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クレヨンを奪うな こども日本語教師の対面レッスン

「ちょっと貸してごらん!」
と言ってクレヨンを取り上げる大人。

(※こどもの時の体験と
似た光景を見たことがあるので
自戒を込めて)

せっかく集中して楽しく
描いているのに
クレヨンを取り上げて
「これをこうするの!
こういう時にはこう!」
と言ってみせる大人。

渋々従うこどもに
「違うでしょ!
だから、こうだって!」
と指導する。

その結果、こどもの目の輝きが
失われる。
楽しみは作業の時間に変わる。

少し慣れたせっかち先生や
熱心な大人視点の方が
やりがちかもしれません。

大人の世界では
確かに正解であっても
こどもの世界では
そうではありません。

「綺麗に、はみ出さないように!
正確に、効率よく!」
なんてアドバイスは通用しません。

しなければいけないことなんか
一つもない。
やりたいことだけがあるのが
こどもの世界です。

グチャグチャに描いた物を否定せず、
描き散らかした残骸があれば、
できる限り壊さずに線で結んでみる。

例えば、耳を描き足してみる。
こどもに
「目や口はどこかな?」
と描きたくなる気持ちを起こさせて
大きい目、大きい口を描かせる。
何かセリフを付け足してみる。

塗り絵も、上から下まで全身緑色でも
いいし、髪や肌がカラフルでもいい。
線関係なく、はみ出しても問題ない。

クレヨンを奪わず、一緒に楽しむ。
一つのことを共有して、一緒に作る。

2023年も楽しいレッスンができますように。



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