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英語を話せるようになるための7つの極意


 英語で次のように聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか。

"How are you?"(元気ですか?)

 おそらくほとんどの日本人が、

"I'm fine, thank you. And you?"(私は元気です。ありがとう。あなたは?)

 と答えるはずだ。
 風邪をひいていても、

"I'm fine, thank you. And you?"(私は元気です。ありがとう。あなたは?)

 怪我をしていても、

"I'm fine, thank you. And you?"(私は元気です。ありがとう。あなたは?)

 石原さとみの結婚報道を聞いても、

"I'm fine, thank you. And you?"(私は元気です。ありがとう。あなたは?)

 これしか教わっていないので仕方がない。

 私は今、TikTokの帰国子女が教えてくれる英語動画にハマっている。
 そこで愕然としたのは、学校で習った英語は、普段の会話ではほとんど使われないということだった。
 先ほどの "I'm fine, thank you. And you?" も、当然使わない。間違いではないらしい。ただ、使わないというのだ。
 実際は、

"I'm good." ※元気な時
"I'm great." ※めっちゃ元気な時
"Not so good." ※うまくいっていない時
"I'm tired." ※疲れてる時

 などがある。普段の会話で使う生きた英語だ。
 我々が教わってきた英語はなんだったのだ。学校の英語を完璧にすると、一体どうなるのだ。文科省は何を目標にさせているのだ。

 捨てよう。そんな枯れた学問は時間の無駄である。我々が目指すのは、海外の人とコミュニケーションが取れる言語だ。
 ということで、これから英語を話せるようになるための極意を皆に授ける。これを実践したら、最速で英語が話せるようになるだろう(たぶん)。

極意1:赤ん坊から駆け抜けろ

 我々が日本語を覚え始めた時のことを思い出して欲しい。両親が物を指差して、「あれは車って言うんだよ」「これはパン」「りんご」「食べる」「かじる」「はぐきから血がでる」など、ゆっくり丁寧に優しく教えてくれていたはず。
 ここからで良い。いきなり中学の文法から入ったりするから挫折するのだ。幼児教育レベルからで良い。
「馬鹿馬鹿しい」と鼻で笑った方、勘違いをしている。幼児教育レベルをダラダラとやれなどとは言っていない。皆は大人である。ここら辺のレベルは駆け抜けろ。2ヶ月で五歳児が話せるくらいまで駆け抜けるのだ。

極意2:発音を限界突破せよ

 英語の発音は、日本語で使用する発音の何倍もの多さがある。「ア」と「エ」の中間、「L」と「R」の発音、「th」の発音などなど。
 日本語の発音だけでは、絶対に話せないことを認識せよ。今までやったことのない舌の動きや口の動きが必須である。
 そこを認識しただけでも、限界突破の準備はできたと思って良い。
 

「L」と「R」の発音は日本人には無理。骨格からして無理。

 こんな戯言を聞いたことがある。
 本当にそうだろうか。ちょっと想像してみてほしい。

"タケルくんは、「L」と「R」の発音を毎日一年間練習した"

 あなたの想像したタケルくんは、一年経ってもまだ「L」と「R」の発音を会得できていないだろうか。
(あれ、出来ていそうだぞ?)
 そう思わなかっただろうか。
 極意1の「赤ん坊から駆け抜けろ」にも通ずる。生まれたばかりの頃は出来なくても、成長して学んでいけば必ずできるようになるのだ。「骨格からして無理」は、英語が喋れない人の言葉。帰国子女は言っていないことを忘れないで欲しい。

 ちなみに「L」と「R」を練習する時は、定期的に海外の人、もしくは帰国子女にチェックしてもらうべし。間違った発音を続けていても無駄になるだけ。

極意3:完コピせよ

 簡単な会話で良い。テレビや動画などで英語を喋っている場面を見たら、そっくりそのまま聞こえた通りに喋ってみること。一度英文に直してから、文字を見て、理解した上で話すなんてことはしなくて良い。とりあえず聞こえた通りに完コピする。体に染み込ませろ。
 完コピには、抑揚、感情、身振り手振り、テンション、全てのことを指す。シチュエーションも想像しながら話すと良い。こういう場面でこういうセリフをこんな感情で言うのだなと認識しながら話す。いざ実戦で使う時、頭で考えなくてもスムーズに出やすくなる。

 抑揚はかなり大事だ。日本語の「橋」「端」「箸」。皆はこの発音にはうるさいのに、なぜ英語はちょっと違っていても良いと思えるのか。極意2で教えた通り、英語の発音の多さは日本語の比ではない。細心の注意をはらうべし。

極意4:文法よりまず単語を覚えよ

 文法を覚えても、単語を知らなければ話せない。聞いても分からない。
 逆に単語さえ分かれば、何とか通じたりもする。

 脳の手助けにもなる。
 脳は人と話す時、無意識のうちに相手の言葉を予測して、候補をいくつも用意する。
「なんか雨降りそうだね」
 それを聞いた時、脳は次に来そうな単語の候補を無数に用意する。全部聞いてから反応するという工程を、予測を用いて省略し、会話をスムーズにさせているのだ。
 その候補の量を増やしてあげるために、単語を覚えよということ。

 脳に余裕ができると、単語以外の文章にも集中ができる。良いことだらけ。

極意5:短文は、考えずに記憶せよ

 ちょっとした言い回しなどの短い文章は、「一単語」として覚えてしまうと良い。挨拶などの定型文、旅行先で覚えておいた方が良い文章などなど。「文法通りだと堅苦しい表現になるので、こっちの言い方の方が自然ですよ」というような例外的なものが多い。そのため、文法とか考えず、そういうものだと思って記憶してしまうのが早い。

極意6:英会話スクールは補助

 もし英会話スクールに通うとしたら、"補助"と考えた方が良い。メインは独学の方。自分で学んだものを、修正やアドバイスしてくれるものが英会話スクール、という認識にせよ。

 この極意は、気持ちの話である。もし英会話スクールに通ったら、実際は習得する上でかなり重要なポジションとなる(本物の英語に触れると触れないとでは、雲泥の差)。
 気持ちを「メインで独学」、それプラス「補助として英会話スクール」とすることで、強力な補助を得て無敵になれるという話である。
 メインを「英会話スクール」で考えてしまうと、「通っているから安心」という気持ちが芽生え、個人では勉強せず、途中で挫折してしまいがちになる。

極意7:英語を身近に

 会社の同僚で、アメリカから日本に帰化した人がいる。何年も日本に住んでいるため、日本語はペラペラだ(発音も違和感がない。すごい)。
 その同僚がアメリカの実家に帰った時、家族に言われた一言を教えてくれた。
家族「英語下手になったなぁ」
 母国語でも、ずっと使っていないと下手になるというのだ。衝撃。
 逆に言えば、母国語以外でも、ずっと使っていれば上手くなるということだ。毎日英語を聞いて、毎日話す。"日常で英語は普通のこと"だと脳や体に認識させる。そうすればあなたももうアメリカ人だ!

 コロナが終息するまでまだ一年くらいかかりそうである。この隙に英語を習得して、コロナが収まったら友人と海外旅行に行こう。会わない間にペラペラになっていれば格好良いではないか(動機が不純)。


 以上が私の提唱する極意である。
 他にもオススメの極意があったら、コメント欄に是非。

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