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医学生なら知っておきたい医療の未来予想図

「未来の医療、どうなるの?」
と話し合っている医学生は見たことがありませんが笑
「AIに仕事を奪われるんじゃないかSyndrom」に陥りそうになった、ちょっと意識の高い医学生はいるでしょう笑
そこで今回は「未来の医療年表」から医学生なら知っておきたい医療の未来予想図をご紹介!
この本では医療未来学の第一人者によって、53の未来予想図が描かれています。
個人的に一番面白かったものを紹介しますね!



未来予想図:AI医師法を設定する必要がある

今の医師法に、AIの取扱いをプラスアルファする形ではなく、人間の医師法とは別にAI医師法を作る必要があるらしいです!
理由は後述しますね。

そもそも医師法って?

医師法が制定されたのは1948年
医師法には
・医師が行える医療行為
・医師の義務
・違反した場合の罰則
などが規定されています。
応召義務などが有名ですね!

AI医師法を作った方が良い理由1

簡単に言えば、今の医師法は70過ぎたおじーちゃんだからです笑
コンピューターやロボットなんてほとんど普及していない時代に作られた医師法ですから、現代の医療に対応できないことがあったり、足枷にすらなってしまう場合があるのです。
たとえば、オンライン診療が医師法第20条に抵触するのではないか?といった懸念事項などが代表的です。

『第20条:医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後二十四時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。』

実際にオンライン診療が行われているように、厚労省は20条に違反するものでないとしています。

AI医師法を作った方が良い理由2

AIを医療に用いる際に、責任の所在が不明だからです。
患者さんに不利益になることが生じた場合、AIを導入した病院か、用いた医師か、製造した会社か、どこに責任があるんでしょう?そもそも、まずはAI医師が行える医療行為を規定する必要がありますよね。そのためにも医師法を変えねばなりません。
「だったら、わざわざ医師法とは別個にAI医師法を作る必要ないんじゃない?」
って突っ込まれそうですが…
恐ろしいことに、『AI医師がメイン、人間医師はサブという時代は来る可能性は十分にある』、と著者は考えています。
そういった時代にも対応できる医師法をつくるなら、はじめから独立したAI医師法を制定した方が良い、ということですね!

まとめ

どの未来予想図も「へぇー!」という声がでてしまうぐらい、面白く読めました。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね!

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