初心者のための投資のこれから<9月>(無料) 2024年9月最新版 28日配信分
FXを中心に、ドル円相場を、株、仮想通貨の今の状況とこれからの分析を、初心者向けにお伝えします。
先週のアメリカFOMC【米連邦公開市場委員会】と日本の日銀会合という、二つの重要な政策金利が発表され、今週は、行き過ぎた円買い、ドル売りが戻される、調整面を迎えてはじまりました。139円まで進んだドル円は144円台に戻りました。
今週は、アメリカ住宅販売件数や、スイスの金利発表などもありましたが、大きくドル円を動かすことはありませんでした。
また、木曜日に発表された「前週分新規失業保険申請件数」も予想よりは低いものの、申請数自体大きく下がることはなく、アメリカの雇用の強さをみせています。
そして、
今週一番の注目は金曜日でした。
自民党の新総裁の選挙
です。実質、日本の新首相がきまります。
9月27日
ドル円は朝から、重要な経済指標の発表前の様のように動きました。
朝に、144.7円だったドル円は昼を過ぎると急速に上昇し始めます。
自民党の新総裁選挙の開始と合わせるように、145円台になります。株価も上昇です。
9人という最多の立候補者のなかでも「石破氏」「高市氏」「小泉氏」3名の決戦と見られていました。
とくに、3人の事前の政策方針で、「石破氏」なら円高方向に、「高市氏、小泉氏」なら円安方向(株高)と見られていました。この状況をうけて、ドル円は145円を越えていきます。
1回目の投票で過半数を取る候補者は誰もいませんでした。
当然、上位2名の決選投票になります。
このとき、前評判の高った若手の「小泉氏」が脱落します。地方の党員票も地元以外ではたいしたことがなく、結果としては、マスコミでさわがれただけした。
ここで、トップをとったのは、なんと「高市早苗 氏」でした。
正直、ここまで勢いがあるとは、初の女性総理大臣の誕生か?と盛り上がります。これをうけて、ドル円も146円を越えて上昇します。
そして、運命の決選投票!
なんと、議員票も党員票も石破氏が上回り、新総裁に選出されました。
石破茂氏 215票 高市早苗氏 194票
実質、「石破茂首相」の誕生
です。
このとき、ドル円は急降下!!
146.174円から143.514円まで落ちます。その後もドル円は円高ドル安方向にすすみ、最終的には142.756円までおちることになりました。株価も爆下がりです。
まるで、予想外の数値をだしたアメリカの重要経済指標の発表のようでした。
その日の夜、アメリカでは月末の重要指標、PCFデフレターが発表されます。
09/27金21:30 発表
PCEデフレーター
8月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比) 前回2.5%’ 今回2.2% (予想 2.3%)
米国8月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比) 前回0.2% 今回0.1%(予想 0.2%)
米国8月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比) 前回2.6% 今回 2.7%(予想2.7%)
予想を下回りました。
しかし、その数値はわずかです。コアデフレーターは予想通りで、大きく動く数値ではありませんでした。
ドル円は 143.166円につけていました。上下にわずかに動きましたが、大きくは動かず、そのあとドル安方向に下がっていきました。
ほぼ予想どおりの展開で、マーケットは、今までの見方を変えることはない形でした。
「PCEコア価格指数は前月比ベースで3カ月ぶりの低い伸びとなった。3カ月間の年率では2.1%上昇と、米金融当局のインフレ目標に沿った水準となった。個人消費支出は前月比0.2%増(市場予想0.3%増)。インフレ調整後の実質PCEは同0.1%増(予想に一致)した。貯蓄率は4.8%と、前月より低くなった。」と報道されています。
8月のPCE価格指数は、景気の冷え込みが広範囲に及んでいることを示唆しています。住宅とエネルギーを除くサービス価格は前月比0.2%上昇と、2カ月連続で同じ伸び率。食品とエネルギーを除く財の価格は0.2%低下と、3カ月ぶりの大きさで下げでした。
こうして、今週のドル円は142.150円でひけました。
来週は
30日月曜日は、月末です。おなじみ月末フローがふきますから、ポジションどりにきをつけてください。初心者はお休みしてもいいと思います。
いよいよ10月になります。今後の展開はどうなるのか?
やはり、今のこの流れが継続するとみています。
高市首相が誕生すれば、かなり展開はかわりましたが、石橋氏が首相を就任することで、安定した流れが生まれます。
アメリカの利下げもかわりません。ドル円は調整で戻ったら売りショートで行きたいと思います。
気になるのは中東情勢です。イスラエルが戦火をひろげています。この機会に反イスラエル勢力を一掃したいのでしょうが、やりすぎは、必ず遺恨をのこします。思わぬ展開が待っていないといいのですが、、、、
負けないトレーダーになる ワンニャンポイント!(シーズン3)
<思惑を読む>
FXを1年以上、実戦でトレードをしている人向けのワンニャンポイントを始めたいと思います。
テクニカルはいろいろ勉強したし、ファンダメンタル分析もしているけど、イマイチ、勝ちきれない。
という人も多いのではないでしょうか。
始めたばかりの1年内くらいのように、やたら負けるけど、その負ける原因がわからない、~~なんてことはさすがに卒業しているとおもいます。
1年以上たつと、負けてばかりということは、もうなくなったと思います。でも、たまにドカンと負けるんですよね。
今回、ちょうど自民党総裁選挙をうけて、ドル円が大きくうごきました。それはテクニカルでもなく、経済指標でもなく、「思惑です」
これから経済政策がどるなるか、で円が動いたわけです。当然、日本の株価もです。
考えてみると、まだ日本の首相も誕生していませんし、政策も発表していません。それなのに、かってに円や株価が動くわけです。
つねに、相場は先取りをします。それを動かすのが、投資家の思惑です。
「他人はどうかんがえるのだろうか?」
ということを考えるくせをつけてください。テクニカルのようにはっきりした勉強や法則があるわけではありません。経験を重ねないとうまくはなりませんが、それでも値動きがわからない、ということが減ります。
<この「ひじきのFX]では経済指標のファンダメンタルを中心に、ドル円などの動き、相場の方向性をおしらせしています。相場の方向性を間違わなければ、勝ちやすくなります。なにより、短期に逆張りになり含み損を抱えても取り返すことが出来ます。この方向性を間違えると大きく損切りをして退場の憂き目をみることになります。テクニカルについては、動画をみて(ユーチューブなど)勉強した方が身に付くので、ここでは解説していません
*最近、「負けないトレーダーになるワンニャンポイント」でテクニカルの話をはじめました。だだし、長すぎるので補足やポイントの説明です、必ずテクニカル手法の全体を勉強して臨んでください>
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