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たまRUN制作物の話

こんにちは!
埼玉県の大宮で開催されたオフラインスピードランイベント、「さいたまよいとこスピードランオフ(たまRUN)」のデザイン関係の制作を担当しております、ぼくすと申します。
2023年7月22日(土)に第1回、2024年1月20日(土)・21日(日)に第2回が開催され、無事終了いたしました。イベントの進行に関わって頂いた方々、お越しいただいた皆様本当にありがとうございました。

こちらの記事ではたまRUNで私が何を作ったかについて前回(初回開催)のことも併せてざっくりと書いていますが、印刷についてや細かい制作方法については長くなるため、後日別の記事にまとめる予定です。
ほぼ備忘録です。

私個人の目線での記事のため、たまRUN運営の総意ではないこと、たまRUNに限った話であることに留意してください。

読みたいところだけ読んでも構いませんし、もし気に入った部分がありましたら参考にしていただいても構いません。


自己紹介

改めまして、ぼくすと申します。普段はグラフィックデザイナーとして会社に勤めています。
Macユーザーで全てAdobeアプリを使用して制作をしております。
稀にTwitchでアート配信をしておりますので、タイミングが良ければ見に来ていただけると嬉しいです。

私自身RTAをやったことがありません。たまRUN内ではスタッフという立ち位置のため、機材や配信周りについて聞きたい場合は運営の方に聞いて頂けたら幸いです。


たまRUNに関わるきっかけ

たまRUNは運営の1人、きせあきさんの発言から開催に至っております。

この配信を見ており、その時突発的にふざけて作った画像があります。

「in 上尾」は「上尾あたりの公民館でやれたら面白いよね」という配信内の話から

こちらでイメージの認識合わせが出来ていたため私に制作をお願いしたと聞きました。
また、きせあきさんが過去に主催されたイベントのロゴやグラフィックを私が担当したこともきっかけの1つだそうです。

参照:Don't Spill Your Coffee! 初心者並走会ロゴ/キービジュアルレイアウト


ロゴ

上が第1回目ロゴ、下が第2回目ロゴ

使用ソフト:Illustrator
制作期間:1時間

上記のふざけて作った画像のイメージそのままに、労働後にざっくり作って提出したところそちらで採用されました。コンセプトは「もし市役所主催でRTAイベントを企画したら」。ワードアートを参考に、普段使わない3D効果や虹色を依頼で初めて使いました。

第2回ではイベントロゴの「埼玉」をひらがなの「さいたま」に変更しました。また、3D効果部分の情報量を整えました。
完成後、走者の方から「配信上でロゴを載せて紹介したい」というコメントをいただいたため、ロゴがDLできるようDiscord上にGoogle Driveで共有・公開をしました。

今回はラフなし1発出しでOK出ましたが、普段ロゴを制作する際はラフを複数案出し、依頼者と擦り合わせながら数週間ほど時間をかけて制作しております。

参照:Wahoo Allstar Speedrunロゴ制作

本件はこれ以上何か装飾すると元のイメージからブレることと、きせあきさんから粗ければ粗いほど良いとのことで、超短時間での制作となりました。


名札

使用ソフト:Illustrator
制作期間:1ヶ月〜3週間(そのうち印刷に1週間程度)

オフラインイベントにおいて必須アイテムだと思っています。
たまRUNにおいては、下記の4色展開で制作しております。

  • 走者・解説…青

  • スタッフ…赤

  • 運営…緑

  • 来賓(第2回から)…黄

色を分けることで会場での役割が分かりやすくなることと、制作上管理・確認しやすくし、ミスや不足が無いようにしています。

左が第1回目、右が第2回目の名札

第1回たまRUN

キンコーズさんの店舗に持ち込みで片面印刷し、自分で切り出してアクセアさんでホットラミネート+穴あけ加工を行いました。

ロゴで使用したような虹色を複数使うとくどいので、第1回はなんとなく宇宙をうっすら意識したデザインにしていました。

第2回たまRUN

アクセアさんで両面印刷+両面コールドラミネート加工をお願いし、自分で切り出し+角丸・穴あけ加工を行いました。

2枚並べると埼玉県が作れる勘合名札仕様なのは埼玉県を縦長の名札に収めるのが難しかったからという流れですが、お声がけしやすく写真を撮りやすかったと好評だったのは嬉しかったです!

背景パターンは十万石まんじゅう、ネギ、勾玉のほか埼玉県の虫・魚・木を入れ込んでいます

細かい制作費は別記事で書きたいと思います。
どちらも開催1ヶ月前のギリギリで制作しています(よくない)
個人的に開催まで2ヶ月〜1ヶ月半前にはデータ制作、入稿は開催1ヶ月〜3週間前が理想です。
委託制作の場合、お願いする工場の繁忙期や出力メディアによって制作に2週間以上要する場合がありますので余裕を持った制作を心がけたいところです。


エンディング映像制作

第2回エンディング冒頭部分(画質を大幅に落としています)

使用ソフト:Premiere Pro, After Effects
制作期間:1週間

イベントの締めとしてあったら面白いよね、ということで運営に許可を取って自分から始めました。
配信の固定カメラで写せるのは本当に一部分なのでカメラ外の様子を流したいと思ったことと、BYOC席や会場の配信外のことも映すことで視聴者側が次回は現地にも行ってみたいなと思ってもらえるように、次回へのプロモーションも兼ねて制作しています。

素材映像はカメラの録画機能とスマホで撮影しています。主にカメラで撮っていますが、バッテリーが足りないときはスマホに持ち変えるような運用です。スマホ撮影の際はジンバルを使用しています。

映像を繋ぎ合わせたり音楽をつけたりするベースの編集はPremiere Pro、スタッフロールやタイトル部分など一部アニメーションはAfter Effectsで制作しています。

スタッフロール部分は変更があまりないため当日までに制作し、本番は全体の編集を優先させていますが、第1回・第2回運営企画部分は誰が参加するかはわからないので当日作成です。参加者名は運営に確認したり名前を名乗ってもらった時にメモしています。

音楽は開催日数によりますが長めのBGMを選んでおくとよいです。(本当は依頼したい!)参考までに第1回開催で2分くらい、第2回開催で4分でしたが、第2回の方は正直もう1分くらい欲しかったです。(曲の長さの関係で断念)
とはいえ長すぎるとくどくなるのと飽きさせてしまうので難しいところだな…とも思います。なるべくサクッと見れるような長さにしたいです。

個人的に撮っておきたいシーン

  • 会場設営のとき邪魔にならないところで最初から固定カメラで録画し、タイムラプスを作る

  • 最初の走者のカウントダウン〜走り出し

  • BYOC席、会場外の様子

  • 開催する建物の動画

撮りたいところが前もってわかっている場合(「リングフィットアドベンチャー」のビクトリー!部分等)は大丈夫なのですが、バッテリーの関係や編集作業を同時に行なっていることからこのシーン撮りたかったな〜ということがあります…常にカメラを構えられるようにしていますが難しいですね。

最終走者の方は編集の関係で最初の部分しか映せないのが申し訳ないです。
配信に載るまでが映像制作なので書き出してもずっとヒヤヒヤしてました。


配信画面

第1回レイアウト
第2回レイアウト

使用ソフト:Illustrator
制作期間:1週間

どこかで見たことあるような懐かし香ばしい感じの配信画面を目指しています。
第1回目はPowerPoint、第2回目は一太郎をモチーフにしていますが、あくまで主な用途が配信画面なので、装飾が邪魔にならないよう風味付け程度にとどめています。

レイアウトについては個人的にはRTA in Japan様の配信画面を参考にするのがベストだと思っています。

素材ダウンロード-RTA in Japan

イベント配信で必要な情報は上記を参考に試行錯誤しています。
本番用の配信上の情報を載せるのは今回はユタポンさんが色々やっていただいているので、載せ方や情報の転換方法に関して私はよくわかっていません。

脱線しますが、過去にきせあきさん協力の元、走者向け配信画面素材も制作をしています。併せてよろしくお願いいたします。

コンテンツ多めの配信セット-びんのそこ


告知画像・イラスト等

使用ソフト:Illustrator, Photoshop
制作期間:告知画像1〜3日/イラスト1枚2日くらい

一部イベントのスライドやタイムスケジュールのデザインもやっています。
大事な情報はわかりやすさを優先しています。
今回は同じゲームで別カテゴリの応募が多く見受けられたのでカテゴリも一緒に記載しています。
誤字が多くなっちゃうのは申し訳ないですね…

いらすとや風の挿絵も描いてます
カウントダウンイラストまとめ

XのたまRUNアカウントで連日投稿したカウントダウンイラストはやってみたかったので挑戦してみました。
1人でたくさん描くのは大変なので、めめくらげさんと5枚ずつ描いて10枚制作しました。

たまRUNにはイベントキャラがいない代わりに運営4人ともキャラクターがいるので、埼玉の名所や名産をテーマに運営を描きました。
開催当日はレイボックホールを描く予定でしたが、バタバタしており断念しました。

描いてて楽しかったです。ツイートも主に私の方で投稿させていただきました。最近のXは以前より拡散が難しくなっている印象があるため、プロモーションというより参加者へのリマインダーに近くなってたかなと思いました。
とはいえ「埼玉でRTAイベントがあるの初めて知った!」という方も見受けられたのでやってよかったです!

イラストで描いたものに関して話題にしていただいたり、他のイベントの運営の方から褒めていただいたりですごく嬉しかったです。
めめくらげさん!ご協力いただきありがとうございました!


その他印刷物や雑貨類

リストバンド

入場特典を今回はラバーバンドにしたい!とのことで制作は委託で用意してみました。前回制作した紙製リストバンドの怪文書「We Love Saitama」をそのままに4色でカラフル〜な感じにしました。(作成後に色合いがマリオワールドっぽいと言われてからそれにしか見えません)
製作に2週間以上かかるので作る際はお早めに!

たまランパーカー

無敵時間さんのポストより

RTA in Japan Summer 2023にて、無敵時間さんから「デザイナーの方がいらっしゃるならたまRUNで服のデザインしてみませんか」というお誘いを受けまして実現しました!
イベント後1週間ほど受注生産にて販売もしていただきました。無敵時間さん本当にありがとうございました!

ちなみに前回の埼速時間Tシャツはきせあきさん考案で、無敵時間さん側のデザイナーの方に制作していただいています。デザイナーの方はマラソンイベントだと勘違いされてたのを後から聞いて笑いました。

デザインを作る際、「埼玉 Tシャツ」で検索するとネタに走ったTシャツデザインが多いので、自分が着たいと思うかっこいいデザインを目指しました。
また、フルカラー片面でどーんと載せるか、前面ワンポイントで背面にグラフィックをどーんと載せるか2種類選べたため、後者にしてカラー展開ができたらいいなと考えていました。

パーカーデザインのこだわりについては私のXのポストツリーにまとめています。

基本は黒ベースに白インクで印刷をしているんですが、きせあきさんの発案で運営陣は特別にカラーインクで刷っていただいています!私はオレンジを選択しました!嬉し~!!
会場でもX上でも色々な方に褒めていただけてとても嬉しいです!

撮影:ちゅーふぃさん

埼玉パネル

埼玉県形のロゴパネルです。幅80cmくらいで結構大きめです。
第2回からの登場ですが、元々第1回の時点であったら面白そうだな〜とプレゼンしていました。第1回は予算と部屋の大きさの関係で見送りとなったのを第2回で使用したいとハチワレマヌルさんの依頼で制作しました。
フォトパネルとして走者の方や来場者の方に持ってもらえて良かったです。

A4チラシ

マヌルさんがお伺いを立ててくれて、RTA in Japan Winter 2023で置かせていただくことになったので急遽制作しました。
印刷用に色味調整をしました。元々500部制作していましたが、開催3日目あたりで全部なくなってしまったため、300部追加しました。

色紙

第1回色紙
第2回色紙

第1回時点で3枚制作していて、今回も持っていきました。毎回色々な方に書いていただいています。ありがたいです。

その他雑貨類

主に受付で使用していましたが、会場内に設置した雑貨類はほぼ全て私物です。

  1. 傘袋

  2. テープ類(両面テープ、養生テープ、ガムテープ、セロハンテープ)

  3. メモ

  4. カゴ

  5. マニュアル一式をコピーしたもの

  6. ポリ袋

  7. 名刺立て(縦・横どちらも)

  8. メモ立て

  9. ホワイトボード

  10. ミニイーゼル

  11. 色紙

  12. ペン

  13. チラシ入れ(A4・A5サイズ)

  14. 展示会用クロス

  15. 手持ちカウンター(撮り忘れ)

  16. 文房具一式(ボールペン、カッター、油性ペン、ホワイトボードペン)(撮り忘れ)

  17. お金入れ(撮り忘れ)

  18. ゴミ袋(めめくらげさんが持ってきてくれた)

学生時代の展示企画で使用したものや、イベント出展した際に使用していたものを持って行ったため新しく買うことはありませんでした。
ゴミ袋は45Lのものと大きいレジ袋の2種類あると便利です。ゴミ出しについてたまRUNではユタポンさんとハチワレマヌルさんに持って行っていただきました。(すごく助かった)

たまRUNでは養生テープ、メモ、メモ立てをよく使用しています。展示会用クロスは出し忘れて使いませんでした。


個人的な反省点と今後について

反省点

  • 初期はダサさを目指していたがブレがある(いいもの作りたいので仕方ないかな〜とも思う…色々と難しい)

  • オフライン会場にて制作物の不足を感じた(BYOC席の名札、会場内マップや場所がわかるサイン等)

今後について

  • 映像編集の向上を目指す

  • 撮影技術を上げたい(長期的に見る)

一時撮影班として撮影担当もしましたが、撮影ボランティアの方の撮影時のお声がけが自然で勉強になりました…また、撮って出しであまりいい写真が撮れず、現像時の加工でなんとかしているので撮影してすぐ写真を上げられなくて申し訳ないです。

次回も埼玉・たまRUNの魅力を引き出せるようなデザインを作れたらと思います!映像はまだまだ勉強不足なところを感じました…制作物には余裕を持った作りを目指したいところです。
2024年秋ごろに第3回を開催予定です!また喜んでいただけるようなものを作りたいです!

各種リンク

さいたまよいとこスピードランオフ公式
X(旧Twitter)
https://twitter.com/koryaTamaRUN
Twitch
https://www.twitch.tv/saitama_speedrun

運営
きせあきさん
X(旧Twitter)
https://twitter.com/rocked_clown
Twitch
https://www.twitch.tv/rocked_clown

ハチワレマヌルさん
X(旧Twitter)
https://twitter.com/RTAmanul
Twitch
https://www.twitch.tv/rtamanul

ユタポンさん
X(旧Twitter)
https://twitter.com/nico_yutapon
Twitch
https://www.twitch.tv/nico_yutapon

めめくらげさん
X(旧Twitter)
https://twitter.com/memedesu05
Twitch
https://www.twitch.tv/memedesu05

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