコンも変えない脱力加減なので、邪念はなさそうです。
「オープンな関係に挑戦してみるアラフォー母の日記です」という簡潔な自己紹介にも興味をそそられました。
「オープンな関係?何それ?」
とクリックしたのが、アラフォー母さんさんのお店(note)に一見で入ったきっかけでした。
読んでみると、何とも言えないまろやかな筆致と、穏やかなテンポ。
間の使い方が絶妙で、ユーモアとそこはかのない知性が感じられます。
きっと、上品でたおやかな女性に違いないと思ったんですが、書いている内容はデンジャラスでした。
書きぶりから、マッチングアプリ初心者で、ほぼ何も知らないのが分かるんです。ええ、私はマチアプのプロですから。
そんな何も知らない、たおやか系の、しかもお子さんのいるアラフォー女性が、デートアプリ(マッチングアプリ)で知り合った男性と、それほど警戒する様子もなく、のほほんとデートする様が記されているんです……!
これは危ない!!!(@_@)
と心配になりました。
しかも彼女は、こんなオッサンの心配はよそに、淡々とした様子で、4人目、5人目、6人目と…、次々に新しい男性と出会ってはその体験を記事にアップしてきます。
まだ危険な目には遭っていない様子でしたが、私はハラハラドキドキしました。これはスリラーでしょうか。
(実際は母さんさんなりに十分警戒していて書かないだけと思うけど)
こんな感じで勝手に心配し、加えて何とも言えない丸みとユーモアを兼ね備えた魅力的な文章の虜になり、母さんさんのお店(note)をよく訪れるようになったのですが、次第に事情が分かってきました。
これは、長年のセックスレスで離婚することになり、再婚もうまくいかず、紆余曲折あって、人間的に一番信頼できて仲良く過ごせる元ご主人と同居・共同養育をするに至った一人の母さんによる、オープンリレーションシップの壮大な挑戦の物語だったのです。
オープンリレーションシップとは、1人と固定のパートナーシップを結びながら、お互いの合意のもと、パートナー以外との恋愛や性関係を閉じない関係を言います。
固定のパートナーは第一のパートナーとも呼ばれ、事実婚に近い関係を結び、同居することも多いです。夫婦がオープンリレーションシップを実践している状態は、オープンマリッジと呼ばれます。
「性の解放運動」が盛んだった1970年代のアメリカで生まれた概念で、近年は欧米の若者を中心に再び広がり、セレブやアーティストにも実践者が多いようです。
アラフォー母さんさんの記録は、紆余曲折あって悩みぬいた末に、オープンリレーションシップへの挑戦を選んだ、体を張った壮大な実験の記録だったのです。すっかり、目を見開かされました(@_@)
しかも結婚前は恋多きタイプではなく、結婚中の10年間、浮気などはしなかったとのこと。
決して、のほほんとデートを重ねていた訳ではありませんでした。
怖さや不安は感じつつも、どこか腹がすわったように読めるのは「これしかないと覚悟を決めた挑戦」だったからでしょう。
また、たぶん性格が明るくてポジティブなので、基本的に明るくのほほんと読めてしまいますが、ところどころに女性や親ならではの苦悩や葛藤が残されています。
その後、現在の彼氏さんを見つけて長期交際に入った後はデート記録が止まり、最初から読むと、結婚・離婚・再生という1人の女性の選択を綴った、一大叙事詩のような物語になっているので、ぜひ一度、母さんさんのお店(note)に足を運んでみてください。
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閑話休題。
とある既婚者マッチングアプリでお仕事をしているウラノは、ずっと考えていました。
2023年、婚外恋愛の流行が始まりました。
(お陰様でお仕事たくさんいただきました✌)
しかし、婚外恋愛は「隠さなければならない関係」というやましさや不合理、リスクが付きまといます。
かなりの困難はありますが、婚外活動をするなら、オープンリレーションシップ(オープンマリッジ)が最も合理性があり、正直な道です。
婚外活動する多くの人の頭に「オープンマリッジ」がよぎるはず。
2024年は日本でもオープンリレーションシップが流行るのではないかと考えました。
日本人の国民性を考えると、大きく流行ることはないでしょう。でも、じわじわ浸透するかもしれません。
そこで、お仕事している既婚者向けメディア「ヒールメイトマガジン」で、誰かにオープンマリッジの記事を書いて欲しいと考えました。
誰に書いてもらうか? もうこの人(↓)しか浮かびませんでした。
実践者であるだけでなく、文章も魅力的ですし。
そんなこんなで、長い前振りでしたが、オープンなアラフォー母さんさんに書いていただいた記事がこちら(☟)です!
ぜひご一読くださいね😆
【前編】と【後編】に分かれますが、【後編】はたぶん6月10日くらいにアップします。
ネットで検索したら「ネット乞食」という言葉に出くわしました。酷いこと言う人、いるなー。でも、歴史とたどれば、あらゆる「芸」は元々「乞食」と同根でした。サーカス、演芸、文芸、画芸しかりです。つまり、クリエイトとは……、あ、字数が! 皆様のお心付け……ください(笑) 活動のさらなる飛