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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 パクリ(その1) b labo vol.71

パクリ(その1)

いとしのエリー(サザンオールスターズ)はパクリだ!という意見がありますが、私は違うと思います。でもYou Taught Me How to Speak in Love(マリーナ・ショウ)という曲に影響を受けて参考にしたことは確かだと思います。

世の中にある曲のほとんどは何らかの影響を受け合っているもので、だからといってすべてをパクリとしていてはキリがない。

参考にしてもいいし、大いに参考にすべきだと思います。
問題なのは「やり方」であって、そこをちゃんと意識していないから「曲が降りてきた」みたいに勘違いするアーティストと呼ばれる人が出てくる。

初期の八神純子は完全にパクリですね。「水色の雨」の元ネタはHot & Sultry Nights(ニール・セダカ)です。
「パープルタウン」は裁判沙汰にまで発展してレイ・ケネディという人との共作という形で決着している。そのまんま使いまわしみたいなのが多すぎるのはやり方が悪くパクリと言われても仕方がない。

恋しくて(BEGIN)はスイート・メモリーズ(松田聖子)を引用していますが最初だけなのでセーフでしょう。

意図せずに偶然に似てしまったパターンもよくあります。

ダンシングヒーロー(荻野目洋子)やさしく歌って(ロバータ・フラック)ニューヨーク・シティ・セレナーデ(クリストファー・クロス)の出だしはよく似ている。

瀬戸の花嫁(小柳ルミ子)とキャンディ・キャンディ(堀江美都子)もそっくり。

これらはすべてパクリではなくお互いに影響しているとも考えられません。ポップスとして成立する音階には限りがあるので、聴こえ方をよくしようとしたらこういう一致はよく起こりうる現象ではないでしょうか。

余談ですが似ている曲同士をミックスして歌うと楽しくてハマってしまいます。

「瀬戸は日暮れて 気にしないわ~」
「そばかすなんて 夕波小波~」 

つづく




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