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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 大サビ b labo vol.79

大サビ

最近では「曲の終わりの最後の盛り上がる部分」を定義としている人も多いですが、私は違います。
後半部分に登場することには異論はありませんが、盛り上がりとは関係ありません。

まず一度きりであるということ。一般的にサビと呼ばれるパートは繰り返さ
れることが多いが、大サビは一球入魂という感じです。

そして独自のメロディであること。Aメロ→Bメロ→サビという流れとは明らかに違う雰囲気でありながら、もう一度サビなどへ誘う不思議な効果があります。コース料理でのお口直しとかお酒のように一度リセットすることにより、また新鮮に味わうことができる。

洋楽では「君の友達」キャロル・キング、「見つめていたい」ポリスなどが有名なところでしょうか。
ちなみに「見つめていたい」からインスパイアされて作られたと思うのが「そして僕は途方にくれる」大沢誉志幸ですが、こちらにも大サビがありますね。(あの頃の君の笑顔で・・・)

スニーカーぶるーす(近藤真彦)はナンバーワンの大サビ曲ではないでしょうか。モータウン風のベースラインから世界観が180度変わる。まさにここで「ぶるーす」と感じさせながらもう一度サビへ持っていく。
デビュー曲から完璧な力の入れようです。
作詞:松本隆 作曲:筒美京平

判断が難しいのが「情熱の薔薇」ザ・ブルーハーツ
情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせよう・・・の部分は一回しか出てきませんが、この曲の象徴みたいにもなっています。

まぁ定義なんてどうでもよいのかもしれません。最近では「エモさ」を際立たせるために大サビをくっつける風潮もあるようですが、少し違うと思います。いま一度マッチを聴きなおしてもらいたい。


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