いたりあ から やってきた まんねんひつの おはなし

あうろら すたいるの にぶは いつも とても きまぐれです

かきあじは しゅるしゅると きもちがよいのですが すぐに ひっかかったり せんが とぎれたり します

おいしゃさんから かえってきても やっぱり すたいるは きむずかしい ぺんでした

でも すたいるは きにしません

すたいるは いたりあの あうろらしゃ の ぺん

とても うつくしい すがたを しています

にぶの こくいんも きぞくてき

そして まったいらな みゅーじっくにぶ は りんとした ふぜい

じくの れじん は しっとりとした てざわり

「ぼくは うつくしいのが おしごと」

みゅーじっくにぶから えがきだされる うつくしい せん いんくの のうたんは みるものを しあわせに しました

すたいるは とくいな かおをしています

すたいるは まいにち にっきの ひづけを かく おしごとを もうしつけられました

それから ときどき たいとるを かく おしごと

それを おえると すたいるは ぺんとれい に ねそべり みんなが いそがしく はたらいているのを ながめています

すたいるが つけた たいとるの ための ないようを なかまたちは けんめいに つづっています

すたいるは すっかり とくいな きもちです

おうさまの きぶんです

あるひ すたいるの なかまたちは おおさわぎ しています

「どうしたんだい」

「きみ たいへんだよ きみのうまれた いたりあから あたらしい なかまが くるんだ すばらしいね きっと きみのように うつくしい なかまだよ」

うつくしい と いわれて すたいるは いいきもち でした

そうして みんなが いまか いまかと まっていた あるひ ついに かれは やってきました

そのぺんの なまえは すてぃぴゅら もでるてぃー と いいました

ひとめみた みんなは とても おどろきました

その じくの びっくりするような いろと かがやきと いったら！

こんな じくの ぺんは きっと すたいるより もっと もっと じぶんのことを じまんに おもっているに ちがいありません！

すたいるの ことなんか じみな てつぺん だと ばかにするかも しれません！

すたいるは どきどき しながら もでるてぃーをみつめました

もでるてぃーは みんなを みわたし それから すたいるの もとに まっすぐに やってきて いいました

「こんにちは あうろらしゃの すたいるさん いたりあのぺんと ここでも いっしょにいられて うれしいです」

「こんにちは」

すたいるは すこし おどろきながら こたえました

「ぼくは もでるてぃー すてぃぴゅらしゃが みんなに まんねんひつを もっと きがるにつかってもらえるように あんかな ちたんを つかって つくった ぺんです もでるてぃー というのは ぼくとおなじような くるまの なまえ なんですよ ああ はたらけて うれしいなあ！」

「これから よろしく おねがいしますね せんぱい！」

もでるてぃーは にこにこと わらって いいました

すたいるは

「うん よろしく」

と こたえるのが せいいっぱい でした

すたいるは ただの てつぺん

そのことを はずかしいと おもったことは ありませんでした

すたいると もでるてぃーは いっしょに しごとを しています

もでるてぃーは げんきよく たくさんの もじを かいています

すたいるは それを ぼんやり ながめています

すたいるは もでるてぃーのことが すきなのか きらいなのか わかりませんでした

ただ もでるてぃーは りっぱなぺんだ と おもいました

おしまい

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