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【騙し絵の牙】大泉洋出演の話題作をレビュー!!!

騙し絵の牙感想

タイトルでめちゃくちゃ騙し合いをしまくる映画かと思って構えていたけど、大きく人を騙したり箇所は1・2箇所だった。

見どころ

大手の歴史ある出版社に編集部として勤める主人公と、そこに現れる色んな出版社をフリーのように周って事業を立てていく大泉洋。

その大まかなストーリーと並行して、巻き込まれていく人間・出版社・現代のデジタル化に対して本を売ることの意義・SNSやの世の中の動き、などなどを説教臭くなくうまくまとめられている。

全体的にキャラクター設定が良くて、出版社の人間でも出版社の歴史やイメージを重んじる人間と、面白いことを求めるのを1番に考える人間という対比が、いいバランスで出てきていたので視聴者として見飽きることがなかった。

このようにこの作品には多くの対比したものが出てきていて、例えば先ほど出した「デジタル・アナログ」「歴史・新しさ」の他に、マスコミや広告などの後押しがあってみんなに見られて面白い作品と、無しでも純粋に面白い作品という、“話題になっているから面白いのか?”という風刺的な部分も見られて楽しめる。

また成功していたものが失敗したり、調子づいているキャラが落とされたり、そういうところで少しスッキリするところもあるかも知れない。

総評

全体的にテンポもよく内容も分かりやすいしキャラに感情移入しやすく、ラストも満足できたので良かった。
あえて言うなら意外な展開や予想してなかった展開ってものはほとんどなかったので、「騙し」という意外性を求めて試聴しにきた人には少し物足りないかもしれない。

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